TVS Group 2019年3月期の動向

近年の動向

業績

(2019年3月期)

Axles India Limited
-2019年3月期の売上高は、28.4%増の6,210.5百万インドルピー。国内市場向けのハウジングの売上が前年の219,000個から263,000に増加した。Dana USA向けの輸出は43,000個から47,000個に増加したものの、タイ及び日本向けの輸出は昨年の4,600個から3,300個に減少した。

Harita Seating Systems Limited
ー2019年3月期の売上高は、前年の4,547.0百万インドルピーから7.9%増の4,910.2百万インドルピーとなった。商用車セグメントでの売上増及びバス乗客シートの北インドにおける新規製品立ち上げにより売上増となった。同年度は海外からの新規受注も好調だった。

India Nippon Electricals Limited
-2019年3月期の売上高は、12.7%増の5,395.5百万インドルピー。インド全土における市場シェアの拡大、及びBS VI対応製品の堅調な伸び、また3輪事業における高価値事業などが影響した。

Sundaram Brake Linings Limited
-2019年3月期の売上高は、前年比14.3%増の2,862.6百万インドルピー。国内OEにおける商用車事業の売上高が13%増加した。商用車の生産増及び、バス・商用車におけるシェアを拡大したことによる。

Sundram Fasteners Limited
-2019年3月期の売上高は、前年比17%増の40,023.4百万インドルピー。今期において同社は初めて40,000百万インドルピーを超える売上高を記録。商用車の生産増により国内販売が増加、また、新規製品開発により市場シェアを拡大した。

Sundaram-Clayton Limited
-2019年の売上高は、9.4%増の19,329.4百万インドルピー。顧客からの計画外の需要増により売上高が増加した。

 

TVS Srichakra Limited
ー2019年の売上高は、7.9%増の23,931.8百万インドルピー。OEM事業におけるタイヤの需要増により前年比増となった。


Wheels India Limited
-2019年3月期の売上高は、26.7%増の31,888.4百万インドルピー。エアサスペンション、リフトエアサスペンションの伸び、及びアルミホイールの需要増、また輸出セグメントの伸びが寄与した。

 

技術提携

Brakes India Limited
-2010年7月、TRW Automotiveと技術提携契約を締結した。これにより、Brakes IndiaはTRWからスリップコントロールシステム (SCS) に関する技術供与を受け、インドで製品を開発・生産する計画。現在はTRWがインド向けにABSや横滑り防止装置 (ESC/VSC) を輸出している。なお、Brakes Indiaは1962年、TRWと同社の合弁により設立された。(2010年7月13日付プレスリリースより)

Lucas-TVS Limited
-2010年3月、Lucas-TVSは臼井国際産業と「ファンドライブ」の技術援助契約を締結した。Lucas-TVSはChennaiに本社を置き、モーター、オルタネーター、エンジンクーリングファン、イグニションなどを生産している。(2010年6月11日付プレスリリースより)

事業提携

Topy Industries, Ltd
-2017年7月、トピー工業(Topy Indusries)は、Wheels India Limited(WIL) in Indiaと乗用車用スチールホイールの製造・販売をする合弁会社を設立すると発表した。WILはインド北部のHaryanaのBawal工場と 南部インドのTamil NaduのPadi工場の乗用車用スチールタイヤビジネスを分離し、新会社WIL Car Wheels Ltd.(WCWL)を設立する。トピー工業はWCWLの26%の株を取得した。

ZF Electronics TVS
-2009年8月、ZF Electronics TVSとCTS Corporation (米国) は共同でマーケティングを行うことで合意した。CTSは同社のロータリーセンサーやリニアポジションセンサーをはじめとする電子部品などをインドで販売する計画で、当初は4輪・2輪車分野に注力する。ZF Electronics TVSは同グループとZF Electronics (ドイツ) の合弁会社で、自動車などインド国内産業向けにスイッチ、センサーなどを供給している。(2009年8月19日プレスリリースより)

受賞

Harita Seating Limited
-2019年3月期、下記顧客から受賞。

  • TAFE
  • John Deere

Sundaram Fastner Limited
-2019年3月期、下記顧客から受賞。

  • TAFE - Best Supplier Award for Quality & Reliability
  • General Motors  - Supplier Quality Excellence Award from
  • Navistar - Diamond Award
  • Maruti Suzuki - Human Resources award

 

Turbo Energy Limited
-2019年3月期、下記顧客から受賞。

  • SML Isuzu – Supplier Quality and Field support

  • Mahindra & Mahindra – New product development

  • SML Isuzu – New product development

研究開発活動 (2019年3月期)

Axles India Limited
-2019年3月期、歩留まり改善、資源最適化及び製品性能向上について研究開発活動を行った。同社は、インドの運転環境下におけるアクスルハウジングの設計及び試験を行う環境を備える。

