豊田合成 (株) 2011年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2011年
3月期
2010年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 516,982 495,002 4.4 1)
営業利益 29,952
26,202 14.3 -
経常利益 27,549 26,574 3.7 2)
純利益 17,116 14,255 20.1 -
自動車部品事業
売上高 469,059 454,340 3.2 3)
セグメント利益 24,222 21,351 13.4 4)

要因
1)
-自動車部品事業で震災の影響があったものの、年度前半の自動車の販売が比較的好調に推移したことと、オプトエレクトロニクス事業がタブレット型情報端末市場の急拡大により増収となり、全体では5,169億円(前期比4.4%増)となった。
2)
-利益では、自動車部品事業の増販効果と原価低減に加え、オプトエレクトロニクス事業の増販効果により、経常利益は275億円(前期比 3.7%増)、当期純利益は 171億円(前期比20.1%増)となり、増益を達成。
3)
-国内では、年前半まで実施されたエコカー減税の効果、海外では、豪亜地域で自動車市場が伸長したことにより、売上高は4,690億円と前年度(4,543億円)に比べ3.2%の増収。
4)
-セグメント利益は、顧客の生産台数増による増販効果に加え、各地域で取り組んできた原価低減活動の成果により、242億円と前年度(213億円)に比べ13.4%の増益となった。

2012年3月期の見通し

(単位:百万円)
  2012年3月期
2011年3月期 増減
売上高 500,000
516,982 (16,982)
営業利益 20,000
29,952 (9,952)
経常利益 19,000
27,549 (8,549)
当期純利益 11,000
17,116 (6,116)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2011年3月期 2010年3月期 2009年3月期
自動車部品事業 21,900
23,000 21,300
非自動車部品事業 3,600
3,000 3,400
 25,500 26,000 24,700

研究開発体制

-研究開発センター、生産技術開発センター、各事業部開発部・技術部・生産技術部、技術管理部、材料技術部および海外子会社の豊田合成ノースアメリカ(株)(米国)、豊田合成ヨーロッパ(株)(欧州)が連携し、グローバルな研究開発活動を展開。

研究開発拠点

北島技術センター 愛知県稲沢市
美和技術センター 愛知県あま市

研究開発活動

-高機能可変ベント助手席エアバッグ、LEDを活用したメーター向け小型バックライト、低コスト軽量化オープニングトリム、軽量一体樹脂等速ジョイントブーツ、樹脂製フューエルフィラパイプなどの新製品を開発・量産化。
-各種環境規制に対応した材料および製品、生産技術の開発。
-燃料電池自動車用オールコンポジット高圧水素タンクの開発。

技術導入契約

(2011年3月31日現在)

相手方の名称
(国名)
契約内容 契約期間
Eaton Corporation
(米国)
燃料バルブに関する特許ライセンス 1999年2月10日 - 2013年2月18日
Autoliv Development AB
(スウェーデン)
カーテンエアバッグに関する特許ライセンス 2001年2月5日 - 2016年2月20日
Stant Manufacturing, Inc.
(米国)
クイックターンフューエルキャップに関する特許ライセンス 2001年4月2日 - 2014年10月18日
Intier Automotive Interiors of America
(米国)
ウレタンスプレー表皮に関する特許・ノウハウライセンス 2002年11月18日 - 2014年5月10日

 

技術援助契約

(2011年3月31日現在)

相手方の名称
(国名)
契約内容 契約期間
Stant Manufacturing, Inc.
(米国)
導電性フューエルキャップに関する特許・ノウハウライセンス 1998年11月17日 - 2018年12月21日
Magna Steyr Fuel Systems
(ドイツ)
導電性フューエルキャップに関する特許ライセンス 2004年2月26日 - 2018年12月21日
Orbitronics Co., Ltd.
(パキスタン)
ステアリングホイールに関するノウハウライセンス 2006年12月29日 - 2014年12月28日
Pong Codan Rubber (M) Co., Ltd.
(マレーシア)
ウェザーストリップに関する技術許諾契約 2007年7月16日 - 2012年7月15日

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2011年3月期 2010年3月期 2009年3月期
自動車部品事業 36,100
29,300 54,400
非自動車部品事業 10,700
4,900 3,700
46,900
34,300 58,200

-自動車部品事業およびオプトエレクトロニクス事業を中心に、469億円の設備投資を実施。
自動車部品事業
-自動車部品事業においては、新製品切替、将来を見通した新製品開発、生産技術開発のための研究開発体制の強化、更新および生産性向上のための合理化・省力化投資など361億円を実施。
 

設備投資計画(2012年3月期)

-全社で37,000百万円を設備の新設・拡充に投資する計画。このうち、自動車部品事業は33,000百万円を自動車部品生産設備・金型に投資。