福耀玻璃工業集団股份有限公司 2006年度の動向

ハイライト

2006年度の業績
単位:百万元 2006年度 2005年度

要因

売上高 3,934.62  2,911.16

-国内自動車産業の成長と共に売上が順調に増加。
-2005年に完成した福清市の新生産ライン(自動車用フロートガラス生産ライン3本(日産600トン))が順調に稼動。
-自動車用ガラスのOEM納入が国内、輸出共に増加。特にOEM輸出は103.18%増と大幅に拡大。

純利益 613.96  391.72

<概要>
-2006年は、前年後半より赤字が続いていたフロートガラス業界が回復、同社も5月より黒字に転じた。国内では自動車販売台数の増加に伴い自動車ガラスの売上が増加、また国際市場でも価格競争力により売上げを伸ばした。
2006年から2007年にかけて16.5億元を投じ広東、北京、海南に自動車用ガラス生産ラインを建設。北京Benz、北京現代、一汽海馬汽車などに製品を供給する。また本社所在地の福建省福清市でも新生産子会社3社を設立するなど積極的に事業を拡大。


子会社設立
-2006年度は自動車用ガラスの生産子会社4社を設立。従来のウィンドウガラスの他に、ルーフウィンドウ、ウィンドウフレームの生産拠点を設立。

会社名 所在地 設立年 製品
広州福耀玻璃有限公司
(Guangzhou Fuyao Glass Co., Ltd.)
広東省増城市 2006年6月 安全ガラス
福耀福建汽車配件有限公司 (Fuyao Fujian Automotive Parts Co., Ltd.) 福建省福清市 2006年7月 ルーフウィンドウ、ウィンドウフレーム
福耀福建玻璃包辺有限公司 (Fuyao Fujian Encapsulated Glass Co., Ltd.) 2006年7月 エンキャップガラス
福耀 (福建) 巴士玻璃有限公司
(Fuyao (Fujian) Bus Glass Co., Ltd.)
2006年10月 大型バス用フロントガラス

受注
-2006年11月、北京Benzの審査に合格、300C用ガラスを受注。

-2006年6月、インドTATAの審査に合格、23件の部品が承認され7月初旬に第一ロットが発送された。2007年度は納入量が大幅に拡大される見通し。

開発動向

製品開発
-サンルーフ用エンキャップガラス
2006年10月、上海製造部において同社初のM1モデルサンルーフ用エンキャップガラスの試作に成功。この試作の成功により、同製品の国産化が可能となった。

設備投資

-2006年、2007年の2年間で16.5億元を投じ、広東、北京、海南の3箇所で自動車用ガラス生産ラインを建設し、北京Benz、北京現代、一汽海馬汽車などに製品を供給する。このプロジェクトは2007年下半期に完成する予定。

投資状況
生産拠点 予算
(百万元)
投資済額
(百万元)
詳細
北京福通安全玻璃有限公司 370.0 283.7 北京市通州区で自動車用安全ガラスの生産設備を建設。
(建設中)
広州福耀玻璃有限公司 600.0 130.0 広東省増城市で自動車用安全ガラスの生産設備を建設。
(建設中)
海南浮法玻璃有限公司 700.0 240.3 海南省澄邁県で高級フロートガラス生産ライン2本を建設。
(建設中)
福耀集団通遼有限公司 50.0 56.6 内モンゴル通遼市の既存フロートガラス生産ラインを更新。
(建設中)