Camel Group Co., Ltd.[駱駝集団股份有限公司] 2021年12月期の動向

業績

(単位：百万元)

	2021年12月期	2020年12月期	増減率 (%)	要因
売上高	12,403.45	9,639.82	28.67	-主に顧客ミックスの改善、新エネルギー市場および海外市場での新規顧客の開拓、低電圧鉛蓄電池および再生鉛の外部向け販売増によるもの。
営業利益	926.97	830.94	11.56
税引前利益	922.10	821.26	12.28
純利益	847.36	721.82	17.39

自動車関連事業状況

1.自動車用低電圧鉛蓄電池事業
-2021年には、同社の自動車用低電圧鉛蓄電池は、前年比16.42％増の3,258万KVAHを生産し、年間累積売上高は、前年比12.17％増の3,152万KVAH。輸出売上高は前年比123％増となり、ProtonやFCA(Stellantis)などから受注を獲得。

2.自動車用低電圧リチウム電池事業
-主に12V/24V/48V低電圧システム向け事業を推進、計9社11プロジェクトから受注を獲得。そのうち、12V補助電池製品は、Daimler、BMW、Geely、Chrysler(Stellantis)の技術的要件を満たす。

3.電池リサイクル事業
-廃鉛電池リサイクルのパイロット作業を実施。破砕・処理能力は前年比73.3％増の約60万トン/年。

-リチウムバッテリーリサイクルの中規模生産ライン、およびパワーリチウムバッテリーリサイクルプラントを建設中。

受注

1.自動車用低電圧鉛蓄電池事業
-2021年、同社は37のプロジェクトにおける製品量産およびモデルチェンジ対応を完了したほか、GAC乗用車へスターターバッテリーを供給。また長安マツダ、奇瑞、一汽紅旗、東風小康の8モデルへは独占供給を実現。さらに一汽SAIC Volkswagen、Audiなどの８モデル、およびlincoln Nautilusとlincoln Aviatorに新エネルギー補助バッテリーを供給。
-同社は、FAW解放、東風ホンダ、長安汽車、GAC三菱、Geelyの新規案件を含む53のプロジェクトを受注。

-新エネルギー車向けに計19の低電圧バッテリープロジェクトを新規開拓：SAIC-VW、FAW-VW、北京現代、長安汽車、東風小康などの電気自動車向けの低電圧バッテリープロジェクト、Meituan Auto、Baidu Auto、Leap Motorなどの4社の新エネルギー車メーカーの低電圧バッテリープロジェクト、及び水素エネルギー商用車会社の低電圧バッテリープロジェクト、SAIC、FAW、AudiやCadillacなどの新エネルギー車の低電圧バッテリープロジェクト。新エネルギー車向け低電圧バッテリー販売量前年比258.4％増加。

2.自動車用低電圧リチウム電池事業
-2021年に、同社は9社から11のプロジェクトの受注を獲得、そのうち48Vリチウムスタートストップバッテリーの累計販売数は10,700ユニット。BAIC Off-Roadと鄭州日産の2つの新規顧客を獲得。Sany Heavy Industry、Shaanxi Heavy Duty AutomobileとSinotrukより3つのプロジェクトを受注。12Vリチウム電池に関しては、Geely Lotus、Geely CM1E、江西いすゞ、BMWより6つのプロジェクトを取得。

-同社は、子会社である駱駝集団蓄電池銷售有限公司[Camel Group Battery Trading Co.,Ltd.]がBMWから12Vの補助リチウム電池システムのサプライヤー指定通知書を受領し、12V補助リチウム電池電源システムのサプライヤーに指定されたと発表した。製品の供給期間は7年。2025年の量産開始を目指し、全供給期間における販売台数は340万セットから470万セットを見込んでいる。(2022年1月25日付プレスリリースより)

製品開発動向

1.自動車用低電圧鉛蓄電池事業
-同社は、AGM/EFBスタートストップバッテリー、パーキングエアコンバッテリーなどの製品のアップグレード開発を推進中。EFB製品はドイツVolkswagenのBMG認定に合格、AGM製品はFCA American Laboratoryのテストに合格。 AGMパーキングエアコンシリーズ製品、FAW解放、Daimlerなどに対して技術サポートを提供する。また、パーキングエアコンのバッテリーの性能を向上させるために新しい技術を導入予定。

2.自動車用低電圧リチウム電池事業
-2021年には、8種類の12Vリチウム電池製品の設計と製造を完了。48Vリチウム電池のアップグレード製品を開発。リチウムイオン電池、リン酸鉄リチウムカソード材料、電池管理システムなどの製品をカバーする207の特許を申請。また、以下4つの産業標準の策定に参加した：「12V/24V車両リチウムイオン電池システム標準」、「12V車両始動停止リチウムイオン電池システム標準」、「12V/24V車両補助リチウムイオン電池システム標準」、「車両用低電圧リチウムイオン電池BMS標準」。

3.電池リサイクル事業
-リチウム電池のリサイクルに関しては、リン酸鉄リチウムのリサイクル、合成技術、試験方法などの技術を開発したうえ、国家標準1件および業界標準2件の策定と改訂に参加。
　

研究開発費用

(単位：百万元)

	2021年12月期	2020年12月期	2019年12月期
研究開発費用	491.49	390.51	573.9
売上高に占める割合(%)	3.96	4.05	6.4

-2021年末現在、同社は研究開発員1,066名を保有、総従業員の15.09%を占めている。
　

開発拠点

名称	業務内容	所在地	設立年	議決権の所有割合(%)
駱駝集団蓄電池研究院有限公司旧：湖北駱駝蓄電池研究院有限公司	新エネルギー動力リチウムイオンバッテリーの技術開発、生産など	湖北省襄陽市	2004年	100.00
駱駝集団武漢光谷研発中心有限公司	リチウムバッテリー、燃料バッテリー及び新型バッテリー、材料、エネルギーストレージバッテリーの開発、試作など	湖北省武漢市	2016年	100.00
Camel Energy Inc.	高度な電池、材料、電力システム	アメリカミシガン	2016年	100.00