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(株) アーレスティ 2020年3月期の動向

ダイカスト事業概況
＜日本＞
-主要顧客であるOEMの生産量が、国内需要の減退、北米や東南アジア向けの輸出減少により前年割れとなった。この影響により、同社の受注量は減少。また、アルミ地金市況が下落に転じたこともあり、売上高は59,500百万円（前期比12.5％減）。収益面は、製造コストの削減等に努めたものの、売上高減少の影響が大きく、セグメント損失444百万円（前期はセグメント利益871百万円）。

＜北米＞
-年度末にかけて新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、車両生産量が前年割れ。同社米国工場では、この市場減速の影響、また一部顧客におけるストライキによる稼働停止の影響もあり、売上が大きく減少。メキシコ工場においても、主要顧客であるOEMの販売低迷影響を受け、売上が減少。また、北米両拠点にてアルミ地金市況が下落している事もあり、その結果、北米セグメントでの売上高は30,633百万円（前期比23.0％減）。収益面は、販売量減少の影響があるものの、減価償却費の負担軽減等により、セグメント利益635百万円（前期比416.3％増）。

<アジア>
-中国では、自動車販売の減少が続いている中で、特に現地OEMの販売減少が同社の受注量に大きく影響。インドでも、自動車ローンの貸出厳格化や排ガス規制強化に伴う買い控え等の影響を受け、自動車販売が前年を割り込む状況が続き、受注が大きく減少。こうした中国、インドでの自動車販売の減少に加え、アルミ地金価格の下落も影響し、アジアでの売上高は23,846百万円（前期比20.4％減）。収益面は、売上高減少の影響が大きく、セグメント利益３百万円（前期比99.8%減）。

研究開発活動

-2020年3月期の研究開発費総額は550百万円（前期比2.0％減）。2020年3月期は、自動車車体部品のダイカスト製造技術の熟成とパワートレイン部品の更なる高品質化を目指し、量産工場と一体となった取り組みを継続して実施。また、靭性のある車体部品の開発に対する取り組みでは、接合技術の研究および真空技術の高度化を推進。

設備投資

-2020年3月期の設備投資総額は13,821百万円。ダイカスト事業における設備投資総額は13,765百万円で、2020年3月期に完成した主要設備は以下のとおり：