Brose Fahrzeugteile GmbH & Co. KG 2015年12月期の動向
業績 |
(単位:百万ユーロ) |
2015年 12月期 |
2014年 12月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
売上高 | 6,053 | 5,169 | 17.1 | 1) |
要因
1) 売上高
-2015年12月期の売上高は、前年比17.1%増の6,053百万ユーロ。売上増の半分は、為替の好影響によるもの。また、各地域での売上が好調だったことによるもの。北米27%増、アジア19%増、欧州13%増など。
事業買収
-2015年4月、Dongfeng Parts & Componentsとの合弁会社Shanghai Brose Electric Motorsの株式残り40%を取得すると発表した。同合弁会社は、電動ドライブを生産している。(2015年4月21日付プレスリリースより)
合弁事業
-2015年4月、Dongfeng Parts & Componentsとの折半出資による合弁会社を中国の湖北省武漢 (Wuhan) に設立すると発表した。新会社は、ドアシステム、シートシステム、電動ドライブなど、Broseの全ての製品ラインナップを網羅する。(2015年4月21日付プレスリリースより)
受賞
-2015年8月、Volkswagenより 「Volkswagen Group Award」 を受賞したと発表した。イノベーション力、製品品質、開発能力、持続的且つ専門的なプロジェクト管理能力が評価されたとしている。(2015年8月17日付け各種リリースより)
研究開発体制
-2015年12月期、同社は470百万ユーロ以上を研究開発費に投じた。
-3,000名以上のエンジニアや技術者が研究開発に従事している。
製品開発
2015年フランクフルトモーターショー出展製品
-2015年フランクフルトモーターショーにおいて、同社は運転技術の安全性、快適性および効率化を図った製品を公開した。
- 電動オイルポンプ: 電子整流モーターと電子制御回路を統合したポンプから構成される。この製品はスタート・ストップ機能を可能にし、トランスミッションの油圧維持により排ガスを削減している。
- 電動エアコンコンプレッサー: エンジンの作動を必要としない、HVおよびEV用のコンプレッサー。 モーター、ECUおよびコンプレッサーが結合され単一システムとなっており、48Vおよび高電圧両システムによって作動することができる。排ガスを削減し、かつ従来のコンプレッサーと比較して低ノイズの製品であることが特徴である。
- ドア用電子部品: ドアヒンジを、モバイル機器を通じてコントロールできる電子部品。安全および利便性を追求した容量センサーと可変ドアチェック。
- 全シートの電動化: 車内全列の座席を電動化することで、遠隔操作により全席の位置調整が可能となった。スマートフォンアプリを介して、最大の座席スペースまたは最大の荷室空間を確保できる。
電動オイルポンプ
-Brose North Americaは、北米のパワートレイン市場において大幅に事業を拡大すると発表。アイドリングストップシステム向けの電動オイルポンプ (eOP) を開発した。北米における生産は、メキシコのEl Marques工場で2018年より開始する予定。同社は今後5年間で、500万ユニットを超えるアイドリングストップシステム用eOPを生産する計画。 (2015年5月15日付プレスリリースより)
設備投資額 |
(単位:百万ユーロ) |
2015年12月期 | 2014年12月期 | 2013年12月期 | |
全社 | 362 | 237 | 264 |
-同社は2016年から2018年にかけて、全世界で10億ユーロの投資を行う計画。
国内投資
-2015年にドイツの複数の拠点を拡張した。Coburg工場ではシートシステム、Hallstadt工場ではドアシステム、Wurzburg工場では電動ドライブの生産向けにそれぞれ投資が行われた。(2015年9月16日付プレスリリースより)
海外投資
<スロバキア>
-2015年10月、スロバキアのPrievidzaで新工場の定礎式を行ったと発表した。第1フェーズでは、Volkswagen Group、Daimler、BMW、Ford、GMなどの自動車メーカー向けに電気モーター、電動ドライブ、リフトゲートシステム、ウィンドレギュレーターを生産する。工場と建物には50百万ユーロを投じており、最初の5年間で従業員600名を雇用する計画。(2015年10月1日付プレスリリースより)
<中国>
-2015年に中国の江蘇省太倉 (Taicang) および広東省広州 (Guangzhou) にそれぞれ新工場を開設した。太倉では、新たな工場の建設も開始している。生産スペースは最大5万平方メートルで、面積と売上高の両面で同社にとって最大の生産工場となる予定。新工場は2017年はじめに完成する見込み。(2015年4月21日付プレスリリースより)