・フィンランドのハイテクカーボンナノ材料開発企業Canatuとデンソーは、Canatuのフィンランドの工場で、共同開発したカーボンナノチューブリアクターを稼働させたと発表した。このリアクターは、世界的なADAS市場での需要の増加に対応し、カーボンナノチューブフィルムの製造を拡大するために開発された。
・この開発により両社はCanatuカーボンナノチューブ (Canatu CNT) フィルムのスループットを3倍にすることができる。CNT合成プロセスのスケーリングと化学制御において著しく進歩したという。最新のリアクターは、次世代カーボンナノチューブ製品向けのリアクタープラットフォームに拡張される予定。
・新リアクタークラスターはカーボンナノチューブ成長をその場でモニタリングする機能と新しい収集チャンバー設計が備えられており、これらによりADASヒーター間のばらつきを確実に低く抑えられる。また、保守性の向上により、稼働率目標90%を達成し、保守時間は稼働時間の4%に削減した。