GETRAG 2014年12月期の動向

Magna Internationalによる同社買収

-2016年1月、カナダの大手サプライヤーMagna Internationalに買収された。

受注

-第3世代のBMW 「Mini」 に、2種類の新型マニュアルトランスミッションを納入していると発表。これらのトランスミッションは、高トルク・低燃費のBMWの次世代エンジン向けに開発されたもの。最大トルクは220Nmと360Nmで、従来のマニュアルトランスミッションに比べてトルク容量を約15%増加させている。新型のベアリングホルダーや各種機能をハウジングに統合したことにより、約30個の部品数削減を実現した。これらのトランスミッションの生産は全て、ドイツのRosenberg工場で行っている。生産量の増加に伴い、同工場の拡張に向けて総額45百万ユーロを投じる計画。(2014年6月11日付プレスリリースより)

5カ年計画 (2015年-2019年)

-2019年をメドに売上高で5,000百万ユーロ、トランスミッションの世界販売数量で660万基の達成を目指す。
-2015~2019年の間にMTの販売数量を42%、DCTの販売数量を62%それぞれ拡大する。
-地域別では中国が最大の生産拠点となる。同社の世界生産に占める中国工場の比率を現在の約4分の1から2019年までに45%に拡大する。

共同開発

-中国合弁会社の東風格特拉克汽車變速箱 [Dongfeng Getrag Transmission] とデュアルクラッチトランスミッションを共同開発することで合意したと発表。同合弁会社は、中国湖北省の武漢 (Wuhan) において、2016年からこのトランスミッションの生産を開始する予定。(2014年10月13日付プレスリリースより)

海外投資

<中国>
-2012年に中国東風汽車と新たに業務提携を結び、東風格特拉克汽車變速箱有限公司 [Dongfeng Getrag Transmission Co., Ltd.] を設立。2016年末に生産を開始する予定。