Mobile World Congress 2024（2）コネクテッドカー

未来のモビリティに向けたソフトウェアと最新プラットフォーム

2024/04/18

要約
Software République：20以上の革新技術を搭載したコンセプトカー「H1st vision」
KDDI：ソニー・ホンダモビリティとの協業「コネクテッドカーシアター」
Aptiv：Smart Vehicle ArchitectureにWind Riverのソフトウェアを統合
MediaTek：コネクテッドカーのプラットフォーム「Dimensity Auto」
Faurecia Aptoide Automotive アプリストア
TrinamiX：デュアル顔認証技術

要約

公式イベントロゴ（GSMA MWC™ Barcelona、主催：© GSM Association）

　GSMAモバイルワールドコングレス・バルセロナ（MWC™ Barcelona）は、GSM（Global System for Mobile Communication）アソシエーションが主催する4日間の年次イベントである。

　これはコネクティビティのエコシステムにとって最大かつ最も影響力のあるイベントで、全世界のモバイル通信事業者、デバイスメーカー、テクノロジープロバイダー、ベンダー、コンテンツオーナーが一堂に会する。

　昨年同様、2024年2月26日から29日までバルセロナのフィラ・グラン・ビア展示場で開催された。今年のテーマは「FUTURE FIRST（未来を第一に考える）」であった。

　本イベントは1987年に始まり、現在では欧州最大のモバイル通信関連フェアとなっている。

　2024年MWC™バルセロナには、930社のスタートアップを含む2,700社以上が出展し、205の国と地域から10万1,000人の来場者が訪れた。

　また、これは2024年MWC™シリーズの最初のイベントであり、今後、MWC™上海（2024年6月26日～28日）、MWC™ラスベガス（2024年10月8日～10日）、MWC™キガリ（2024年10月29日～31日）の開催が予定されている。

　今年の展示会のテーマは以下の通りである。

5G and Beyond（5Gとその先へ）
Connecting Everything（あらゆるものをつなぐ）
Humanizing AI（AIを人間らしくする）
Manufacturing DX（製造業のDX）
Game Changers（ゲームチェンジャー）
Our Digital DNA（私たちのデジタルDNA）

　昨年同様、4YFN（4 Years from Now）プログラムの枠組みにより、1つのホール全体がスタートアップに提供された。スタートアップの数は昨年の約800社から今年は930社に増えた。4YFNイベントの目的は、スタートアップ、投資家、企業がつながり、共に新しい事業を立ち上げることを支援することにある。

　昨年と比較して、今年は自動車産業の復活が顕著であった。

　展示会場では、「Xiaomi SU7（シャオミ・SU7）」などの量産モデル、Software République（ソフトウェアレピュブリック）の「H1st vision（ヒューマン・ファースト・ビジョン）」コンセプトカー、Aptiv（アプティブ）とWind River（ウィンドリバー）のクラウドネイティブカーに加えて、KDDIのコネクテッドカーシアターなど、自動車関連のモバイル技術のトレンドが発表された。