・ABVV-Metaal組合は7月10日、需要の急激な減少により、アウディが2025年末までにベルギー・ブリュッセル(Brussels)工場でのクロスオーバー電気SUV「Q8 eトロン(Q8 e-tron)」の生産を終了する計画だと特別労働協議会で発表した。アウディは「Q8 eトロン」に代わるモデルが見つからない場合、ブリュッセル工場での生産活動を終了する可能性もあるとしている。
・2024年7月9日の特別労働協議会で、同組合はアウディが2027年ではなく2025年に「Q8 eトロン」の生産を停止する計画であることを知った。これにより、2024年10月までに1,410人、2025年初頭までにさらに600人の従業員がレイオフされる可能性があるという。現在、アウディのブリュッセル工場では3,000人の従業員が雇用されている。
・これまで、「Q8 eトロン」の生産は2027年以降、中国とメキシコに移管される予定になっていた。ブリュッセル工場で電気SUV「Q4 eトロン」を生産する計画も2023年10月に撤回されている。今回発表されたレイオフは地元の金属産業に大きな影響を与え、工場閉鎖の可能性に対する懸念が高まっているという。
・ブリュッセル工場の従業員は予定されていた夏休みを前に経済的に失業状態に置かれ、最近同工場で生産された車両が駐車場から急いで撤去されたという。