・タイ工業連盟(Federation of Thai Industries:FTI)は4月25日、3月の自動車生産、販売、輸出台数を発表した。
・3月自動車生産台数:13万8,331台 (前年同月比23.1%減) 国内販売向け生産が全体の33.6%、輸出向けが66.4%。1トンピックアップトラックと乗用車の生産が前年同月比2桁減となった。1-3月の累計生産は前年同期比18.4%減の41万4,123台。
・3月自動車輸出台数:9万5,089台 (前年同月比3.3%減) うちハイブリッド車(HV)の輸出は4,888台に達した。全体の輸出は前年同月に対して減少したが、月間9万台の水準は堅調と言えるとFTIは述べた。豪州、フィリピン、米国、メキシコ、英国などへの輸出は増加したが、国際的な紛争が自動車輸出に影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要である。1-3月の累計輸出台数は前年同期比1.2%減の27万575台となった。
・3月自動車販売台数:5万6,099台 (前年同月比29.8%減) 乗用車、ピックアップトラック、乗用ピックアップ(PPV)、5-10トントラックの販売はいずれも2桁減となった。1-3月の累計販売は24.6%減の16万3,756台だった。FTIによると自動車ローン申請が却下される比率が高いという。販売に悪影響を与える要因として、金融機関によるローン審査の厳格化、高水準の家計債務、景気減速、2024年度政府予算執行の遅れなどを挙げている。下期には自動車市場の回復が見込まれるという。