Camel Group Co., Ltd. [駱駝集団股份有限公司] 2016年12月期の動向

業績

(単位:百万元)
2016年12月期 2015年12月期 増減率 (%) 要因
売上高 6,301.12 5,376.98 17.19 -売上高が増加したが、消費税の影響で、純利益が減少。
営業利益 575.31 662.83 (13.20)
経常利益 639.85 683.93 (6.45)
純利益 544.15 615.93 (11.65)



新会社

-同社は、新疆再生資源集団有限公司[Xinjiang Recycling Resources Group Co., Ltd.]及び托克遜県竜源投資建設有限公司[Tuokesun Longyuan Investment Construction Co., Ltd.]とともに新疆ウイグル自治区トルファン市に合弁会社を設立すると発表。合弁会社の名称は「駱駝集団新疆蓄電池有限公司[Camel Xinjiang Storage Battery Co., Ltd.]」。登録資本金は50百万元。そのうち、同社が67%(33.50百万元)を、新疆再生資源が28%(14百万元)を、竜源投資が5%(2.5百万元)を出資する。合弁会社はバッテリー及び部品の開発、生産、販売を行う。(2017年1月25日付け会社公告より)

-同社は、子会社の駱駝蓄電池研究院有限公司[Camel Battery Institute Co., Ltd.]が米ミシガン州アナーバー市に全額出資子会社Camel Energy Inc.を設立し、その下にR&Dセンター、テスト工場、ビジネスセンターを置くと発表。新会社の投資金額は1百万米ドル。主に電池、材料と電源システムの研究開発を行う。(2016年8月2日付け会社公告より)

-同社は、重慶に資源リサイクル会社を設立し、使用済み鉛酸蓄電池の回収処理能力を拡大すると発表。新会社の名称は「駱駝集団重慶再生資源有限公司[Camel Chongping Recycling Co., Ltd.]。登録資本金は50百万元。重慶市綦江工業園区[Qijiang Industrial Park District]に建設する。主に使用済み蓄電池、鉛スラグ、鉛スライム、鉛廃棄物の回収、再利用、販売を行う。(2016年8月2日付け会社公告より)

-同社は、重慶に全額出資子会社を設立すると発表。社名は「駱駝集団重慶蓄電池有限公司[Camel Chongqing Storage Battery Co., Ltd.]」。登録資本金は50百万元。主にバッテリーの生産、販売を行う。(2016年7月6日付け会社公告より)

-同社は、「吐魯番鼎鑫再生資源科技環保有限公司[Tulufan Dingxin Resources Technology Environmental Protection Co., Ltd.]」に対し、1.02億元の増資を行うと発表。増資後、同社は吐魯番鼎鑫の株式の51%を保有する。その他の株主と持株比率は、新疆再生資源集団[Xinjiang Renewable Resources Group]44%、托克遜県龍源建設有限公司[Tuokexun County Longyuan Construction Co., Ltd.]5%。また吐魯番鼎鑫は新たに全額出資子会社を設立し、蓄電池の生産を行う。(2016年6月14日付け会社公告より)

買収

-同社は、クロアチアの電気自動車メーカーRimac Automobili d.o.oと電気自転車メーカーGreyp Bikes d.o.oに資本参加することで、「B種償還可能転換可能優先株の拘束条件リスト」を取り決め、これにサイン。同社はRimac Automobiliに27百万ユーロを、Greyp Bikesに3百万ユーロ、合計30百万ユーロを出資し、優先株式を取得する。Rimac Automobiliは高性能EV、ドライブシステム、バッテリーシステム、自動車エレクトロニクス、車載インフォテインメントシステムなどの開発、生産を行うハイテク企業。(2017年4月13日付け会社公告より)

-同社は、湖北金洋冶金股份有限公司[Hubei Jinyang Metallurgical Incorporated Co., Ltd.]及びその支配株主李富元氏(Li Fuyuan)と提携枠組み合意書を結んだと発表。同社は株式発行或いは現金にて李富元氏が保有する湖北金洋の株式57.79%を取得する。湖北金洋は資源リサイクル、使用済み鉛酸バッテリーのリサイクルを行っている、国内最大規模の再生鉛、鉛合金生産メーカーの一つ。使用済み鉛酸バッテリーの年間処理能力は30万トン、鉛及び鉛合金の年産能力は25万トンである。(2016年12月8日付け会社公告より)

-同社は、ウズベキスタンのSC Uzavtosanoatと株式譲渡に関する枠組合意書を結んだ。それによると、同社はSC Uzavtosanoatの保有するSC Djizak Battery Plantの株式を51%以上取得する。SC Djizak Battery Plantは資本金29百万米ドルの自動車用蓄電池メーカー。2015年度の売上高は28百万米ドル。年間60.4万個の蓄電池を生産している。(2016年6月24日付け会社公告より)

事業提携

-同社は、山東唐駿欧鈴汽車製造有限公司[Shandong Tangjun Ouling Automobile Manufacture Co., Ltd.]と戦略的提携の枠組み合意書を結んだ。両社は新エネルギー車の分野で提携する。同社は唐駿欧鈴に駆動リチウムイオン電池、モーター、電子制御部品を提供する。また今後の状況に応じて両社は電池、モーターを共同開発する。唐駿欧鈴は山東省淄川経済開発区(Zichuan Economy and Development Zone, Zibo city, Shandong)に位置し、トラック、農業用車両、特装車及び部品の開発、生産、販売を行っている。国内で最も早く新エネルギー車、EV商用車、EV特殊車両の設計、製造、販売に着手した企業の一つである。現在の完成車年産能力は10万台。(2017年2月21日付け会社公告より)

