・アウディは4月25日、プレミアム電動モビリティへのシフトを目指しポルシェと共同開発した電気自動車(EV)用プラットフォーム「Premium Platform Electric (PPE)」をベースにした新型ミッドサイズ電気SUVの「Q6 eトロン(Q6 e-tron)」シリーズを発表した。さらに、中国市場向けにロングホールベースにカスタマイズされ、長距離走行機能が強化された新型「Q6L eトロン(Q6L e-tron)」を発表した。
・「Q6L eトロン」には、後輪駆動バージョン(255 kW)と四輪駆動バージョン(345 kW)が設定されている。パワフルな電気モーターと新開発の107 kWhリチウムイオンバッテリーを搭載し、CLTCモードでの航続距離は700 km以上。800V技術により、急速充電ステーションでは10分間で走行距離260km分を充電でき、10%から80%まで25分間で充電可能。
・新開発のEnd-to-Endエレクトロニック・アーキテクチャー(E3 1.2)を搭載し、アダプティブ・ドライビングアシスタントプロやパーキングアシスタントプロなど、中国独自の運転支援システムを採用。デジタルOLEDリアランプは初めて周囲と通信できるようになり、接近検出やコミュニケーションライトなどの安全機能もアップグレードされ、事故や故障を他の道路利用者に警告する。
・車体サイズは、全長4,884mm、全幅1,965mm、全高1,687mm、ホイールベースは2,995mm。アウディはまた、アクティブデジタルライトシグネチャーと第2世代のデジタルOLEDリアランプも導入した。
・アウディと中国第一汽車集団(FAW)の合弁メーカー、奥迪一汽新能源汽車(Audi FAW NEV)は、2024年末までに、PPEベースの3モデルの最初のモデルとなる「Q6L eトロン」の生産を長春の新工場で開始する。顧客への納車は2025年に開始される予定となっている。上海汽車(SAIC)との提携では、アウディはインテリジェント・コネクテッドBEVモデルを開発し、中国での存在感を高める計画。
・アウディはまた、ポルシェと共同で中国における充電インフラも拡大する。このパートナーシップは、顧客にプレミアムなeモビリティ体験を提供することを目的としており、アウディとポルシェの顧客に、中国50都市で900カ所以上の急速充電ポイントへのアクセスを提供する。