ユニプレス株式会社 2009年3月期の動向

ハイライト

業績 (単位:百万円)
  2009年
3月期
2008年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 180,816 194,155 (6.9) -国内は、過年度に立ち上げた新車効果があったものの、2008年秋以降の急激な減産の影響に法人税法改正に伴う減価償却費負担増も加わり、減収減益。

-海外は、欧州、アジア地域で新車効果により増収増益となったが、北米地域は減産の影響が大きく減収減益。
営業利益 10,523 11,472 (8.3)
経常利益 8,156 10,638 (23.3)
当期純利益 3,625 5,741 (36.9)


受注
-ホンダがこのほど発売した新型コンパクトミニバン「フリード」用の車体プレス部品を全量受注した。同社はこれまでホンダの英国や米国の現地法人との取引はあったが、国内向け車両の部品受注は今回が初めて。栃木工場(栃木県小山市)で2008年5月から本格生産を開始。月間4千台分の部品を納入する。(2008年6月6日付日刊自動車新聞より)


合弁事業
-インドに車体用プレス部品の合弁会社「Unipres India Private Limited」を設立したと発表。丸紅と合弁会社設立の覚書に調印。50億円を投じ2010年春から車体用プレス部品を生産する。新会社および工場は、ルノー日産オートモーティブ・インディアの近隣(タミル・ナードゥ州チェンナイ市)に設立。資本金は14億ルピー(約30億円)で、出資比率は同社80%、丸紅20%。敷地面積は12万平方メートルで、用地、建屋、生産設備に50億円を投じる。2009年から着工し、2010年5月から操業を開始する。操業開始時の従業員は約300人。(2008年10月29日付日刊自動車新聞より)


リストラクチュアリング
-4月1日付で組織変更を実施すると発表。2007年度から進めている車体部品のプレスと組み立て部門の神奈川から栃木への生産移管が完了した後に、より効率的な拠点運営体制を実現するため、神奈川工場の同部門を栃木工場に統合する。トランスミッション部品分野では、これまで設置していた事業部制を廃止。これにより機動性の向上を実現させる。また、北米生産体制の効率的な運営を実現させるためにUnipres Southeast U.S.A., Inc.(ミシシッピ州)の一部機能をUnipres U.S.A., Inc.(テネシー州)に統合して経営の一体化を図る。(2009年3月16日付日刊自動車新聞より)



2010年3月期の見通し (単位:百万円)
  2009年3月期 2010年3月期 増減率(%)
売上高 180,800 151,000 (16.5)
研究開発費 2,000 2,100 0.05
設備投資額 11,800 13,800 16.9

製品群別売上高 (単位:百万円)
  2009年3月期 2010年3月期 増減率(%)
売上高 構成比(%) 売上高 構成比(%)
車体プレス製品 141,500 78.3 116,500 77.2 (17.7)
トランスミッション製品 18,500 10.2 19,300 12.8 4.3
金型治工具製品 12,900 7.1 10,000 6.6 (22.5)
樹脂製品 4,000 2.2 3,900 2.6 (2.5)
その他 3,900 2.2 1,300 0.8 (66.7)
合計 180,800 100.0 151,000 100.0 (16.5)

地域別売上高 (単位:百万円)
  2009年3月期 2010年3月期
売上高 営業利益 売上高 営業利益
日本 98,300 1,100 96,000 0
北米 29,600 1,900 20,000 100
欧州 24,300 3,200 11,000 500
アジア 28,600 4,100 24,000 2,500
消去・全社 - 200 - (400)
合計 180,800 10,500 151,000 2,700

インド事業売上計画 (単位:百万円)
  2011年3月期 2012年3月期 2013年3月期
売上高 1,300 3,600 3,800

タイ事業
-2009年6月1日、タイ事業準備室を設置。

-Aプラットフォーム車用の車体骨格部品を受注。
 2010年3月期末、生産開始予定。
 2012年売上見込み13億タイバーツ。

開発動向

研究開発費 (単位:百万円)
  2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
全社 2,000 2,000 1,600

-研究開発に携わる人数は現在167名。2009年3月31日現在で産業財産権を86件保有。


研究開発活動
自動車用部品事業
<製品開発>
-製品の強度・剛性の最適化
-製品の小型・軽量化
-プレス技術を応用した製品の設計
-開発期間の短縮化

<材料開発>
-高強度鋼板
-高剛性樹脂材料

<工法開発>
-高強度鋼板プレス加工法
-ホットプレス工法
-金属精密塑性加工法
-軽合金材料のプレス加工法
-軽合金材料の溶接工法
-高強度パイプ加工法
-高強度樹脂プレス加工法
-樹脂複合成形加工法

設備投資

設備投資額 (単位:百万円)
  2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
全社 11,800 11,900 20,100
自動車用部品 11,600 11,300 19,900
*2009年3月期は、当初の計画15,000百万円から3,200百万円削減。

自動車用部品
-得意先の海外展開及びモデルチェンジに対応するための自動車用部品の生産用設備の更新を主な目的として設備投資を実施。


設備の新設計画(2009年3月現在)
事業所名
(所在地)
設備の内容 投資予定
総額
(百万円)
着手
年月
完成予定
年月
本社及び事業所
(神奈川県横浜市、静岡県富士市、神奈川県大和市)
生産技術の開発及びモデルチェンジ
による生産設備の更新
1,700 2009年
4月
2010年
3月
栃木工場
(栃木県真岡市・小山市、
神奈川県横須賀市)
生産体制の整備およびモデルチェンジ
による生産設備更新
3,700 2009年
4月
2010年
3月
富士工場
(静岡県富士市・富士宮市)
生産体制強化およびモデルチェンジ
による生産設備更新
1,000 2009年
4月
2010年
3月
ユニプレス九州(株)
本社工場及び工場
(福岡県京都郡)
生産体制の整備及びモデルチェンジ
による生産設備更新
3,500 2009年
4月
2010年
3月
Unipres Guangzhou Corporation
本社工場及び工場
(中国)
生産体制強化及びモデルチェンジ
による生産設備更新
2,700 2009年
1月
2009年
12月
Unipres India Private Limited
本社工場及び工場
(インド)
年間30万台生産体制の工場及び
設備の新設
3,100 2009年
4月
2010年
3月