NOK (株) 2018年3月期の動向

業績

(単位:百万円)
2018年
3月期
2017年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 729,341 713,138 2.3 -
営業利益 44,934 39,776 13.0 -
経常利益 56,291 45,709 23.2 -
親会社株主に帰属する当期純利益 35,281 27,328 29.1 -

要因

ーシール事業:自動車向けは、国内での好調な需要に加え、中国での日系車の好調により自動車向け増収。
売上高は前期比+263億円の3,369億円

ー電子部品事業:自動車の電子化に伴い需要が増加したものの、高機能スマートフォン向けの需要が減少。全体で減収。
売上高は57億円のマイナスだが営業利益は+23億円の30億円。

>>>部門別売上高

新3カ年計画 (2018年3月期~2020年3月期)

-2020年3月期目標:
売上高: 8,000億円
   営業利益: 560億円
営業利益率:7.0%

研究開発費

(単位:百万円)
2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
全社 9,443 8,274 7,632
-シール事業 6,738 6,209 5,861

研究開発活動

シール事業

<Le-μ’s>
ーしゅう動抵抗の低減によって省エネルギー化する低摩擦技術(低摩擦コティング、低摩擦ゴム材料並びに子会社「NOKクリューバー(株)」と共同開発したシール専用の低摩擦グリースの市場投入

<Oリング>
ー環境対応エンジンに対する高圧用シール、組立性向上コーティング、燃料電池関連シールを市場投入。E-mobility用シールの開発を推進。

<新開発製品>
ー電子機器、電動ユニット向けにFPC一体シール部品、および放熱をサポートする熱伝導性ゴムを開発中。
ー燃料電池内のセルスタック向けに低反力・省スペースのシール部品を開発し、一部量販を開始している。

ーADASへの市場の注目度の高まりに伴い、生体信号が測定できるゴム電極の活用による運転者の眠気感知などの分野に注力している。

電子機器部品事業
-自動運転化に伴う各種センサーの高速伝送化向け技術の開発
ー自動車の電化に伴うFPCと車載デバイス間の高信頼性接続技術を開発推進、車体重量軽量化に資するワイヤーハーネスの一部FPC化を検討中。

研究開発拠点

拠点名 所在地
湘南開発センター 神奈川県藤沢市
東海環境技術開発センター 静岡県牧之原市

技術提携契約

(2018年3月31日現在)
相手先 国名 内容 契約日
Freudenberg ドイツ オイルシール、Oリング等のシール製品およびそれに関連する技術の導入・供与 2009年1月1日

設備投資額

(単位:百万円)

2018年3月期

2017年3月期

2016年3月期

全社 58,388 65,135 61,399
-シール事業 32,101 31,221 21,996


シール事業
-国内では同社を中心に、海外では無錫NOKフロイデンベルグCo., Ltd. 、タイNOK Co., Ltd.を中心に設備投資を実施。

設備の新設計画

(2018年3月31日現在)
事業所名
(所在地)
設備の内容 投資予定金額
(百万円)
着手 完了予定
同社
二本松事業場 (福島県)
オイルシール製造設備 10,000 2018年4月
2020年3月

同社
北茨木事業場 (茨木県)

樹脂製品製造設備 4,939 2017年6月 2018年11月

ユニマテックシンガポールPte.Ltd.
(シンガポール)

化学合成品等製造設備 8,157 2015年9月 2019年3月

メクテックマニュファクチャリング Corp.(ベトナム)Ltd.

フレキシブル基板製造設備 5,592 2018年4月 2019年3月


>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)