 
Harita Seating Systems Limited
-2019年3月期の研究開発費は、107.5百万インドルピー。
-主な研究開発活動は以下の通り:

 

  • 18インチシングルパンシートの開発
  • トラック・バス用空気入りサスペンションシート
  • トラック用機械式サスペンションシート
  • スタッフバスシートの開発
  • デラックスシートの開発
  • 2Rサスペンションキットの開発
  • X700サスペンションシートの開発

India Nippon Electricals Limited
-2019年3月期の研究開発費は、93.4百万インドルピー。
-主な研究開発活動は以下の通り:

  • 現行の製品開発、VA/VE、関連製品
  • BS VI対応製品の開発
  • ディスプレイセンサー及び高効率コンバーターの開発

-2輪、3輪用及び汎用エンジンの性能、また排出ガスに関するテストを行う研究開発センターの設立を行っており、2019年末までに完成する予定。

 

Sundaram Brake Linings Limited
-2019年3月期の研究開発費は、99.6百万インドルピー。
-主な研究開発活動は以下の通り:

  • 大型トラック・バス用ドラムブレ―キライニングの開発と顧客の承認取得
  • 小型商用車用ドラムブレーキライニングの開発と顧客の承認取得
  • Androidベースの車両データ収集システムに新機能を開発し、追加
  • NVH要件を満たす高減衰複合マトリックス技術を開発

 

Sundram Fasteners Limited
-2019年3月期の研究開発費は、147.8百万インドルピー。
-主な研究開発活動は以下の通り:

  • 網状部品製造用の500T多段(4段階)のCNC制御圧縮プレス機の設置
  • 別個の焼結硬化工程を省略できる鉄粉ユニットにおける合金の開発
  • 鉄粉ユニットで製造された粉末を用いた焼結硬化粉末冶金部品の開発
  • より大きなサイズのナットのためのプロセスの変更 (冷間鍛造から熱間鍛造へ)
  • 軽量ファスナーの開発
  • 製品の改良、および関連製品にFEA(有限要素解析)およびモデリングソフトウェアを活用

Sundaram-Clayton Limited
-2019年3月期の研究開発費は、81.0百万インドルピー。
-主な研究開発活動は以下の通り:

  • 22の自動車向け新規アルミダイカスト製品を開発
  • 新製品開発のリードタイム削減のため最先端のCTスキャンを導入
  • 製品の表面仕上げを改善するための砥粒流機械加工(AFM)プロセスの開発
  • 設計最適化によるダイカストの材料歩留まりの向上
  • 半固体鋳造の確立
  • 固化中の熱力および動力を制御する高圧ダイカスト(HPDC)およびGDC鋳造部品の熱設計を確立
  • 鋳造品質を向上させるための半固体鋳造の開発
  • ダイカストセルの無水金型潤滑の確立
  • 鋳造冶金評価のための電子顕微鏡施設等の設置

 

Wheels India Limited
-2019年3月期の研究開発費は、156.1百万インドルピー
-主な研究開発活動は以下の通り:

  • 414件の新製品開発および6件の新規特許申請
  • ホイールの設計、開発、評価を行う製品開発の新プロセスに関する研究開発を実施

 

TVS Srichakra
-2019年3月期の研究開発費は、301.3百万インドルピー
-主な研究開発活動は以下の通り:

  • タイヤ性能評価用シミュレーション技術の導入及び製品品質向上活動
  • 二輪車/スクーターセグメントにおける製品開発活動

インド国内における投資

(2019年3月期)

Axle india
ー大口顧客であるTATA MotorsのJamshedpur工場へアクスルハウジングを供給するため、同工場付近の土地のリース契約を締結した。

India Nippon Electricals Limited

  • 新たに土地を購入し、先進エンジニアリングセンターを設立。
  • 2輪車、3輪車及び汎用エンジンに向けた性能、排ガス試験用新規研究開発施設を設立中。

Sundaram-Clayton Limited

ーTamil Nadu州Oragadamに新規鋳造工場を15億インドルピー以上を投じて開設。自動車産業における急速な需要拡大に対応して設立するもので、主にHyundai Motor Indiaへ製品を供給する。

Sundaram Fastener Limited

  • 2019年3月期、マヒンドラシティの経済特区内の第3ユニットが商業生産を開始。同ユニットは自動車産業に向けて高精度部品を供給する。
  • 42億インドルピーを既存/新規のプロジェクトに向けて投資。事業の拡大及び主要顧客の生産に対応するための設備増強として行われた。
  • 中国浙江省のSundram Fasteners (Zhejiang) Ltd (SFZL)は初期稼働能力10,000トンの鋳造施設を設立。 

 

Wheels India Limited
トピー工業との合弁企業であるWCWLは、Gujarat州Vanodにおける乗用車用スチールホイール工場にて生産を開始した。同工場は年間150万台分のスチールホイールを生産可能。