広西玉柴機器集団有限公司 動向 2008
ハイライト
■合弁プロジェクト
吉利控股、銀輪機械との合弁で乗用車用ディーゼルエンジン生産会社2社設立
-2008年2月、同社は子会社の広西玉柴機器股?有限公司を通じ、浙江吉利控股集団(Zhejiang Geely Holding Group)及び浙江銀輪機械股?有限公司(Zhejiang Yinlun Machinery Co., Ltd.)と共同で浙江省天台ならびに山東省済寧に合弁会社2社を設立することを発表。両合弁会社は、主に乗用車用ディーゼルエンジン及び関連部品の開発・生産・販売を行う。主要製品は排気量2.0Lの直列4気筒ディーゼルエンジンで、吉利(Geely)が両合弁会社に新型エンジン開発に必要な技術を供与する。最終的には2社を合わせたディーゼルエンジン年産能力30万基を目指す。初年度の生産はそれぞれ5万基とし、段階的に各々15万基まで拡充する計画。出資比率については、両合弁会社ともに、玉柴52%、吉利30%、銀輪18%。(2月25日付プレスリリースより)
-2008年3月、済寧玉柴発動機有限公司(Jining Yuchai Engine Co., Ltd.)の新工場敷地内で起工式が行われた。済寧玉柴では、新型エンジンの生産開始を視野に、エンジンブロックおよびシリンダーヘッドの生産ラインを拡充する計画。現時点で開発を進めている排気量2.0Lの乗用車用ディーゼルエンジンは、EUの新排気ガス基準Euro V適合のエコエンジン。(3月31日付プレスリリースより)
四川省資陽市でディーゼルエンジン生産会社設立
-2008年9月、四川省資陽市政府とディーゼルエンジン生産工場建設プロジェクトの契約に調印。これに先立ち6月には、子会社「広西玉柴動力機械有限公司」と地元企業による合弁会社「玉柴機器資陽発動機股?有限公司(Yuchai Machinery Ziyang Engine Co., Ltd.)」が設立された。今回のプロジェクトの投資総額は6億元。フル稼働する2012年には、自動車用中・小型ディーゼルエンジン年産能力15-20万基(生産額30-40億元)、船舶用大型エンジン年産能力500基(生産額50-60億元)規模とする計画。
■戦略提携
Honeywellとの戦略的提携
-2008年6月、 同社はHoneywellと戦略的提携を行うことで合意。今後3年から5年以内にHoneywellは同社に対し増圧、排気、エネルギー消費、感応コントロールなどに関する最新技術と製品を提供するとともに、製品開発、アフターサービス、技術トレーニング等においても全面的に協力、研究開発能力の向上を支援する。両社は1994年にHoneywellが増圧系統を供給したことで提携を開始、2005年には戦略的パートナーシップも結んでいるが、今回その提携をより緊密なものにした。(6月24日付プレスリリースより)
■工業園建設
-2008年9月、2007年8月に着工した玉柴工業園区には既に15の関連会社が入居、生産高は50億元に達した。2010年には生産高を100億元にまで引き上げることを目標として更なる建設が進められている。プロジェクトの投資総額は約32億元。工業園区全体の面積は22.83平方キロメートルで、動力機械・自動車部品産業と建設機械産業の2つの区域に分けられている。2010年には工場就労人口は5万人、工業園区全体の人口は10万人に達する見込み。(9月27 日付プレスリリースより)
■売却
-2008年11月、 同社は子会社「広西玉林玉柴達業機械配件有限公司」の国有株式売却を発表した。中国では2005年、非流通株改革により国有株式(非流通株式)の売買が解禁された。今回売却される国有株式は資本金の55%、売却価格は11.5百万元。玉柴達業は2003年の設立、オイルクーラー等ディーゼルエンジン部品を生産している。
吉利控股、銀輪機械との合弁で乗用車用ディーゼルエンジン生産会社2社設立
-2008年2月、同社は子会社の広西玉柴機器股?有限公司を通じ、浙江吉利控股集団(Zhejiang Geely Holding Group)及び浙江銀輪機械股?有限公司(Zhejiang Yinlun Machinery Co., Ltd.)と共同で浙江省天台ならびに山東省済寧に合弁会社2社を設立することを発表。両合弁会社は、主に乗用車用ディーゼルエンジン及び関連部品の開発・生産・販売を行う。主要製品は排気量2.0Lの直列4気筒ディーゼルエンジンで、吉利(Geely)が両合弁会社に新型エンジン開発に必要な技術を供与する。最終的には2社を合わせたディーゼルエンジン年産能力30万基を目指す。初年度の生産はそれぞれ5万基とし、段階的に各々15万基まで拡充する計画。出資比率については、両合弁会社ともに、玉柴52%、吉利30%、銀輪18%。(2月25日付プレスリリースより)
-2008年3月、済寧玉柴発動機有限公司(Jining Yuchai Engine Co., Ltd.)の新工場敷地内で起工式が行われた。済寧玉柴では、新型エンジンの生産開始を視野に、エンジンブロックおよびシリンダーヘッドの生産ラインを拡充する計画。現時点で開発を進めている排気量2.0Lの乗用車用ディーゼルエンジンは、EUの新排気ガス基準Euro V適合のエコエンジン。(3月31日付プレスリリースより)
四川省資陽市でディーゼルエンジン生産会社設立
-2008年9月、四川省資陽市政府とディーゼルエンジン生産工場建設プロジェクトの契約に調印。これに先立ち6月には、子会社「広西玉柴動力機械有限公司」と地元企業による合弁会社「玉柴機器資陽発動機股?有限公司(Yuchai Machinery Ziyang Engine Co., Ltd.)」が設立された。今回のプロジェクトの投資総額は6億元。フル稼働する2012年には、自動車用中・小型ディーゼルエンジン年産能力15-20万基(生産額30-40億元)、船舶用大型エンジン年産能力500基(生産額50-60億元)規模とする計画。
