日本特殊陶業 (株) 2014年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2014年 3月期 |
2013年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 329,758 | 302,798 | 8.9 | - |
営業利益 | 51,661 | 23,754 | 117.5 | - |
経常利益 | 54,960 | 27,674 | 98.6 | - |
当期純利益 | 32,704 | 20,909 | 56.4 | - |
自動車関連事業 | ||||
売上高 | 271,834 | 248,795 | 9.3 | -新車組付け用製品、補修用製品ともに北米や新興国を中心に販売が堅調に推移、為替相場では円安が進み、売上高の増加に寄与 |
営業利益 | 58,893 | 33,159 | 77.6 |
第6次中期経営計画「新化」 (2014年3月期-2016年3月期)
基本方針-「経営資源を最大限に活用し、「進化」に向けて、新規事業領域・分野への果敢なる挑戦を実践する」
取組課題
-新事業領域への販売・技術マーケティングの戦略の確立と実践
-固有技術による圧倒的優位性の確立・展開と、新たな基盤技術の構築
-ものづくりのための現場力強化
-戦略的サプライチェーンの確立と機能の強化
-子会社・協力会社の役割と責任の明確化によるグループ力の向上
-環境変化を乗り越え、常に新しい価値に挑戦し続ける人“財”を輩出する仕組の構築
-全社機能戦略の強化と会社全体としてのマネジメントの確立
-CSRの徹底及びグローバル展開
中計の業績目標 (見直し後)
見直し後の新計画 | 2015年3月期 | 2016年3月期 |
売上高 | 3,340億円 (3,310億円) | 3,650億円(3,630億円) |
営業利益 | 620億円 (480億円) | 700億円 (600億円) |
海外事業
<ベトナム>
-2013年、ベトナムに駐在員事務所を設立したと発表。この「ベトナムNGKスパークプラグ有限会社 ハノイ駐在員事務所 [The Representative Office of NGK Spark Plugs (Vietnam) Co., Ltd. in Hanoi]」は、ベトナム市場でスパークプラグ、酸素センサーの販売を行う。(2013年12月9日付プレスリリースより)
<タイ>
-2013年、新興国を中心としたスパークプラグの需要増加に対応するため、タイ東部・チョンブリ県にスパークプラグの金属部品を製造する子会社を設立すると発表。2015年4月に稼働し、20年には年間1億4千万個を生産する。同社が資本金4億4千万バーツ(約13億9千万円) の全額を出資し、新会社「スパークテックタイランド」を設立する。約30億円を投資し、敷地面積12万平方メートルの工場を建設する。14年2月に着工し、16年に年間1800万個の生産を目指す。(2013年8月3日付日刊自動車新聞より)
新会社日特電子の設立
-2013年、電子回路の実装を委託していた電子部品メーカー、オーエンス (愛知県東郷町) の事業を取得し、新会社「日特電子」を設立したと発表。経営破綻したオーエンス側から申し出があり、同事業を譲り受けた。事業の取得費用は3億5千万円。従来、日本特殊陶業はディーゼルエンジン用グロープラグや各種センサーに使用する電子部品の回路実装を全て外部に委託していた。同工程をグループ内に取り込んで一貫生産体制を構築し、品質やコスト競争力の向上につなげる。日特電子の売上計画は当面、年6億円規模を見込んでいる。(2013年9月10日付日刊自動車新聞より)
2015年3月期の見通し |
(単位:百万円) |
2015年3月期 (予測) |
2014年3月期 (実績) |
増減 (%) |
|
全社 | |||
売上高 | 334,000 | 329,758 | 1.3 |
営業利益 | 62,000 | 51,661 | 20.0 |
経常利益 | 64,000 | 54,960 | 16.4 |
当期純利益 | 40,500 | 32,909 | 23.1 |
>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | 2012年3月期 | |
全社 | 19,400 | 17,100 | 16,036 |
既存製品の改良、応用研究等に 関する費用等を除いた研究開発費 |
4,017 | 3,733 | 3,542 |
-自動車関連事業 | 839 | 837 | 773 |
研究開発体制
-活動の主体となるのは、本社機構である技術開発本部、新規事業推進本部、SOFCプロジェクトおよび各事業部技術部。また、国内外の学会・協会への参画、大学・公的研究機関との共同研究等により最新技術を入手・導入している。-テクニカルセンターは米国、欧州、ブラジル、韓国に展開。
研究開発活動
スパークプラグ-耐高温性・耐高電圧性・高着火性を高めるとともに、より一層の小径化・長尺化を推進し、材料開発から製品設計、製造方法まで一貫して開発を実施。
-小径、長尺化によりエンジン冷却性能を最大限に引き出すことが可能になるロングリーチプラグに耐電圧性能を向上させた新絶縁体を組み合わせたプラグを開発し、欧州メーカーに採用が開始。
ディーゼルエンジン用グロープラグ
-排気ガス規制に対応した、昇温特性に優れ、高寿命を有するプラグやその温度をコントロールする制御システムを開発を行なっている。
-グロープラグと圧力センサーを一体化した新製品の開発を進め、従来の他社製圧力センサー付きグロープラグに対して、低圧検知精度を向上させたことにより、燃料噴射の詳細制御が可能となり、排ガス低減や燃費向上に貢献できるようになった。
センサー
-排気ガス規制に対応すべく、高温、熱衝撃、振動、被水などへの耐久性向上および省エネ、省資源タイプのセンサー開発を進めている。
-新しい排気ガス規制に必要となるOBD (車載の自己故障診断装置) 用のセンサーやEGRシステムを制御するためのセンサー開発を推進している。
その他
-ガスエンジン用プラグの耐久性向上を目指した点火ユニットの開発製品化を推進している。
-自動車に搭載されたエンジン制御回路とのインターフェース機能を持つ全領域空燃比センサー用次世代ASIC (特定用途向けIC) を開発中。
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | 2012年3月期 | |
全社 | 41,034 | 24,012 | 14,004 |
-自動車関連事業 | 34,353 | 17,960 | 11,854 |
-2015年3月期の設備投資額は、56,900百万円を予定。その内、自動車関連事業は46,600百万円。
設備の新設計画 |
(2014年3月31日現在) |
会社名 | セグメント | 投資予定額 (百万円) |
設備の内容 |
親会社本体 | 自動車関連 | 32,697 | 増産および研究開発設備 |
テクニカルセラミックス関連 | 10,003 | 増産および合理化設備 | |
国内連結子会社 | 自動車関連 | 1,666 | 増産および保全設備 |
テクニカルセラミックス関連 | 38 | 更新および研究開発設備 | |
海外連結子会社 | 自動車関連 | 12,262 | 増産および合理化設備 |
テクニカルセラミックス関連 | 234 | 増産および合理化設備 |