ZF Group (China) [ZF Group (中国事業)] 2014年12月期の動向
事業概要
-ZFは、VWとともに中国市場に進出。1988年より中国で各事業を展開。
親会社による企業買収
-2014年9月、ZFは米TRWの買収で合意に達したと発表。買収額は12,400百万ドル。2015年5月に買収取引完了。
親会社による株式譲渡
-2014年9月、ZFグループと株洲時代新材料科技股份有限公司 [Zhuzhou Temes New Material Technology (TMT)] は、ZFがラバープラスチック部品事業のZF BOGE Elastmetal をTMTに譲渡することで合意。これに伴い、采埃孚橡胶金属 (上海) 有限公司 [ZF Boge Elastmetall (Shanghai) Co., Ltd.] 等 BOGEの中国子会社はTMTに吸収される。
-2015年1月、ZFは、Bosch との折半出資によるステアリングシステム生産会社 「ZF Lenksysteme GmbH」 の株式50%をすべてBoschに譲渡した。これに伴い、ZF Lenksysteme の中国子会社である上海采埃孚転向系統有限公司 [ZF Shanghai Steering Systems Co. Ltd.]、上海采埃孚転向系統 (煙台) 有限公司 [ZF Shanghai Steering Systems (Yantai) Co. Ltd.]、上海采埃孚転向系統 (武漢) 有限公司 [ZF Shanghai Steering Systems (Wuhan) Co. Ltd.]、采埃孚転向ポンプ金城 (南京) 有限公司 [ZF Steering Jincheng (Nanjing) Co. Ltd.]、采埃孚商用車転向機 (山東) 有限公司 [ZF Commercial Vehicle Steering (Shandong) Co. Ltd.]は Bosch の傘下に入る。
新会社
-2014年9月、ZFと北京汽車 (BAIC) は北京経済技術開発区に合弁会社 「北汽采埃孚 (北京) 汽車底盤系統有限公司 [BAIC ZF (Beijing) Automotive Chassis System Co., Ltd.]」を設立。新会社はフロント/リアシャーシーモジュールを生産し、BAICグループに供給する。
最近の動向
-ZFは上海の中国・アジア太平洋地区本社に対し大規模な拡張工事を実施すると発表。オフィスエリア、試験エリアなどを新設する。面積は11,000平方メートルから54,000平方メートルに拡張する。人員も400名から900名に増員する。ビルの建設は2015年末完了予定。このプロジェクトに今後5年間で約50百万ユーロを投じることになっている。新設の試験エリアでは乗用車用ドライブライン、シャーシーシステム、商用車用・建設機械用トランスミッションの試験を行う。また、新型9速ATの試験設備を導入し、2017年にこのトランスミッションの生産を始める計画。(2014年7月23日付けプレスリリースより)
ラインオフ
-2014年12月、子会社「上海匯衆薩克斯減振器有限公司 [Shanghai Sachs Huizhong Shock Absorber Co. Ltd.]」は、2014年のショックアブソーバ生産量が10百万本に達したと発表。(2015年1月5日付け各種リリースより)
開発施設
-ZFは上海の中国・アジア太平洋地区本社に対し大規模な拡張工事を実施すると発表。オフィスエリア、試験エリアなどを新設し、乗用車用ドライブライン、シャーシーシステム、商用車用・建設機械用トランスミッションの試験を行う。また、新型9速ATの試験設備を導入し、2017年にこのトランスミッションの生産を始める計画。(2014年7月23日付けプレス リリースより)
国内投資
-ZFと北京汽車工業 (BAIC) は、乗用車用シャシーシステムの開発・組立を行う合弁会社を設立したと発表。社名は 「北汽采埃孚 (北京) 汽車底盤系統有限公司 [BAIC ZF (Beijing) Automotive Chassis System Co., Ltd.]」。ZFが51%を出資する。2015年に北京経済技術開発区で工場建設を開始し、生産設備の設置準備を行う。シャシーモジュールの組み立てはその翌年に開始する計画。従業員約200名を雇用し、フロン トおよびリア用シャシーモジュールをジャストインシークエンス方式で生産する。新工場の面積は16,000平方メートルで、当初の生産能力は20万ユニッ トを予定。BAICグループのさまざまなブランド向けに納入する。新工場への投資額は、両社あわせて10百万ユーロ超となる。(2014年10月9日付プレスリ リースより)