ElringKlinger AG 2012年12月期の動向

ハイライト

業績

 (単位:百万ユーロ)
  2012年
12月期
2011年
12月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 1,127.2 1,032.8 9.1 1)
EBITDA 215.4 245.5 (12.3) -
OE部門
売上高  906.9 827.2 9.6 2)

 

要因
1) 全社
-2012年の売上高は、前年比9.1%増の1,127.2百万ユーロとなり、前年に続いて過去最高を記録。エキゾーストガスケットや軽量化されたプラスチックハウジングモジュール等の売上が好調だったほか、リチウムイオン電池に使用されるコンタクトシステムも売上増に貢献した。

2) OE部門
-アジア、北米、南米での乗用車市場の拡大が部門の売上を押し上げたほか、前年に続きエンジン小型化の恩恵を受けた。

<事業別>
-シリンダーガスケット事業: 中国をはじめとする新興国での小型直噴エンジン用新製品の売上が大きく貢献した。

-特殊ガスケット事業: ターボチャージャー用および排気システム用の耐熱ガスケットの需要が旺盛であったことが売上増に寄与。また、ターボチャージャー用Vリングの生産量が大きく増加した。

企業買収

-2012年1月、同社はメタルハウジングを製造するThaWa GmbHを買収した。買収額は1,449千ユーロ。買収により、同社は排気ガス浄化システム技術を獲得した。

海外事業

-2012年12月、同社とマルサンの合弁ElringKlinger Marusanが、インドネシアのジャカルタ近郊に子会社PT. ElringKlinger Indonesiaを設立し、新工場を稼働させた。新工場では、2013年より日系OEMメーカー向けにシリンダーヘッド/特殊ガスケット、熱シールドを供給する予定。

開発動向

研究開発費

 (単位:百万ユーロ)
  2012年12月期 2011年12月期 2010年12月期
全社 57.3 49.9 40.6

研究開発体制

-2012年は、熱シールドやメタルガスケット、プラスチックハウジングモジュールなどの既存製品の開発に加え、排ガス浄化システムや電池技術など新製品開発にも注力。

-2012年12月31日現在、研究開発に従事するスタッフは410名 (2011年: 416名)。

研究開発活動

-2012年9月、同社は研究コンソーシアム「SafeBatt」に参加すると発表した。自動車およびサプライヤー業界と科学団体から15の企業・団体が参加し、HV・EV用リチウムイオン電池の信頼性および根本的な安全性の改善に注力する。このなかで同社は、セルコンタクトシステムの分野において、主にセンサー技術の評価・統合を行う予定。なお、ドイツ連邦教育・研究省は同プロジェクトに総額19百万ユーロの助成金を授与す る意向。プロジェクト期間は、2012年7月1日から2015年6月30日となる。 (2012年9月20日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

 (単位:百万ユーロ)
  2012年12月期 2011年12月期 2010年12月期
全社 114.3 121.6 134.3

国内投資

-2012年7月に稼働したDettingen/Ermsのプラスチックハウジンモジュール製造工場の拡張や、2013年春に稼働予定のThale工場建設、E-Mobility部門の機械設備に資金が充てられた。