コストダウン/ 軽量化

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2024年07月24日(水)

・いすゞは7月23日、中型トラック「フォワード」にCummins (カミンズ)と共同開発した新型直列6気筒6.7Lディーゼルエンジン(以下、DB6A)を搭載した車両総重量(GVW) 15トン以上モデル(16トン、20トン、22トン仕様)を追加し、同日より販売を開始すると発表した。

・いすゞとカミンズは、次世代パワートレインの効率的な開発を目的に、2019年5月にIsuzu Cummins Powertrain Partnershipを締結。中型ディーゼル・パワートレイン事業におけるグローバル規模での協業に合意し、今回はその成果の第一弾。

・主な改良点として、まず、DB6Aは最高出力220kW (300PS)、最大トルク1,081Nm (6x4モデルのみ)を発生し、従来の6気筒エンジンと比べ大幅に軽量化した。また、プラットフォームの基本構造を、海外向けモデルと統一しシャシーフレームを一新。いすゞ独自のコネクテッドソリューションサービス「PREISM」を提供する。

・主要モデルとなる平ボディ/アルミブロックアオリ/フルキャブ仕様車(型式:2DG-FVZ26U4)の車体サイズは全長9,980mm、全幅2,480mm、全高2,880mmで、荷台内寸法は長さ7,400mm、幅2,350mm、高さ400mmとなる。最大積載量は1万1,900kg。販売価格は1,436万3,000円(税抜)から。

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2024年07月22日(月)

・奇瑞のインドネシア法人であるPT Chery Sales Indonesia (CSI)は7月19日、ジャカルタで開催中のガイキンド国際モーターショー(GAIKINDO Indonesia International Auto Show、会期:7月17-28日、以下、GIIAS)において、奇瑞の新エネルギー車(NEV)ブランドiCARより電気自動車(EV)のコンパクトオフロードSUV「iCAR 03」を発表した。

・GIIASの来場者は1,000万インドネシアルピア(約9万7,000円)の頭金で予約できる。納車は2025年第1四半期からを予定。

・「iCAR 03」は、大胆で美しいボクシースタイルの「cube-box」デザインを採用し、先進技術と軽量素材により車両重量を最大30%軽量化している。8つの走行モード、6つのエアバッグを備え、最大最大渡河性能は600mmとなっている。

・CATL製のLFPバッテリーを採用し、航続距離は500km。シングルモーターの後輪駆動バージョンは、最高出力181hp、最大トルク184Nmを発生する。

・奇瑞は「iCAR 03」の価格をまだ発表していない。インドネシア現地メディアRepublikaの7月19日付報道によると、近い将来、インドネシアで生産される予定であるという。

(From Chery Indonesia social media updates and an article of Republika on July 19, 2024)

2024年07月17日(水)

・スズキは7月17日、技術戦略説明会を開催し、製造からリサイクルまで「エネルギーを極少化させる技術」を実現すると発表した。「小・少・軽・短・美」の理念に基づいてエネルギーの極少化を実現させるため、以下の5つを柱として、技術開発を進める。

  • 軽くて安全な車体:安全で軽量な「HEARTECT (ハーテクト)」を更に進化させ、軽量化技術によるエネルギーの極少化に取り組む。今後10年を見据え、100kgの軽量化に挑戦する。
  • バッテリーリーンなBEV/HEV:小さく効率が良い電動ユニット(eアクスル)、小さく軽い電池などによりエネルギーを極少化した電動車を開発する。現在は12Vマイルドハイブリッド(MHV)を軸に商品展開するが、将来に向け48Vスーパーエネチャージを開発する。
  • 効率良いICE・CNF技術:2023年に開発した最大熱効率40%の高効率エンジン技術を軽自動車から小型車に水平展開するとともに、バイオガスやバイオエタノールなどカーボンニュートラル燃料(CNF)対応や、次世代ハイブリッドによるエネルギー極少化を実現する。また48Vスーパーエネチャージに対応するエンジンも開発する。
  • SDVライト:顧客にとって適切な装備を手頃な価格で提供するため、ソフトウェア更新は有線と無線(OTA)をベストミックスし、より使いやすくしていく。ハードウェアを共有して部品費を抑え、ソフトウェアを再利用して費用を抑えながらSDVを開発していく。
  • リサイクルしやすい易分解設計:リサイクルや再利用を前提にした分解しやすい製品設計を行う。

スズキのリリース