FAW Jiefang Automotive Co., Ltd. Wuxi Diesel Engine Works[一汽解放汽車有限公司無錫柴油机廠] 2017年12月期の動向

受注

-2016年、国Ⅴ排ガス基準対応エンジン奥威(Aowei)を、江淮の格爾発(Gallop) K3、K5など多くのモデルに供給。出力は260馬力から460馬力をカバーしている。(2016年12月12日付け各種リリースより)

-2016年10月、東風神宇車両有限公司 [Dongfeng Shenyu Vehicle Co., Ltd.] と提携枠組み合意書を結んだ。同社は将来東風神宇にエンジンを供給する。(2016年11月16日付け各種リリースより)

-奥威(Aowei)エンジンを搭載した解放トラック18台が新疆の運送会社に納入された。これまで奥威(Aowei)エンジンは新疆に1万基以上が納入されている。(2016年5月19日付けプレスリリースより)

受賞

-2017年12月、江淮汽車の2017年優秀サプライヤー賞を獲得したと発表。(2017年12月5日付けプレスリリースより)

研究開発施設

-長春汽車研究所 [Changchun Automobile Research Institute]
-無錫球墨鋳鉄研究所 [Wuxi Spherical Graphite Cast Iron Institute]
-発動機技術研究院 [Engine Technical Institute]

新製品

-第一汽車技術センターとともに開発した国内初となる天然ガスエンジンマルチポイントインジェクションシステム(MPI)が耐久試験などを終え、同社の天然ガスエンジンに搭載されたと発表した。このシステムを天然ガスエンジンに採用するのはこれが国内初。空燃比コントロールが正確である、加減速性がすぐれている、低速での動力性能が良い、燃費が良いなどの特徴を備えている。またこの技術は天然ガスエンジンの性能を向上させるとともに、30%以上のコスト削減を可能にするという。(2016年8月2日付け各種リリースより)

特許

-同社は、「大型ディーゼルエンジンオイル冷却器サブアセンブリ組み立て技術」、「大型エンジン冷熱衝撃試験装置」「シリンダーブロック自動反転及びクランク自動組み立てロボットシステム」の3件の技術が発明特許権を取得したと発表した。「大型ディーゼルエンジンオイル冷却器サブアセンブリ組み立て技術」は、エンジンオイル冷却器を何度か反転させることで合理的にサブアセンブリを区別する、オイル冷却器漏れ試験設備を配した1本の組み立てラインである。作業者の手間を省き、組み立てミスを減らすよう工夫されている。「大型エンジン冷熱衝撃試験装置」はエンジン寿命を延ばす効果があり、制御機械、低温循環部分、高温循環部分、低温高温切り替え制御部分で構成されている。これにより同社の大型ディーゼルエンジンB10設計寿命は160万キロメートルに達することができた。「シリンダーブロック自動反転及びクランク自動組み立てロボットシステム」は同社の大型エンジン6DM組み立てラインに採用されており、設備使用効率の向上、設備投資の縮小に役立っている。(2017年3月13日付け各種リリースより)

-同社の発明した「鋳鉄シリンダーヘッドのピンホール欠陥修復方法」が国家発明特許を取得。この特許はエンジンシリンダーヘッドのピンホール欠陥を修復する再生技術で、含浸処理をした後のシリンダーヘッドの漏れ試験合格率は98%以上に達する。この技術による再生品は新品同様の品質と性能を有する上、消費エネルギーを60%、消費材料を70%引き下げ、材料コストを約50%削減できるとしている。(2016年9月30日付け各種リリースより)

-同社の発明した「エンジン運転状態下での点火測定方法」 が国家知識財産権局 [State Intellectual Property Office of the P.R.C] から特許権を取得。この方法はエンジン運転状態下で点火電圧、点火電流、点火エネルギーなど点火系統の各指標を正確に測定する方法であるという。(2016年4月8日付けプレスリリースより)