Recticel S.A. 2009年12月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万ユーロ) |
2009年12月期 | 2008年12月期 | 増減率(%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 1,276.7 | 1,555.4 | (17.9) | - |
EBITDA | 102.3 | 108.8 | (6.0) | - |
自動車部門 | ||||
売上高 | 289.4 | 474.2 | (39.0) | 1) |
EBITDA | (6.9) | 50.1 | - | - |
要因
自動車部門
1)
-自動車業界が世界レベルで落ち込んだ結果、同社自動車部門は前年に比べ39%減少し、売上高は289.4百万ユーロ。 売上減少は、販売不振に加え、特 別合成製品をBASFへ売却(08年末)したことで外装部門の売上げが減少したこと、09年1月の時点でなお多くの自動車関連の取引中断が継続していたこ となどが原因。
-シート部門では17.4%減少し、売上高は130.7百万ユーロ。成形発泡材シート生産を行うスペインのIndepol工場の株式を2008年7月1日 に100%買収した効果によって一部相殺されたものの販売不振が売上減の原因。シート部門は中・小型車向けの製品が中心であり、多くの国で、それらの車を 対象としたスクラップインセンティブなどが実施された。
-主として上級車市場向けの内装部門は経済危機の影響を受けた。売上高は29.1%減少し139.2百万ユーロ。チェコと中国を除きすべての国で販売が落 ち込んだ。米国では、自動車業界が直面する市場危機と、同国における内装事業が抱える構造的赤字体質が相俟って、米国内の子会社2社が09年10月米国破 産法第11条の適用申請を行った。
-外装事業は46.2%の減少し、売上げは19.6百万ユーロ。この部門も他と同様に自動車業界不振の影響を免れなかった。なお、製品群を08年度末時点でBASFに売却したことも売上減少の一因。
受注
-2009年、Most工場(チェコ)では新型Mercedes Eクラス向けの生産を開始。-新型BMW 1シリーズと3シリーズ用ダッシュボード外皮を受注。ドイツのWackersdorf工場で、500万個のダッシュボード外皮を2020年まで生産する予定。
-中国ではPeugeot 408用に内装外皮を受注。
事業再編
-2009年12月、ベルギーのGilly工場にある残りの車両窓枠用ポリウレタン(PU)樹脂エンキャプシュレーション材事業をGroup Strazzanteに売却すると発表。2009年末までに売却を完了する見込み。これにより、同社は同事業から完全撤退する。(2009年12月21日 付プレスリリースより)-2009年、ProseatはToscana Gomma社との合弁会社Gestindのイタリア事業の株式を譲渡。一方、ポーランドにおける同事業を取得した。
子会社の連邦破産法第11条
-2009年10月、米国子会社は米国連邦破産法11条の適用を申請。Recticel Interiors North America (RINA)とRecticel Urepp North America (RUNA)の2社が対象。RINAはミシガン州Clarkston、アラバマ州Tuscaloosa工場でインテリアトリムを生産、欧州と米国の自動車 メーカーに納入している。一方のRUNAは、ミシガン州Auburn Hills拠点でポリウレタン化合物を製造し、主にRINA向けに供給している。(2009年10月30日プレスリリースより)開発動向
研究開発費 |
(単位:百万ユーロ) |
2009年12月期 | 2008年12月期 | 2007年12月期 | |
合計 |
15.1 | 15.9 | 15.2 |
-なお、2009度は自動車事業に48%を充当。
研究開発体制
-ベルギーWetterenに国際開発センター(IDC)を保有。設備投資
設備投資額 |
(単位:百万ユーロ) |
2009年12月期 | 2008年12月期 | 2007年12月期 | |
全社 |
24.1 | 48.7 | 45.6 |
自動車部門 | 7.0 | 21.0 | 13.6 |