MAHLE Holding (China) Co., Ltd.[馬勒投資 (中国) 有限公司] 2021年12月期の動向

事業動向

-Mahleは、スタートアップ企業のMAHLE chargeBIGMahleグループの独立子会社としたことを発表した。MAHLE chargeBIG は、最大750kWの充電能力を持つDC急速充電ソリューションのchargeBIG POWERを提供している。この急速充電ソリューションは、グリッド接続が制限されている場合でも、最大20カ所の充電ポイントで充電ができる。AC充電のchargeBIGコンセプトは、20から100、またはそれ以上の電動車用パーキングスペースを持つフリートやアプリケーション向けで、電気自動車を長時間駐車する駐車スペースに特に適している。ほとんどの場合、最大7.2kWの充電電力が使用されるが、最大22kWの出力を提供する充電ポイントを統合することも可能。過去半年間、chargeBIGは新たに約500カ所に充電ポイントを設置した。国際市場への足掛かりを得るため、中国の常州にある拠点にも72基の充電ポイントを備えた充電パークを建設した。また、急速充電ソリューションchargeBIG POWERの市場投入を加速するため、パワーエレクトロニクスの専門企業PRETTL Electronics Automotiveと開発協力を締結した。(2022年47日付プレスリリースより)

-Mahleは、中国の常熟市にエレクトロニクス・メカトロニクス開発センターを新設したことを発表した。約70名のエンジニアが代替燃料のソリューション開発に注力し、電動パワートレインやエレクトロニクス、メカトロニクスにおけるシステムの専門知識のさらなる拡大を目指す。また電気自動車 (EV)の充電ソリューションや代替燃料の熱管理アプリケーション開発にも取り組む。新型コロナウイルスの影響により新センターのグランドオープンは2021年後半となる。常熟の新拠点は、ドイツKornwestheim、スロベニアShempeter pri Gorici、スペインValenciaのエレクトロニクス・メカトロニクスの主要技術センターと並んで、代替燃料の分野におけるグループの活動の更なるイノベーションハブとして重要な役割を果たすとしている。(2021年421日付プレスリリースより)

 

製品開発動向

-Mahleは、約150種類のイノベーションと製品ソリューションを上海モーターショーで展示すると発表した。これらの展示物の約2/3は、代替燃料ドライブと熱管理技術分野関連となる。同社は最新世代の高電圧PTCヒーターを出展する。電子機器を統合する革新的な方法により、これらの発熱体はより小型、軽量、安価になる。ヒートポンプと組み合わせることで電気自動車 (EV)の航続距離を最大20%、氷点下付近ではそれ以上伸ばすことが可能。また電動コンプレッサーも公開、この電動エアコンプレッサーはエアコンと冷媒回路の心臓部として車内の温度とEVのバッテリーの空調を制御し、車両が静止しているときにバッテリーを急速充電することもできるという。(2021年416日付プレスリリースより)
   

研究開発体制

設立年 研究開発施設 業容
2013年 馬勒汽車技術(中国)有限公司
[Mahle Automotive Technology (China) Co., Ltd.]
自動車部品およびソフトウェアの開発に従事。さらに、燃料フィルター、オイルフィルター、エアフィルターなどのフィルターも開発・生産する。
2018年 馬勒汽車技術(蘇州)有限公司
[Mahle Automotive Technology (Suzhou) Co., Ltd.]
自動車部品の研究開発に従事。2021年、電子・メカトロニクス開発センターを常熟に設立。代替燃料のソリューション開発に注力し、電動パワートレインやエレクトロニクス、メカトロニクスにおけるシステムの専門知識のさらなる拡大を目指す。また電気自動車 (EV)の充電ソリューションや代替燃料サーマルマネジメントアプリケーション開発にも取り組む。

 

受賞

-中国法人傘下の馬勒発動機零部件(南京)有限公司 [MAHLE Engine Components (Nanjing) Co., Ltd.]がレーザー溶接鋼ピストンMonoliteが評価され東風康明斯発動機有限公司の「Best VPI Support Award」を受賞。同じく馬勒三環気門駆動(湖北)有限公司[MAHLE Tri-Ring Valve Train (Hubei) Co., Ltd.]が「Best Quality Award」を受賞した。(2022年1月14日付プレスリリースより)