Rane Group 2018年3月期の動向

近年の動向

事業概要

2018年3月期
ー2018年3月期の売上高は、前年比17%増の479億インドルピー。

2017年3月期
-2017年3月期の売上高は、前年比25%増の30,293.4百万インドルピー。

2016年3月期
-2016年3月期の売上高は、前年比10%増の24,313.0百万インドルピー。

2015年3月期
-2015年3月期の売上高は、前年比14.7%増加の22,108.8百万インドルピー。

2014年3月期
-2014年3月期の売上高は、前年比0.5%減少の19,275.3百万インドルピー。輸出向けの売上は伸長したが、OEM向けおよびアフターマーケット製品の売上減少が増加分を相殺した。



事業再編

Autotech Venturesへ投資
-2018年7月、 Rane Group は、シリコンバレーにおける輸送関連ベンチャーキャピタル「Autotech Ventures」への小規模投資を発表した。 これにより、同社は新興技術との関係性を強めるとともに、同社の戦略決定プロセスを後押しすることになる。

Telematics 4u Servicesへ投資
-2017年8月, Rane Holdings Limitedは Telematics 4u Services Pvt. Ltdの株式69.41%を取得したと発表。この株式取得により自動車部門における新規事業拡大をさらに実現した。



国内および国外事業

Rane NSK Steering Systems Limited
-2018年3月期, Rane NSK Steering Systems は、顧客拠点への距離を短縮するため MSC カスタマーラインをChennai 工場 から Uttarkhand 工場へ移した。EPS製品における現地生産化を通じてコスト抑制を継続する。

-2017年3月期、 Rane NSK Steering Systems Private Limited (RNSS) はEPS需要増加への対応に伴う稼働能力増加及び課題の解消として750百万インドルピーを投資。 また、 Maruti, Ashok Leyland, Volvo and Eicher向け製品の供給のため、設備強化プログラムへの追加投資25百万インドルピーを実施した。

Rane TRW Steering Systems Ltd
-2018年3月期、 Rane TRW Steering Systems (RTSS)は商用車向けステアリング需要増加への対応として製造立ち上げを行った。同社はシートベルト及びエアバッグにおいても稼働能力強化を発表している。

-2018年1月、 Rane TRW Steering Systems (RTSS) は、Siruganur、Trichyにおいて新規設備を着工。31.53エーカーに及ぶ施設は初期床面積6,000平方メートルで、シートベルト、エアバッグにおける新技術を伴った継続成長を実現する。

Rane (Madras) Limited
-2017年3月期、国内および輸出客先に供給するラック&ピニオン製造施設をVaranavasi工場に設立。
-2017年3月期、新しい設備、冶工具の導入および品質改善のため米ケンタッキー州ラッシュビルの精密ダイキャスト工場に5.8百万ドル投資すると発表。
-2013年3月期、商用車および農機用ハイドロスタティックステアリングギア・シリンダーの量産を開始。
-2013年3月期、南米市場への同社製品の展開を狙い、ブラジル市場への輸出を開始。

Rane Engine Valve Ltd. (REVL)
-2018年3月期、 Rane Engine Valve Ltd. (REVL) は200百万インドルピーを稼働能力増強及び課題解消に投じた。Tumakuru における設備において新規バルブラインを既に受注している。

Rane Brake Lining Limited
-2013年3月期、以下の新製品を立ち上げた:

  • 乗用車、多目的車、中型・大型商用車用ブレーキライニングおよびディスクパッド
  • 低床バス用アスベストフリーブレーキライニング
  • 乗用車および小型商用車用アスベストフリーディスクパッド



主な受賞

年月 授与社
Rane (Madras) Limited
2018年3月期 Maruti Suzuki India Ltd System audit award
SML ISUZU Ltd NPD award
Rane Engine Valve Limited
2018年3月期 Hyundai Motor India Appreciation Award
  Renault-Nissan “Best practices in process improvements”
  VE Powertrain “A” Grade Supplier Status
Rane Brake Lining
2018年3月期 Endurance ‘Gold’ award for Quality
Foundation Brake
Manufacturing Pvt. Ltd. (FBMPL), Pune
Business Excellence Award
Rane Group
2018年3月期 Mahindra

Business Partner of the year - Automotive Division

Rane TRW Steering Systems
2018年3月期

Isuzu

Top 5 Best Supplier

Tata Motors

Best in Class Award

General Motors

Quality Award

Rane NSK Steering Systems
2018年3月期 Volvo Eicher C.V

Karta Award

Maruti Suzuki

Special Service Award

Honda Cars

Best CO2  reduction



研究開発費

(単位:百万インドルピー)

  2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
Rane (Madras) Limited 106.6 115.3 79.3
Rane Engine Valve Limited 16.7 19.4 21.6
Rane Brake Lining Limited 112.9 195.5 89.5

-2018年3月期、研究開発費は236百万インドルピー。2020年までに売上高における研究開発費の割合を2.0%まで高める方針を掲げている。



研究開発拠点

Rane (Madras) Limited

-2015年3月期、Pondicherryにステアリングシステムに特化した研究開発拠点を開設。



研究開発活動

Rane (Madras) Limited
-2018年3月期、主な研究開発活動は以下の通り:

  • 新機能を持つハイドロスタティックステアリングユニットの範囲拡張
  • 農機向けアンチショックバルブハイドロスタティックステアリングギアユニットのデザイン及び開発
  • 多様な容量およびサイズのシリンダーのデザイン、開発
  • 農業機械向け2本継ぎ型、3本継ぎ型タイロッドの性能向上
  • ステアリングギアにおける静音性向上技術の研究
  • 生活向上にかかわる新技術連動型製品のデザイン及び開発
  • 耐久性を高めた低価格帯リフトボールジョイントの開発

Rane Engine Valve Limited
-2018年3月期、主な研究開発活動は以下の通り:

  • 業界の傾向(高出力及び排気ガス削減)への対応としてバルブ用新素材及び製造技術の開発
  • 軽量化、摩擦及び摩耗低減

Rane Brake Lining Limited
-2018年3月期、主な研究開発活動は以下の通り:

  • ディスクパッド及びブレーキライニング向け製造新技術
  • 高性能商用車用トルク測定器の新規導入
  • バスやダンプ車向けに提供する対応策の拡張
  • 環境対応への取り組み

設備投資額

-2018年3月期における設備投資総額は17億円。 RMLにおいてステアリング及び連動製品、Rane NSKにおいてバランス装置、また電動パワーステアリングの現地生産化、Rane TRWにおいて乗客安全性の確保及びステアリングギア等へ行われた。

-2016年に掲げられた設備投資の目標額は、2018年3月期時点で20億ルピーであった。