・VWグループは4月24日、北京モーターショーにグループ全体で44モデルを出展し中国の顧客へのコミットメントを示すと発表した。初公開となるのは、アウディ「Q6L e-tron」、ランボルギーニ「ウルス(Urus)」、ポルシェ「タイカン4 (Taycan 4)」中国仕様車、ベントレー「バトゥール(Batur)」、VW「ID. CODE concept」および「ID. UNYX」など11モデル。
・また北京で同日に開催した投資家向けイベント「China Capital Markets Day 2024」において、VWグループは中国市場での成長戦略を説明した。「In China, for China (中国で、中国のために)」戦略を掲げ、中国市場の変化にあわせたスピードで中国の顧客向けのスマートなコネクテッドカーに焦点を当て、市場全体にわたる商品投入を加速させる。
・中国におけるエントリーレベルのコンパクトカーセグメントで、2026年までに現地の競合モデルと同等の価格の実現を目指す。このセグメントは将来中国市場の半分以上を占めると見込まれる。VWグループは2026年までに40%のコスト削減を目指し、VWブランドでCMPプラットフォームをベースとした電動化ポートフォリオを拡大していく。
・小鵬汽車(XPeng)などと協力して開発する中国向けE/Eアーキテクチャ「China Electrical Architecture (CEA)」の導入により、デジタルアーキテクチャはさらに標準化が進み、より高いコスト効率と開発スピードの向上が実現する。安徽省合肥市の研究開発拠点「Volkswagen Group China Technology Company (VCTC)」を拡充することで中国向け新型車の市場投入までのリードタイムを30%短縮し、市場の動きに合わせた迅速な商品投入が可能になる。
・中国における自動運転技術の革新は加速しており、レベル3以上の自動運転の比率は2030年までに56%に達すると予想される。VWはこの分野における営業利益を2027年までに20億ユーロ超、2030年までに30億ユーロに引き上げる計画。2030年までに中国で400万台の販売とマーケットシェア15%、販売台数の半分を電気自動車(EV)にするという野心的な目標を掲げている。
・VWは中国において今後3年間で40の新型車を発売する計画で、その半分を電動化モデルとする。これには小鵬汽車および上海汽車とのパートナーシップによる少なくとも8モデルの中国専用EVやCMPプラットフォームをベースとしたモデルが含まれる。2030年までに30モデル超のEVを投入する。
・VWグループは中国において外資自動車メーカーのリーダーの座を維持し、市場でトップ3に入ることを目指している。中国乗用車市場は2030年までに2,800万台超に拡大し、新エネルギー車(NEV)の比率は75%に達すると予想される。VWは技術の優れた内燃エンジン(ICE)車と拡大するNEVラインナップを組み合わせて投入し、利益率の高いICEからの収益をインテリジェント・コネクテッド・ビークルへの投資に充てていく。
Based on Volkswagen press release (1/ 2)