(株) アーレスティ 2013年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2013年 3月期 |
2012年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 105,887 | 103,800 | 2.0 | -国内での売上が減少したものの、海外での売上が増加。 |
営業利益 | 997 | 1,366 | (27.0) | - |
経常利益 | 711 | 888 | (19.9) | - |
当期純利益 | (167) | 1,420 | - | - |
ダイカスト事業 日本 | ||||
売上高 | 60,630 | 65,114 | (6.9) | -輸出向け製品の受注減少等。 |
営業利益 | 601 | 1,463 | (58.9) | -売上高の減少および東海工場の集約に伴う一時的な費用増の影響等。 |
ダイカスト事業 北米 | ||||
売上高 | 22,886 | 18,761 | 22.0 | -東日本大震災の影響により減少した主要顧客からの受注が回復し、米国での緩やかな景気回復の下、自動車販売も好調であることから受注が増加。 |
営業利益 | 744 | 314 | 136.9 | -受注増の影響や、前期にメキシコで発生していた生産対応の遅れによる費用を削減したこと等。 |
ダイカスト事業 アジア | ||||
売上高 | 16,736 | 13,723 | 22.0 | -2011年夏より中国合肥における新拠点が操業開始した影響に加え、中国広州およびインドにおいても新規製品の量産が本格化したことにより受注が増加。 |
営業利益 | (521) | (504) | - | -インドおよび合肥での先行投資による固定費の増加影響等。 |
アルミニウム部門 | ||||
売上高 | 3,840 | 3,744 | 2.6 | -受注量が年間を通じて堅調に推移。 |
営業利益 | 50 | (42) | - | -主として円高等を原因とした市況販売価格の低迷があったものの、受注増や原価低減活動による一定の効果が得られた。 |
海外事業
アルミダイカスト製品の海外売上高比率向上-アルミダイカスト製品の海外売上高比率を現在の33%から15年3月期までに約55%へ引き上げる。主力のダイカスト事業は、海外の自動車生産の増加で需要が伸びており、毎年100億円規模で設備投資を計画する。現在、中国とメキシコの製造拠点での生産能力の増強を進めており、ダイカストの鋳造から加工まで海外で一貫して行う体制を構築する。新たな海外拠点の開設も視野に、グローバルでの供給体制を高めて、海外での売上高拡大を目指す。(2012年5月25日付日刊自動車新聞より)
>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2013年3月期 | 2012年3月期 | 2011年3月期 | |
全社 | 489 | 882 | 940 |
研究開発体制
-海外生産拠点での開発能力を強化する。エンジンブロックやトランスファーケースなどアルミニウムダイカスト製品の製造向けを中心に、海外の5拠点に3次元 (3D) モデリングや解析装置を導入、試作から量産までのリードタイム短縮と生産技術の向上を目指す。同社では売上高構成比で海外比率が2015年にも半数を超すと見込んでおり、海外拠点での開発能力の拡充を急ぐ。(2012年6月8日付日刊自動車新聞)研究開発拠点
名称 | 所在地 |
テクニカルセンター | 愛知県豊橋市 |
研究開発活動
-東松山工場に設置したNI鋳造機を用いた足回り部品のプロセス改善を推進し、更なる競争力向上に向けて標準化が進みつつある。さらに自社真空技術を用いた高延性材料による足回り部品の開発、次世代ディーゼル車をターゲットにした製品の開発を進めている。-車体骨格部品、シャシー部品のアルミダイカスト化やプラスチック、鋼鈑との接合技術に取り組んでいる。
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2013年3月期 | 2012年3月期 | 2011年3月期 | |
全社 | 11,472 | 14,088 | 7,929 |
-ダイカスト事業 | 11,457 | 14,081 | 7,890 |
2013年3月期に完成した主要設備 (ダイカスト事業)
事業所・子会社 (所在地) |
内容 |
Ahresty Wilmington Corporation (米国) |
生産設備の増設 |
Ahresty Mexicana S.A. de C.V. (メキシコ) |
生産設備の増設 |
広州阿雷斯提汽車配件有限公司 [Guangzhou Ahresty Casting Co., Ltd.] (中国広東省) |
生産設備の増設 |
合肥阿雷斯提汽車配件有限公司 [Hefei Ahresty Casting Co., Ltd.] (中国安徽省) |
生産設備の増設 |
国内投資
-豊橋工場の生産能力を従来の1.5倍超にまで拡大する。今年度末に浜松工場を閉鎖し、生産設備を豊橋工場に移管。豊橋工場を新たに東海工場とする予定で、一部増設などを加えてダイカスト製品の生産では国内最大規模とする。すでに溶解炉やDCマシンなど一部の移設を進めており、これを機に老朽化した設備との入れ替えやライン改善を行い、東海工場の生産効率化を図る。また浜松工場の一部設備はメキシコやインドの生産拠点にも移管、海外の生産能力増強を促進する。(2012年6月27日付日刊自動車新聞より)海外投資
<メキシコ>-メキシコの子会社「Ahresty Mexicana S.A. de C.V.」で2012年春に着手した増築工事がこのほど竣工したと発表した。新規受注への対応と生産能力増強を目指したもので、鋳造棟と加工棟の増築が完成した。さらに、今後は金型の整備・製作能力の向上を狙いに、金型メンテナンスエリアと金型製作エリアの一体化を図るため金型工場の増床にも着手する。今回の増築は10万平方メートルの敷地内に2,600平方メートルを増築、総建屋面積を約3万1千平方メートルとした。
- 鋳造棟:ダイカストマシンが17台となったほか、2013年初頭にかけさらに4台を設置する。
- 機械加工ライン:総数は22ラインとなり、ここでも今後3ラインを増設する。
- 金型工場:2012年12月中旬までに1,200平方メートルを増築し、総建屋2,800平方メートルとする。
設備の新設計画 |
(2013年3月31日現在) |
会社名 事業所名 |
所在地 | 設備の 内容 |
投資予定 金額 (百万円) |
着手 | 完了 | 完成後の 増加能力 |
(株) アーレスティプリテック | 静岡県 浜松市 |
ダイカスト加工設備 | 700 | 2013年 1月 |
2013年 12月 |
- |
Ahresty Wilmington Corporation | 米国 オハイオ州 |
ダイカスト生産設備 | 500 | 2013年 4月 |
2014年 3月 |
19%増加 |
ダイカスト加工設備 | 1,500 | 2013年 4月 |
2014年 3月 |
- | ||
Ahresty Mexicana S.A. de C.V. | メキシコ サカテカス州 |
ダイカスト生産設備 | 400 | 2013年 1月 |
2013年 12月 |
3%増加 |
ダイカスト加工設備 | 1,200 | 2013年 1月 |
2013年 12月 |
- | ||
広州阿雷斯提汽車配件有限公司 [Guangzhou Ahresty Casting Co., Ltd.] |
中国 広東省 |
ダイカスト加工設備 | 700 | 2013年 1月 |
2013年 12月 |
- |
合肥阿雷斯提汽車配件有限公司 [Hefei Ahresty Casting Co., Ltd.] |
中国 安徽省 |
ダイカスト生産設備 | 700 | 2013年 1月 |
2013年 12月 |
85%増加 |
ダイカスト加工設備 | 700 | 2013年 1月 |
2013年 12月 |
- | ||
Ahresty India Private Limited | インド ハリアナ州 |
ダイカスト生産設備 | 100 | 2013年 4月 |
2014年 3月 |
6%増加 |
ダイカスト加工設備 | 300 | 2013年 4月 |
2014年 3月 |
- |