Guangxi Yuchai Machinery Group Co., Ltd.
[広西玉柴機器集団有限公司] 2016年12月期の動向

最近の動向

-2016年12月、子会社「玉柴聯合動力股份有限公司[Y&C Engine Co., Ltd.]」は15,000基目の6Kブランド大馬力(420PS以上)エンジンをラインオフした。このエンジンは2009年夏の発売以来、東風柳州汽車、江淮重型トラック、東風天竜などに納入されている。玉柴聯合動力はYC6K12とYC6K13エンジンの販売目標を2017年12,000台基、2018年20,000基、2019年30,000基と定めている。(2016年12月29日付けプレスリリースより)

-2016年5月12日、機械科学研究総院 [China Academy of Machinery Science & Technology] (略称CAM) とともに請け負った 「年産60万台の重型エンジンシリンダーヘッド鋳造工場のデジタル化建設プロジェクト」 の検収が、CAMの専門家によりに行われた。この工場は2013年に着工し、2015年10月から正式に稼働を開始した。工場生産ラインは玉柴機器鋳造センターの第2生産ラインを基にしたもので、20種類の型に適用でき、年産能力は67.5万台に達する。型締めトン数は10%以上、材料コストは15%以上、人員コストは4%以上削減することが可能となった。(2016年5月13日付け各種リリースより)

受注

-2016年9月27日、国Ⅴ排ガス基準適合ハイブリッド動力エンジンYC6J210N-52を搭載したバス140台が江蘇省淮安公共交通公司[Huaian City Public Transportation Co., Ltd.]に納入され、正式な運行を開始した。9月初めに淮安公共交通公司から新エネルギーバス用ハイブリッドエンジン500基を受注していたもので、今回は第一回目の納入。(2016年10月9日付け各種リリースより)

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北京公交集団 [Beijing Public Transportation Group] からユーロⅥ適合エンジン301基を受注。北京公交集団が発注した総数の2/3を受注したことになる。すでに100基は納入済みで、残りの201基は引き続き納入することになっている。(2016年8月11日付け各種リリースより)

新会社

-玉柴集団傘下の投資会社と浙江銀輪機械股份有限公司 [Zhejiang Yinlun Machinery Co., Ltd.]は、玉柴インダストリアルパーク投資協定書と玉柴インダストリアルパーク土地使用権譲渡契約書を結んだと発表。銀輪機械は60百万元を投じ、玉柴インダストリアルパークに全額出資子会社 「玉林銀輪 [Yunlin Yinlun]」 を設立し、オイルクーラー、オイルクーラーモジュール、SCR (選択触媒還元)、EGR (排気再循環) などの排気後処理装置、エンジン排熱回収冷却器を生産する。(2016年4月30日付け銀輪機械会社公告より)

事業提携

-2016年12月、浙江方正電機股份有限公司[Zhejiang Founder Motor Co., Ltd.] と戦略提携協定書を結んだ。両社は新エネルギー車ドライブシステムの技術研究と製品開発、燃料・ガスエンジンコントロールシステムの普及と応用を共同で進めていくことで合意した。(2016年12月16日付け各種リリースより)

-2016年8月、大運汽車集団[Dayun Automobile Group] と戦略的提携に関する協議を行った結果、ハイブリッド動力、純電気自動車の分野で提携することで合意したと発表。玉柴機器は大運汽車に全シリーズのパワートレインを供給するとしている。(2016年8月15日付け会社公告より)

-2016年7月13日、北奔重汽 [Beiben Trucks]、香港電噴科技有限公司[Fuel Injection Technologies Co., Ltd.](FIT) とメタノール大型トラックの共同開発に関する合意書を結んだと発表。三社は年内に試作車を完成させ、できる限り早く市場へ投入したいとしている。FITはエンジンインジェクションシステムの専門メーカー。(2016年7月20日付け会社公告より)

研究開発施設

名称 詳細
広西玉柴工程研究院
[Guangxi Yuchai Engineering Research Institute]
- 2007年開設
- 製品エンジニアリング部、電子制御技術部、テストエンジニアリング部、技術管理部で構成
- 主に排出ガスの低減、乗用車のディーゼル化に取り組む
内燃機共同実験室 - 2009年設立
- ディーゼルエンジンの燃焼技術開発及び振動・騒音研究、自動車NVHの研究、吸気系統の研究。
玉柴大連ターボチャージャー技術研究開発センター - 2011年設立
- 船舶、車両用国産大型ターボチャー ジャーを研究開発
国家認可工程実践教育センター - 2011年設立
- 華中科技大学と提携
広西ディーゼルエンジン工程院 -玉柴集団が全額出資して建設、2012年建設開始、工期は3年間
広西玉柴機器股份有限公司新製品試作センター -2014年設立
-敷地面積は7,000平方メートルで、主に新製品のスピード製造及び新材料、製造プロセス、新技術、新方法の研究開発と実験を行う
-試作品作成、新製品組立て、新製品機械加工を行う3つのセンターで構成する


- 同社の実験センターが国家認可委員会の更新審査に合格して認可証の更新を済ませた。本年は中国合格評定国家認可委員会(China National Accreditation Service for Conformity Assessment,CNAS)認可証の3度目の更新の年に当たっている。更新には実験室認可基準のすべての項目の審査を受けなければならない。すでに認可を得た11の基準項目について再審査を受けたほか、その基準の中で変更のあったGB/T 1859.1-2015及び新たに加わったHJ689-2014など6つの基準項目について現場での視察試験を受け、ただちに試験報告書を得ることができた。(2017年1月9日付けプレスリリースより)

特許

-2016年末現在、特許2,000件余りを保有。

新製品

-2016年1月21日、広西玉柴機器股份有限公司は国Ⅴ排ガス基準適合エンジンを新たに発表。発表したのは、YC4Y22-50 小型ディーゼルエンジン、YC6K13-50 ディーゼルエンジン、YC6JN-60 ガスエンジン、バス用ハイブリッド動力エンジンの4種。このうち、YC6K13-50 はトルク (最大2550Nm)、排気量、馬力とも現在最大となる大型車用ディーゼルエンジンである。(2016年1月22日付けプレスリリースより)