Yuchai Machinery (Guangxi) Group Co., Ltd.
[広西玉柴機器集団有限公司] 2015年12月期の動向
業績
-2015年の収益は合計337億元となった。マルチシリンダーエンジン販売基数は476,600基。そのうち広西玉柴機器股份有限公司は約36万基を販売し、生産、販売とも引き続き国内首位を保ち、国内主要エンジンメーカー14社の中でシェアを拡大している。
事業提携
-広西源正新能源汽車有限公司 [Guangxi Yuanzheng New Energy Automobile Co., Ltd.] と戦略的提携合意書を結んだと発表。従来型動力から新エネルギーへの転換の分野で全面的な提携を行うとしている。(2015年12月30日付けプレスリリースより)
-2015年7月4日、子会社広西玉柴機器股份有限公司と東風柳州汽車有限公司は戦略的提携の合意書を締結し、トラック「乗龍 (Chenglong)」専用エンジン「YC6MK」を発表。このエンジンは両社が共同開発したもので、乗龍向けに、動力性、経済性、安定性を全面的に向上させたとしている。(2015年7月8日付けプレスリリースより)
受注
-子会社広西玉柴機器股份有限公司は、チベット自治区ラサ市の公共バス会社向けバス1,237台に搭載するディーゼルエンジンを受注したと発表。1,237台のメーカーと台数の内訳は、宇通客車648台、蘇州金龍270台、廈門金旅164台、欧輝客車155台。搭載するのは玉柴4G、4Sディーゼルエンジン。これらのバスは2016年3月に引き渡される。(2016年1月6日付けプレスリリースより)
-2015年1月、「北京公交集団 (Beijing Public Transport)」より公共バス用エンジン635基を受注したと発表。そのうち、587基は国Ⅴガスエンジン、48基はユーロⅣディーゼルエンジン。ユーロⅣエンジンの受注は初めて。(2015年1月7日付けプレスリリースより)
受賞
-2016年3月、子会社広西玉柴機器股份有限公司は下記を受賞。
・四川現代の「2015年度戦略優秀サプライヤー賞」
・東風客車の「2015年度優秀サプライヤー賞」と「戦略サプライヤー賞」
研究開発施設
| 名称 | 詳細 |
| 広西玉柴工程研究院 [Guangxi Yuchai Engineering Research Institute] |
- 2007年開設 - 製品エンジニアリング部、電子制御技術部、テストエンジニアリング部、技術管理部で構成 - 主に排出ガスの低減、乗用車のディーゼル化に取り組む |
| 内燃機共同実験室 | - 2009年設立 - ディーゼルエンジンの燃焼技術開発及び振動・騒音研究、自動車NVHの研究、吸気系統の研究。 |
| 玉柴大連ターボチャージャー技術研究開発センター | - 2011年設立 - 船舶、車両用国産大型ターボチャー ジャーを研究開発 |
| 国家認可工程実践教育センター | - 2011年設立 - 華中科技大学と提携 |
| 広西ディーゼルエンジン工程院 | -玉柴集団が全額出資して建設、2012年建設開始、工期は3年間 |
| 広西玉柴機器股份有限公司新製品試作センター | -2014年設立 -敷地面積は7,000平方メートルで、主に新製品のスピード製造及び新材料、製造プロセス、新技術、新方法の研究開発と実験を行う -試作品作成、新製品組立て、新製品機械加工を行う3つのセンターで構成する |
特許
-2015年末現在、特許2,000件余りを保有。
-広西玉柴機器股份有限公司は、特許協力条約（PCT : Patent Cooperation Treaty）に基づき国際出願した「4気筒ディーゼルエンジンシリンダーヘッド」など10件の発明特許が、オーストラリアで特許権を取得したと発表。(2015年6月12日付けプレスリリースより)
新製品
-2016年1月21日、広西玉柴機器股份有限公司は国Ⅴ排ガス基準適合エンジンを新たに発表。発表したのは、YC4Y22-50 小型ディーゼルエンジン、YC6K13-50 ディーゼルエンジン、YC6JN-60 ガスエンジン、バス用ハイブリッド動力エンジンの4種。このうち、YC6K13-50 はトルク (最大2550Nm)、排気量、馬力とも現在最大となる大型車用ディーゼルエンジンである。(2016年1月22日付けプレスリリースより)
-広西玉柴機器股份有限公司は国Ⅴ排ガス基準適合ハイエンドガスエンジンYC4FANとYC4EGNを発表。YC4FANは6-7mのバス、4x2軽型トラック、都市型環境衛生車両などの特殊車両専用の天然ガスエンジン。出力は90から115馬力で、排気量は2,982L。YC4EGNは出力140-170馬力、排気量4.73Lで、5-8mのリアエンジンバスと7.5-8.5mのフロントエンジンバス、中型トラック用に開発したもので、強いパワー、優れた耐久性とメンテナンス性などを特徴としている。（2015年11月6日付け各種リリースより)
-2015年7月28日、広西玉柴機器股份有限公司は自主開発した中国初の水平対向ディーゼルエンジンのベンチテストを行い、点火に成功したと発表。このエンジンは伝統的な気筒配置ではなく、水平対向配置を採用したもので、多くの最新技術を用いており、同社に新たなビジネスチャンスをもたらすものとしている。(2015年7月31日付けプレスリリースより)
-2015年1月、エンジンの新製品を発表。そのうち国Ⅴ排ガス基準適合エンジンは次の通り。
・YC4Y22-50ディーゼルエンジン：排気量2.2リットル、出力75kW - 120kW、軽型バス、軽型トラック、ピックアップ、SUV、MPV向け
・YC4S-50ディーゼルエンジン：排気量3.76リットル、出力96kW - 125kW、総重量5-8トンの中高級トラック、全長7-8mのバス向け
・YC4EG-50ディーゼルエンジン：排気量4.73リットル、出力103kW - 147kW、全長7.3-9mのバス、4X2中軽型路線バス向け
・YC6MK-50ディーゼルエンジン：排気量10.3リットル、出力220kW - 309kW、路線バス向け
・YC4FAN-50天然ガスエンジン：出力66-85kW、全長6-7m路線バス向け
このほか、ユーロⅥ適合ディーゼルエンジン YC6L-60を発表した。これは6Lプラットフォームに基づき開発したハイエンドエンジンで、出力は177-243kW。全長10-12mの高級バス、総重量25-40トントラックに適しているという。
(2015年1月26日付けプレスリリースより)
