Zhejiang Vie Science & Technology Co., Ltd.[浙江万安科技股份有限公司] 2020年12月期の動向

業績

(単位:百万元)
2020年12月期 2019年12月期 増減率(%) 要因
売上高 2,522.05 2,249.12 12.14 -国内市場の回復及び排ガス基準「国3」レベル車両の淘汰、過積載の罰則強化、インフラ投資などのプラス要因により、商用車の通年販売台数が大幅に増加し、増収となった。
営業利益 87.83 133.90 (34.41)
経常利益 87.01 132.05 (34.11)
純利益 65.47 127.78 (48.76)

 

受注

-2020年、以下の受注を獲得。福田ダイムラー「H6」、一汽紅旗向けワイヤレス充電ソリューション、蔚来、理想、小鵬、フォードなど向けフロント(リア)シャシーサブフレーム、江淮向け軽トラック用EPB、一汽、東風、陝西重型汽車向けEBS、ESC、長安Ford向けバキュームブースター、福田時代向けXEPS、江淮、青島開放向けAEBS。また蘇州昆山の電子機械ブレーキ(EMB)生産拠点の建設が完了した。

新会社

-2020年5月21日、企業戦略と事業発展を目的に、2020年5月20日付で瀚徳汽車産品(蘇州)有限公司[Haldex Vehicle Products (Suzhou) Co., Ltd.](以下、瀚徳汽車)との間で「合弁会社蘇州瀚徳万安電控制動系統有限公司の設立に関する契約」を締結したと発表。両社は蘇州に折半出資の合弁会社蘇州瀚徳万安電控制動系統有限公司(仮称)を設立する。合弁会社の資本金は30百万元。両社は各々50%の株式を保有する。合弁会社は車両電子制御ブレーキシステム及び関連部品の設計、生産、販売を手掛ける。(2020年5月21日付けリリースより)
 

株式売却

-当社が保有する上海同馭汽車科技有限公司(以下、同馭科技)の株式30.15%のうち、6.5%を譲渡する。譲渡完了後、当社の同馭科技に対する持株比率は30.15%から23.65%に減少する。同馭科技は自動車専門技術、新エネルギー専門技術、エレクトロニクス専門技術などの領域での技術開発のほか、電子制御電動油圧式ブレーキの開発と生産を手掛けている。(2020年6月2日付けリリースより)

買収

-当社は、Protean Electric Limited (Protean) と株式譲渡契約を締結し、Proteanが保有する浙江万安智駆科技有限公司[Zhejiang Vie Zhiqu Science & Technology Co., Ltd.](万安智駆)の株式40%を1ドルで買収すると発表した。この譲渡取引が完了すれば万安智駆は万安科技の完全子会社となる。(2021年5月27日付プレスリリースより)

 

研究開発費用

(単位:百万元)
2020年12月期 2019年12月期 2018年12月期
研究開発費用 97.06 97.23 88.12
売上高に占める割合 (%) 3.85 4.32 3.91

-2020年末現在、同社は研究開発員380名を擁する。総従業員の11.50%が研究開発人員。
 

特許

-2020年末現在、累計724件の特許を申請。うち、2020年は169件を新たに申請し、103件の特許を取得した。

-IATF16949品質管理体系認証、ISO14001環境管理体系認証、OHSAS18001職業健康安全管理体系認証を取得した。
 

研究開発体制

-自動車電子制御システム開発を重点に、北京にコネクテッドカー技術R&Dセンターを設立。エア/油圧ABS、EBS、商用車用横滑り防止装置(ESC)の開発と量産化を実現。電動パーキングブレーキ(EPB)、電子制御エアサスペンションシステム(ECAS)などの自動車コア電子部品の開発と完成車への搭載試験を完了。現在、電動ブレーキシステム (EMB)の現場測定テストを実施中で、先進運転支援システム(ADAS)は開発テスト段階にある。

-同社は、中国浙江省、北京、上海、ハンガリーに研究開発センターを保有。浙江省に夏季自動車試験場、黒竜江省黒河市に冬季自動車試験場を保有している。

-同社の技術センターは、清華大学、上海交通大学、中国自動車技術センター、中国第一汽車技術センター、東風自動車技術センター、長安汽車研究所と協力して新製品を共同開発している。