Lingyun Industrial Co., Ltd. [凌雲工業股份有限公司] 2016年12月期の動向

業績

(単位:百万元)
2016年12月期 2015年12月期 増減率(%) 要因
売上高 8,897.88 7,244.79 22.82 -市場配置地域化の推進、研究開発の強化、新製品の追加、新規市場への拡販による増収。
営業利益 468.12 375.03 24.82 -売上高の増加により利益も増加。
経常利益 488.37 388.28 25.78
純利益 381.83 303.03 26.00



受注

-同社の長春分公司は2017年3月16日、北京現代の熱成型部品サプライヤー審査を受け、これに合格した。(2017年3月20日付けプレスリリースより)

-同社の子会社「河北亜大汽車塑料製品有限公司 [Hebei Chinaust Automotive Plastics Co., Ltd. ]」は、韓国 Inergy Automotive Systems が主導するGM9BUX(開発コード)フューエルシステムグローバルプロジェクトを受注。受注額は韓国市場と中国市場だけでも4.2億元に上る。このプロジェクトで供給する製品は11種で、2019年4月から量産する予定。(2017年1月6日付けプレスリリースより)

-同社はDaimlerのMercedes-Benz向けアルミ合金部品新製品を落札し、正式にDaimlerのMercedes-Benzサプライヤーシステムに加わったと発表。(2016年4月8日付けプレスリリースより)

新会社

-2016年6月28日、同社と韓国GNS (GNS Solitech Co.,Ltd)は、柳州および広州の合弁会社設立契約書に調印。柳州合弁会社の資本金は10百万米ドル。持ち株比率は凌雲工業が50.1%、韓国GNSが49.9%。主に上汽GM五菱、東風柳州汽車などに熱成型部品を供給するとともに、西南地区へも市場を拡大させる計画。現在上汽GM五菱CN200Sの左右Bピラーを開発中である。広州合弁会社の資本金は9百万米ドル。持ち株比率はやはり凌雲工業が50.1%、韓国GNSが49.9%。すでに広州汽車A5H、深圳CAPSA-X74、北京汽車-H40D/C40Dなど新製品を受注している。(2016年7月6日付けプレスリリースより)

買収

-同社は、2016年10月19日、河北太行機械工業有限公司 [Hebei Taihang Machinery Industries Co., Ltd.] の株主である北方凌雲工業集団有限公司 [North Lingyun Industrial Group Co., Ltd.] と「組織再編の枠組み合意書」を結んだ。凌雲工業は、河北太行機械と東方聯星[Beijing oLinkStar Co., Ltd.] の全株式を買収するとしている。(2016年10月24日付け会社公告より)

-同社は、Georg Fischer Ltd.と共同で廊坊舒暢汽車零部件有限公司[Langfang Shuchang Auto-parts Co., Ltd.]の株式80%を買収すると発表。買収価格は109.16百万元。買収後の持ち株比率は同社とGF各50%。廊坊舒暢汽車零部件有限公司は2010年8月に設立され、主に自動車配管クイックコネクターを生産している。2015年12月31日現在の総資産は134.51百万元、売上高は82.35百万元、純利益は20.26百万元だった。(2016年9月19日付け会社公告より)

受賞

-同社の子会社「上海亜大汽車塑料製品有限公司 [Shanghai Chinaust Automotive Plastics Co., Ltd.]は、南京Ivocoの「AD02/TDアップグレードプロジェクト」において優秀サプライヤーの称号を得た。2016年、同社は南京Ivocoからフューエルパイプ、バキュームサクションパイプ、エスケープパイプ、フィラーパイプのすべてで独占供給資格を得ている。(2017年2月28日付けプレスリリースより)

-同社の子会社「柳州凌雲汽車零部件有限公司[Liuzhou Lingyun Automotive Parts Co., Ltd.]」は、上汽GM五菱より「海外開拓賞」を受賞した。両社は高強度、アルミ合金、熱成型、パンチング溶接、パイピングなどの製品分野で更に提携を深めるとしている。(2017年2月28日付けプレスリリースより)

-同社の子会社「河北亜大汽車塑料製品有限公司 [Hebei Chinaust Automotive Plastics Co., Ltd.]」は、福田汽車より「優秀サプライヤーサービスリーダー賞」と「優秀サプライヤーウィンウィン賞」を受賞した。(2016年11月21日付けプレスリリースより)

2017年12月期の見通し

-2017年度の売上高は95.76億元、経常利益は5.8億元の見通し。(2016年度アニュアルレポートより)

研究開発費

(単位:百万元)
年度 2016年12月期 2015年12月期 2014年12月期
研究開発費 398.49 297.78 282.28
研究開発費の売上高に占める割合(%) 4.48 4.11 4.31



研究開発体制

-2017年5月5日、同社と韓国GNS株式会社 (GNS Solitech Co.,Ltd)の合弁によるテクニカルセンター「凌雲吉恩斯(中国)熱成型技術研発中心 [Lingyun GNS (China) Hot stamping Technical Center]」の開業式が行われた。このセンターの開業は、凌雲工業と韓国GNSの提携が新しい段階に入ったことを示すもので、両社の熱成型事業の発展の基礎を築くものとなった。(2017年5月8日付けプレスリリースより)

-2016年末現在、国家レベルの技術センター、国家品質コントロール及び評価実験室、中国実験室国家認可委員会が認可した実験室、省レベルの技術センター、省レベルのエンジニアリング研究センター、自動車バンパー低速衝突実験室を保有。

研究開発活動

-同社は、子会社「柳州淩雲汽車零部件有限公司 [Liuzhou Lingyun Automotive Parts Co., Ltd.] 」が2017年3月14日、上汽GM五菱と自動車軽量化研究グループを立ち上げたと発表。両社はアルミ合金バンパー、アルミ合金チューブビームアセンブリ、ドアシル、バッテリーコンテナ、熱成型部品などを対象に、軽量化のための新材料、製造プロセス、新技術の実用化について研究する。(2017年3月21日付けプレスリリースより)

-同社は、2016年9月20日、広東豪美鋁業股份有限公司 [Guangdong Haomei Aluminum Co., Ltd.] と自動車軽量化用アルミ合金技術に関する協定書を結んだ。両社はアルミ合金新材料及び自動車用アルミ合金関連技術分野で提携し、自動車用アルミ合金製品の実用化をさらに進め、産業チェーンの相互補完を実現するとしている。(2016年9月21日付け各種リリースより)

特許

-2016年、140件の特許を申請し、79件を取得。

設備投資額

(単位:百万元)
プロジェクト 予算額 2016年投資額 進捗(%)
上海科学技術事務棟と工場建屋建設 51.31 11.67 90.53
柳州凌雲柳東工場建屋の第2期建設 19.12 15.80 95.00
成都凌雲工場建屋建設 36.14 5.93 68.38
天津凌雲工場建屋第1期建設 34.20 20.83 82.37