-全額出資子会社「駱駝集団新能源電池有限公司[Camel New Energy Battery Co., Ltd.]」は、中国藍天電動汽車有限公司[China Sky Electric Vehicle Company Limited]と戦略的提携合意書及びリチウムイオン駆動電池購買協定書を結んだと発表。両社は長期的かつ全面的な提携関係を結ぶと同時に、藍天汽車は駱駝新能源に対し今後2年間リチウムイオン電池を合計8億Wh供給する。(2016年12月13日付け会社公告より)

-同社は、中扶恵民実業発展有限公司[Zhongfu Huimin Industrial Development Co., Ltd.]と戦略的提携合意書を結んだ。両社は物流用電気自動車の普及、充電サービスなどにおいて全面的に協力し、新エネルギー車分野での提携関係を確立、強化する。同社は中扶恵民に新エネルギー車の購入、アフターサービス、融資、リースなどに関するソリューションを提供し、中扶恵民は同社の生産する電池、電子コントロールユニット、モーターを搭載する車両を選択する。(2016年10月18日付け会社公告より)

工場稼動

-全額出資子会社「駱駝集団新能源電池有限公司[Camel New Energy Battery Co., Ltd.]」が進めていた新エネルギー車動力電池生産設備建設第1期工事が完成し、2016年12月9日、生産を開始。生産能力は2GWh。2017年末には4GWhに、2020年までに8G-10GWhまで拡大する計画。同社はすでに多くの自動車メーカーと動力電池供給の契約を結んでいる。(2016年12月12日付け会社公告より)

研究開発費用

(単位:百万元)
2016年12月期 2015年12月期 2014年12月期
研究開発費用 238.11 201.06 197.54
売上高に占める割合(%) 3.78 3.74 3.82



開発拠点

名称 業務内容 所在地 設立年 議決権の所有割合(%)
駱駝集団蓄電池研究院有限公司
旧:湖北駱駝蓄電池研究院有限公司
新エネルギー動力リチウムイオンバッテリーの技術開発、生産など 湖北省
襄樊市
2004年 100.00
駱駝集団武漢光谷研発中心有限公司 リチウムバッテリー、燃料バッテリー及び新型バッテリー、材料、エネルギーストレージバッテリーの開発、試作など 湖北省
武漢市
2016年 100.00



特許

-2016年、77件の特許を申請して、46件取得した。

設備投資

(単位:百万元)
プロジェクト 2016年投資額
年産能力600万kVAhの新型高性能低鉛消耗メンテナンスフリーバッテリープロジェクト 2.55
子会社「楚凱冶金」の6万トン電解鉛プロジェクト及び10万トン廃棄電池回収プロジェクト 4.25
設備設置及び技術改造プロジェクト 235.96
ハイブリッド車向けのバッテリープロジェクト 21.56
200WKVAH密封型バッテリー及び400WKVAH 新型バッテリー 0.13
華南梧州工業園600WKVAHバッテリープロジェクト 74.18



国内投資

-同社は、武漢東湖高新区[Wuhan East Lake High-Tech Development Zone]と投資協定書を結んだ。同社は12億元を投じて同区に燃料電池、リチウム電池研究開発センターを建設する。このプロジェクトは同社の全額出資子会社駱駝集団武漢光谷研発中心有限公司[Camel Group Wuhan Optics Valley R&D Center Co., Ltd.]が実施する。2017年6月から2021年6月までに投じる金額は総額12億元。約73,300平方メートルの用地を取得し、研究エリア、燃料電池・リチウム電池試験エリア、電子商取引ビル、顧客サービスセンターなどを建設する。用地取得後6ヶ月以内に着工し、着工後18ヶ月以内に第1期建設を完成させる計画。(2017年1月17日付け会社公告より)

-同社は、武漢未来科技城[Wuhan Future Science and Technology City]の建設管理弁公室と投資覚書を取り交わした。同社は武漢東湖新技術開発区[Wuhan East Lake High-Tech Development Zone]に全額出資子会社を設立し、研究開発エリア、パイロットテストエリア、電子商取引オフィスエリアなどを建設し、リチウム電池、燃料電池など先進電池の研究と電子商取引による販売を行う。プロジェクトの総投資額は12億元を超えないものとする。(2016年11月4日付け会社公告より)

-同社は、今後5年間の事業計画を発表。それによると、長春に年産400万KVAHの高性能自動車用蓄電池生産工場と年間処理量15万トンの蓄電池リサイクル工場を建設するとしている。(2016年9月23日付け各種リリースより)

-同社は、重慶綦江工業園区[Qijiang Industrial Park District]管理委員会と投資意向書を結んだ。同社は同工業園区に年産400万KVAHの自動車用高性能密封蓄電池生産工場と年間処理量15万トンの蓄電池リサイクル工場を建設する。総投資額は約10億元。工期は18ヶ月。工場完成後3年以内にフル稼働に達する計画。フル稼働後の生産高は約30億元を見込む。(2016年6月15日付け会社公告より)

-同社は、9億元を上限として株式を発行し、年産7億Whのリチウムイオン電池生産設備と年間処理量15万トンの使用済み鉛酸蓄電池処理設備を建設する。 このうち5.5億元をリチウムイオン電池生産ラインの建設に充てる。建設工期は1年とし、完成後初年度の稼働率は73.33%、次年度には稼働率100%を目指す。(2016年5月10日付け会社公告より)