Hyundai Dymos, Inc. [現代ダイモス(株)] 2013年12月期までの動向

ハイライト

近年のハイライト

業績 (単独)

(単位:百万ウォン)
2013年
12月期
2012年
12月期
増減率
(%)
備考
売上高 2,185,539 1,926,636 13.4

-

営業利益 73,267 78,336 (6.5) -
当期純利益 84,834 75,132 12.9 -

子会社

<メキシコ>
-2010年8月、メキシコに生産拠点を設立する計画を発表した。GM 「Global Small Vehicle」プロジェクト向けのシート供給などを目的とする。2012年9月に量産開始。

<ブラジル>
-2009年11月、ブラジルに子会社を設立。現代自動車ブラジル工場へのシート納入を目的とする。2012年9月に量産開始。

<インド>
-2008年7月、インドの「Hanil Lear India Private Limited」の株式65%を取得し、子会社化。同社の社名を「Dymos Lear India Private Limited」に変更。

-2007年11月、インドに「Dymos India Automotive Private Limited」を設立。自動車用シートの製造を行う。資本金は2,345万ウォンで、同社の全額出資による。

<チェコ>
-2006年12月、チェコに「Dymos Czech Republic s.r.o」を設立。自動車用シートの製造を行う。

<中国>
-2013年1月、中国に四川現代岱摩斯汽車系統有限公司[Sichuan Hyundai Dymos Automotive System Co. Ltd.]を設立した。この新会社は商用車用トランスミッションを生産する計画。資本金は4,015百万ウォンで現代ダイモスが100%出資する。(2013年5月15日付プレスリリースより)

-2012年12月、現代モービスが保有する中国の北京摩比斯変速器有限公司[Beijing Mobis Transmission Co., Ltd.]の全株式31.96%を120,375百万ウォンで取得した。これに伴い、同社の社名は北京岱摩斯変速器有限公司[Beijing Dymos Transmission Co., Ltd.]に変更された。(2013年3月29日付プレスリリースより)

-北京李爾岱摩斯汽車座椅及内飾件有限公司[Beijing Lear Dymos Automotive Seats & Interiors Co., Ltd.]は、シートの累計生産台数が100万台を突破したと発表。同社は2005年よりシートの生産を行っている。(2010年9月19日付プレスリ リースより)

受注

-メキシコ子会社Automotive Seat System Dymos Mexico S. de R.L. de C.V.は、GMのメキシコ拠点で生産する小型SUV「Trax」にシートを納入している。Automotive Seat System Dymos Mexicoは現代ダイモスの100%子会社で、同国のサンルイスポトシに拠点を置いている。(2013年10月1日付プレスリリースより)

-2011年9月、ロシアの自動車メーカーUAZに電子制御式副変速機 (EST : Electric Shift Transfer case) を供給すると発表。年間35,000ユニットを納入する。このESTは、現代ダイモスが韓国で初めて独自開発した。(2011年9月30日付プ レスリリースより)

-同社のトランスミッション、アクスル、シートは現代自動車の高級セダン 「Genesis」、起亜自の大型SUV 「Mohave」に採用されている。

受賞

-瑞山 (Seosan) 本社工場 (パワートレイン部門) は、現代・起亜自動車から2010年上半期の「品質5つ星評価」を獲得した。新型トランスミッションの量産品質を安定化させた点などが評価されたという。(2010年8月16日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発体制

-2007年1月、現代自動車グループのWIA、現代パワーテックと共同で、華城 (Hwaseong) 市にドライブトレイン研究センター[Hwaseong Drivetrn R&D Center]を設立。
-2004年9月、米国ミシガン州デトロイトに研究開発を行う支社 (Dymos of America) を設立。シート研究を中心に行う。

拠点 所在地 概要
韓国
東灘 (Dongtan)
シート研究センター
京畿道
華城 (Hwaseong) 市
-2007年3月に完成
華城 (Hwaseong)
パワートレイン研究センター
京畿道
華城 (Hwaseong) 市
-現代自動車グループのHyundai WIA現代パワーテックとの3社による統合研究所
-2007年1月に完成
米国
Dymos of America ミシガン州
Farmington Hills
-シートの研究開発

研究開発費 (単独)

(単位:百万ウォン)
2013年
12月期
2012年12月期 2011年12月期
金額 57,700 48,300 40,000
対売上高比率 3.6% 3.4% 2.8%

近年の研究開発実績

-2013年8月、現代自動車の南陽研究所およびInzi Controlsと共同で、自動車シート用空気圧調節バルブの製造技術を開発したと発表。圧電セラミック素子を使用したアクチュエーターを採用することで、シートの各部位を調節する際の快適性を向上させた。今回韓国で初めて開発された本技術は、2013年11月に生産開始される現代自動車の高級車に採用される見込み。(2013年8月29日付プレスリリースより)

-2013年7月、ポリプロピレン複合材を利用したリアシートクッションフレームを開発したと発表。既存のスチールフレームに比べて12%の軽量化と10%の原価低減に成功。このフレームは起亜自動車「K9」に採用されている。(2013年7月15日付プレスリリースより)

対象製品 主な開発内容
トランスミッション -08エミッション対応トランスミッション 5種類開発
-ロシア輸出用トランスミッション開発
アクスル

-乗用車用アクスル開発
現代 「Genesis」後継モデル (DH)
現代 「Equus」後継モデル (VI)
現代 「Genesis Coupe」後継モデル (VK)

-SUV用アクスル開発
起亜 「Mohave」 後継モデル (UM)
現代 「Sorento」 後継モデル (XM)
現代 「Sportage」 後継モデル (SL)
現代 「Grand Starex」 (TQ)

-08エミッション対応アクスル 5種類開発

-双龍車向けアクスル、海外輸出用アクスル開発

シート -乗用車用シート開発
現代 「Genesis」 (BH)
現代 「Genesis Coupe」 (BK)
現代 「Equus」 (VI)
起亜 準大型セダン (VG)
起亜 「Cerato」 後継モデル (TD)

-RV用シート開発
起亜 「Mohave」 (HM)
現代 「Grand Starex」 (TQ) 福祉車両

-海外車種向けシート開発
現代欧州 「i30」 (FDE)
北京現代 「Avante」 (HDC)
北京現代 「Sonata」 (NFC)
現代インド 「i20」 (PB)
現代 「Trajet」 後継モデル (PO)
起亜 ミニバン (YN)

-先行開発
固有モデル標準フレーム開発
アクティブヘッドレストの国産化