Brembo S.p.A. 2011年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ユーロ)
  2011年
12月期
2010年
12月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 1,254.5 1,075.3 16.7  
乗用車用製品事業
売上高 808.1 705.1 14.6 1)
商用車・小型トラック用製品事業
売上高 194.4 156.2 24.5 2)

要因
1)
-2011年の世界の乗用車市場は前年比4.3%増となった。この結果は新興国市場および米国市場に主に牽引されたもの。この影響により、2011年の同社乗用車用製品の売上高は前年比14.6%増の808.1百万ユーロとなり、全社売上高の64.4%を占めた。

2)
-2011年、西欧商用車市場は前年比9.2%増。

-商用車市場の回復により、同事業部門の売上高はその他の製品事業に比べて大きく伸長し、前年の156.2百万ユーロから24.5%増加の194.4百万ユーロとなった。

企業買収

-アルゼンチンのブレーキディスクメーカーPerdriel S.A.の株式75%を取得したと発表。この契約には、3年後に残り25%を取得するオプション権が付与されている。また、Perdrielは2011年8月3日付で、社名を「Brembo Argentina S.A.」へ変更している。(2011年8月3日付プレスリリースより)

受注

-2011年北米国際自動車ショー(NAIAS)出展モデルの6台に1台に、同社製ブレーキが装着されていると発表。主な搭載モデルは、GM 「Buick Regal GS」、「Cadillac CTS-V」(Coupe、Sedan、Wagon)、「Chevrolet Camaro」(SS、Convertible)、「Chevrolet Corvette ZR-1」、「Chevrolet Sonic Z-Spec」。これらの車両は今回のショーで初公開された。また、Ford 「Mustang Boss 302」、「Mustang Shelby GT500」にも同社ブレーキが採用。アジアの自動車メーカーでは、Lexus 「IS-F」、「Lexus LFA」、スバル「Impreza」にも搭載されている。(2011年1月17日付プレスリリースより)

開発動向

製品開発

商用車向けベンチレーテッドブレーキディスク
-商用車向けベンチレーテッドブレーキディスクを新開発した。このブレーキディスクは低シリコンの特殊鋳鉄製で、騒音・振動を最小限に抑える。従来のディスクに比べて7%から10%の軽量化を実現したほか、耐熱性と耐久性を向上させた。 (2011年3月30日付プレスリリースより)

設備投資

海外投資

<ポーランド>
-ポーランドのDabrowa Gornicza拠点に新工場を開設したと発表。同工場では、乗用車・二輪車・商用車向けブレーキシステムの設計、開発、生産を行う。投資額は100百万ユーロ超。既存工場の2倍にあたる9万平方メートルの敷地を持つ。新工場では従業員1,200名を雇用、39の生産ラインと2基の鋳造機械が設置され、生産能力は2倍になる見込み。なお、同社は現在、ポーランドの2カ所(Dabrowa Gornicza・Czestochowa)に生産拠点をを保有している。同国における顧客は、Audi、BMW、Daimler、Fiat、Ford、Land Rover、PSA、Volvo、Iveco、Schmitz Cargobullなど。(2011年10月14日付プレスリリースより)