■戦略提携
Honeywellとの戦略的提携
-2008年6月、 同社はHoneywellと戦略的提携を行うことで合意。今後3年から5年以内にHoneywellは同社に対し増圧、排気、エネルギー消費、感応コントロールなどに関する最新技術と製品を提供するとともに、製品開発、アフターサービス、技術トレーニング等においても全面的に協力、研究開発能力の向上を支援する。両社は1994年にHoneywellが増圧系統を供給したことで提携を開始、2005年には戦略的パートナーシップも結んでいるが、今回その提携をより緊密なものにした。(6月24日付プレスリリースより)
■工業園建設
-2008年9月、2007年8月に着工した玉柴工業園区には既に15の関連会社が入居、生産高は50億元に達した。2010年には生産高を100億元にまで引き上げることを目標として更なる建設が進められている。プロジェクトの投資総額は約32億元。工業園区全体の面積は22.83平方キロメートルで、動力機械・自動車部品産業と建設機械産業の2つの区域に分けられている。2010年には工場就労人口は5万人、工業園区全体の人口は10万人に達する見込み。(9月27 日付プレスリリースより)
■売却
-2008年11月、 同社は子会社「広西玉林玉柴達業機械配件有限公司」の国有株式売却を発表した。中国では2005年、非流通株改革により国有株式(非流通株式)の売買が解禁された。今回売却される国有株式は資本金の55%、売却価格は11.5百万元。玉柴達業は2003年の設立、オイルクーラー等ディーゼルエンジン部品を生産している。
開発動向
<研究開発施設>
名称 | 詳細 |
広西玉柴工程研究院(Guangxi Yuchai Engineering Research Institute) | -2007年開業 -製品エンジニアリング部、電子制御技術部、テストエンジニアリング部、技術管理部で構成され、主に排出ガスの低減、乗用車のディーゼル化に取り組む。 |
<製品開発>
-2007年3月、吉林大学、広西大学と共同開発した乗用車用低排出電子制御ディーゼルエンジンを搭載したディーゼルエンジン乗用車が中国科学技術部の検収に合格。同開発プロジェクトは2005年より進められてきたもので、新エンジンにはタービン増圧、排気再循環、燃料コモンレール、直噴射などの技術が採用されている。
-2007年10月、上海交通大学と2006年から共同で開発を進めてきた都市バス用 ISG(Integrated Starter Generator)ハイブリッドシステムを発表。
-2007年12月、自主開発のユーロⅤ排ガス基準対応エンジンYC6L-50を発表。新エンジンは出力240-330馬力、最大トルク950-1280N.mで、最小燃料消費率189g/kWh、都市公共バスに適したエコエンジン。
設備投資
主な設備投資(2008年)
プロジェクト | 計画詳細 | 投資 予定額 (百万元) |
進捗状況 (2008年) |
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広西玉柴汽車配件製造のクランクシャフト工場建設 | (クランクシャフト年産能力増強) -第1期第2生産ラインの稼動により年産能力は30万本に増加 (2008年1月) -第2期完成後は年産80-100万本、生産額は15億元、従業員2000人を見込む |
350 百万元 (第1期: 50百万元) |
第1期 |
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玉柴工業園区建設 | -2010年までに工業園全体の生産高100億元達成を目指す。 -面積22.83平方キロメートル、動力機械・自動車部品産業と建設機械産業の2区域からなる。 - 2010年には工場就労人口は5万人達する見込み |
- | *既に15の関連会社が入居し段階的に生産開始。生産高は50億元に達している (2008年9月時点) |
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? | 玉柴動力機械の小型ディーゼルエンジン生産工場建設 | 完成後の年産能力20万基 | 190 百万元 |
生産開始 (2008年7月) 量産開始予定 (2009年8月) |
工業園区のインフラ整備 | 工業園区の変電設備、道路、工場棟建設。 | 315 百万元 |
建設中 (2008年9月時点) |
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広西玉柴機器股?有限公司の鋳造センター建設 |
-0.8-12リットルディーゼルエンジンのシリンダーブロック、シリンダーヘッド生産ライン3本 -生産量29万トンを見込む |
(第1期) 960 百万元 |
建設開始 (2008年7月) 稼働開始予定 (第1ライン:2009年12月) (第2ライン:2010年12月) (第3ライン:2012年12月) |
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玉柴華原機械(玉林)有限公司の自動車エンジンフィルター生産ライン | (年産能力) -フィルター465万セット -フィルターエレメント220万セット -エアーフィルターハウジング3万セット |
200 百万元 |
生産開始 (2008年12月) |
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子会社「厦門玉柴発動機」のディーゼルエンジン工場建設 | 軽、中、重型車用YCシリーズディーゼルエンジン年産能力10万基 | 450 百万元 |
生産開始 (2008年7月) 量産開始予定 (2009年8月) |