・VWグループは3月13日、2024年の見通しを発表した。同グループはエレクトロモビリティとデジタル化を優先する一方で、新車販売やコスト削減、グループ内でのシナジーの活用、特に北米におけるポジショニングの強化等に注力する。
・VWの戦略的投資計画は競争力の向上、魅力的な成長市場での拡大及び製品ポートフォリオの拡充を目指す。2025年から2029年までの投資額の上限は1,700億ユーロで、主に新製品、地域における成長、バッテリー事業及びハイブリッド内燃エンジンに振り向ける。
・高級車向けPPEプラットフォームの導入は性能、柔軟性、そしてスケーラビリティに対するVWのコミットメントを裏付けるものである。ポートフォリオは2024年に「ゴルフ(Golf)」、「ティグアン(Tiguan)」、「パサート(Passat)」、「オクタビア(Octavia)」及び「シュペルブ(Superb)」等の人気モデルを中心に大規模なアップデートを行い、一部に先進的なハイブリッド技術を採用している。新型EVモデルには、ポルシェの「マカン(Macan) EV」、アウディの「Q6 e-tron」、VWの「ID.7」、「ID.7ツアラー(Tourer)」、「クプラ タバスカン(CUPRA Tavascan)」及び「ID. Buzz」等があり、VWグループの製品ラインナップを強化する。
・2024年は、好調なプラットフォームと強固なオペレーションに支えられ、30を超える新商品の発売が予定されている。VWグループはバッテリー事業と地域的強化へのさらなる投資を計画している。ソフトウェア部門のCARIADは、将来的なソフトウェアアーキテクチャへの投資が原因で営業損失を計上した一方で、ポルシェの「マカンEV」やアウディの「Q6 e-tron」のような主力商品の発売に注力している。
・VWグループのサステナビリティ戦略は全ての車両セグメントを通じて最も野心的な電動化戦略の一つで、2040年までに世界中の全ての生産拠点でカーボンニュートラルなバランスシートの実現を目指す。