JTEKT India Limited (旧 Sona Koyo Steering Systems Ltd.) 2020年3月期の動向

業績

(単位:百万ルピー)
  2020年3月期 2019年3月期 増減率
(%)
要因
Net Sales 15,193.5 17,656.1 (13.9) -自動車セクター全体の台数減
Profit before tax 429.6 1,217.9 (64.7) -全社売上高の減少

 

事業再編

-2020年3月期、生産合理化の一環として、板金部門とアルミダイカスト部門の統合を発表。両部門ともに主に自家消費向けの部品を生産していたため、これらの製造施設を統合することで事業のシナジー効果が生まれ、物流、コンプライアンス、管理、その他すべての業務を含むさまざまな分野でコストの最適化に貢献するという。

 

子会社動向

JTEKT Fuji Kiko Automotive India Limited (JFIN) (旧Sona Fuji Kiko Automotive Limited)
-2020年3月期の売上高は前年比3%減の1,000百万ルピー。自動車産業の落ち込みはあったものの、収益性への悪影響を軽減するため、高い稼働率での取り組みを継続した。また、100%のOTIF(On Time in Full)納入実績を達成し、MSIL Xpresso向けジャケットコラムASSYの円滑な生産開始を達成した。

JTEKT India Limited (旧Sona Koyo Steering Systems Ltd.)
-マニュアル/油圧用ラックアンドピニオンステアリングシステム、ドライブライン製品等を生産。

JTEKT SONA Automotive India Limited
-コラムタイプ電動パワーステアリングを生産。

Sona Fuji Kiko Automotive Limited
-油圧パワーステアリング用ジャケットASSY、マニュアルコラムを生産。

Koyo Bearing India Private Limited
-ハブ、テーパードローラーベアリング、シングルボールベアリングを生産。

Toyoda Micromatic Machinery India Ltd.
-工具の販売サービスを担当。
 

受注

-2020年3月期、JTEKT Fuji Kiko Automotive India LimitedがMSIL Xpresso向けジャケットコラムASSYの生産を開始。

 

受賞

-2020年3月期、Fiat India Automobiles India Pvt. Ltd.から「Zero PPM and Zero Warranty」、トヨタから「Zero PPM and meeting Safety, Quality & Delivery targets」、Isuzu Motors Indiaから「Best Delivery Performance」を受賞。
 

研究開発費

(単位:百万ルピー)
  2020年3月期 2019年3月期 2018年3月期
全社 7.6 19.1 18.8

-2020年3月期は、以下の研究開発活動を実施:

  • 高級車向けのストッパーヒッティングノイズを除去する機能を追加したラックアンドピニオンステアリングギアの開発。このヒッティングノイズは、従来の設計では左右に旋回する際のストロークエンドで発生していたが、今回の開発ではこれを除去した。
  • ラックアンドピニオン/油圧パワーステアリングギア用ピニオンの折りたたみ式エクステンションシャフトを開発
  • ラックバーの強化による高強度ラックアンドピニオン/マニュアルステアリングギアの設計・開発、および現状と同径を維持した熱処理加工による高強度化
  • ユーティリティー車用3ユニバーサルジョイントシステムを用いた長尺チルトコラムの開発
  • 実用車用低荷重ガイドコラムの開発
  • 市販電動パワーステアリング用樹脂型設計の摺動スリーブの開発
  • マニュアルステアリングコラムのチルト保持力向上のための多板摩擦機構の開発
  • 低コスト・低騒音のマニュアルステアリングギアの開発
  • 乗用車セグメント向けのプロトECUを現地で設計・開発

  

設備投資額

(単位:百万ルピー)
  2020年3月期 2019年3月期 2018年3月期
Sona Koyo Steering Systems Ltd. 331 693 589

 

国内投資

-2020年3月期、最新の部品試験設備を含むテクニカルセンター拡張のフェーズ1が完了したことを発表。現在、フェーズ2を推進中。 フェーズ1では、主要製品を検証するための試験設備の統合と強化を実施。