万向銭潮股份有限公司 2009年度の動向

ハイライト

業績

(単位:百万元)
  2009年12月期 2008年12月期 増減率(%) 要因
売上高 5,569.89 4,848.29 14.88% -海外および国内カーメーカーへの供給が増加したことにより、前年比で売上高が増加した。高付加価値製品への注力と品質向上が、この背景にある。
営業利益 312.61 290.35 7.67% -原材料費の高騰が、収益減少の主要因。
経常利益 353.67 372.62 (5.08%)
純利益 300.86 327.16 (8.04%)

企業買収

万向グループは3月30日米国DS社のステアリングシャフト事業を買収した。DS社はティムケン傘下のステアリングシャフトメーカー。新会社はDS社の顧 客を受け継ぎ、将来年間100万本から150万本のステアリングシャフトを生産する予定。(2009年4月17日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発体制

名称 万向研究院 (Wanxiang Technical Center)
設立年 1994年
業容 -万向集団傘下の企業全ての研究開発を行う。
-2003年11月同センターの自動車部品実験室は中国質量認証中心より契約実験室の資格を取得。これにより中国が行っている強制認証制度 に必要な製品検査を自社で行うことが可能になった。この検査が認められた製品はブレーキ、ドライブシャフト、CVJシャフト、ユニバーサルジョイント、 ショックアブソーバー、ホイールベアリングの6種。

製品開発

合弁会社「江蘇森威精鍛有限公司(Jiangsu Sunway Precision Forging Co.,Ltd.)」はVWのDSGダブルクラッチギアボックス用フランジシャフトの試作に成功した。主に中国内のVWに供給する予定で、年産30万セッ トを目指す。最終的には60万セットにまで引き上げ、世界各国のVWに供給することを目標としている。(2009年5月7日付プレスリリースより)

設備投資

主な設備投資の状況

(2009年12月現在)

プロジェクト 予算
(百万元)
本年度の投資
 (百万元)
投資済額の
対予算比率
哈飛部品工場建設 38 13.6 90.8%
浸炭ベアリング工場建設(生産能力:年60万セット) 24.2 19.0 78.6%
万向精工のABS生産設備増設 21.5 12.3 93.3
淮南第2工場建設 25 0.2 130.9%
等速ジョイントドライブシャフトアセンブリー生産設備増設 1,943.7 74.3 22.1%
乗用車用ホイールハブ生産設備増設 1,807.8 10.5 3.8%
高性能ドライブシャフト生産設備増設(生産能力:年60万セット) 166.0 2.0 56.3%
十堰工場でのトランスミッションシャフト生産 10 0.2 2%
合肥万向銭潮汽車でのシャシーモジュール生産設備増設 25.4 20.9 40.9%
万向精工のABSセンサー付第 3世代ハブユニット生産設備増設 158.3 - 134.5%
精密ベアリング生産設備増設(生産能力:年640万個) 480.3 10.5 11.8%
河南省での新工場建設 115.4 0.11 111.4%
浙江万向系統の柳州工廠新工場建設 10.0 - 117.2%
ユニバーサルジョイント(生産能力:年2,000万セット)およびディファレンシャル生産設備増設 118.0 0.4 17.23%

 

国内投資

-増資を実施。18億2,100万元を新工場建設に充てた。新工場のCVJドライブシャフトの年産能力は840万本。(2009年4月15日プレスリリース)