GKN Group (China) 2015年12月期の動向

新会社

-GKNは、GKN粉末冶金事業部が中国河北省覇州市 (Bazhou, Hebei) の覇州市宏昇実業有限公司 [Hongsheng Industrial Co., Ltd.] と鉄粉を生産する合弁会社を設立することで合意したと発表。新会社は世界規模の金属粉末メーカーとなる。(2015年7月23日付けプレスリリースより)

受注

-GKN Drivelineは、ティア1サプライヤーとして初めて中国で四輪駆動 (AWD) システム一式の設計・開発・生産を行ったと発表。上海汽車 (SAIC) のコンパクトSUV 「MG GS」向けにAWDシステム一式と前輪駆動システムを納入する。オンデマンド式AWDシステムは、GKNと華域汽車系統の合弁会社である上海納鉄福伝動系統 (SDS) が開発し、「MG GS」に統合。同モデルのプラットフォームは、トランスミッションからホイールまでGKNのドライブライン一式を採用している。フロントおよびリアサイドシャフト、プロペラシャフト、パワートランスファーユニット、リアドライブモジュールは現地生産で対応。電磁制御装置やハイポイドギアは日本から調達している。上海において、「MG」向けにシステム完成品をジャストインタイム方式で組み立て、供給している。(2015年4月23日付プレスリリースより)

売上目標

-子会社「上海納鉄福伝動系統有限公司 [Shanghai GKN Drive System]」 は、2015年1月、700百万元の売上実績を上げた。前年同期比で2ケタ成長を遂げている中、同社は2015年の年間目標を売上高9,000百万元、等速ジョイントドライブシャフトの生産および販売数22百万本とすると発表。(2015年3月1日付け各種リリースより)

研究開発体制

-上海康橋工場内にテクニカルセンターを保有。ドライブシャフトの機能、性能試験設備を完備。同センターは全世界で4拠点目のGKNテクニカルセンターである。センター内の実験室はすでに国の認可証書を取得している。

国内投資

-GKNと華域汽車系統の中国合弁会社Shanghai GKN HUAYU Driveline Systems (SDS) は、今後5年間で850百万ドルを投資すると発表。ドライブラインシステム、四輪駆動システム、ハイブリッドシステムなどの需要増加に対応する。同合弁会社の新たなテクニカルセンターは上海に建設中で、2015年12月に完成予定。面積は22,000平方メートル。同センターは、車両への統合、ソフトウェア開発、車両試験などを含むドライブラインシステム一式の研究・開発を行う。なお、GKNは中国において、上海、重慶、武漢、長春、儀徴にある工場の生産能力を大幅に引き上げるほか、成都に新たに組立工場を建設する計画。さらに、GKN Powder Metallurgy (粉末冶金部門) も年内に丹陽に新工場を開設し、生産能力を拡大するとしている。(2015年4月19日付プレスリリースより)

-子会社「納鉄福伝動軸 (重慶) 有限公司 [GKN Drive Shaft (Chongqing) Co., Ltd.]は、工場の第2期建設を終え、操業開始を祝う式典を行ったと発表。このプロジェクトは300百万元近くを投じて行われたもので、年産能力はドライブシャフト1.5百万本。(2015年1月5日付け各種リリースより)