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Kunming Yunnei Power Co., Ltd. [昆明雲内動力股份有限公司] 2015年12月期の動向

近年の動向

-2015年8月、ガソリンと天然ガス、2つの燃料を使用するG24エンジンの点火に成功。このエンジンは2015年初めから自主開発に取り組んできたもので、トラック、ミニバス、建設機械に適している。G24は4気筒16バルブエンジンで、多点式噴射装置と2段階触媒コンバーターを採用。出力は112kW、トルクは210Nm、国Ⅴ排ガス基準に適合している。2016年上半期に量産を開始する計画。(2015年8月13日付けプレスリリースより)

-2015年7月24日、自主開発したD65エンジンの点火に成功。同社初の6気筒エンジンで、2014年末に開発に着手していた。高圧コモンレール、SCRなどの技術を採用し、主にオフロード車、商用車を対象としている。(2015年7月27日付けプレスリリースより)

-YNF40ディーゼルエンジンに山東濱州渤海活塞股份有限公司の開発したYNF40国Ⅴピストンを採用。このエンジンはSCR後処理技術を採用しており、エンジン本体に改造を加えることなく国Ⅴ排ガス基準対応にバージョンアップすることが可能としている。同エンジンは2015年末より量産に入る予定。(2015年3月30日付けプレスリリースより)

新会社

-2014年12月、無錫恵山経済開発区管理委員会 [Administration Committee of Wuxi Huishan Economic Development Zone]、天津市松正電動汽車技術股份有限公司 [Tianjin Santroll Electric Automobile Technology Co.,Ltd.] および同済汽車設計研究院有限公司 [Tongji University Automotive Design & Research Institute Co., Ltd.] と合弁会社を設立することで合意していたが、同済汽車設計研究院有限公司はこの合弁から撤退し、代わりに中恒安信 (北京) 智能科技有限公司 [Zhongheng Anxin (Beijing) Smart & Tech Co., Ltd.] が加わることになった。新会社の名称は 「無錫同益汽車動力技術有限公司 [Wuxi Tongyi Automotive Power Technology Co., Ltd.] とする。資本金は9百万元。出資比率は、雲内動力 56.67%、天津市松正 32.22%、中恒安信 11.11%。主に自動車パワートレインの研究開発と製造を行う。(2015年6月10日付け会社公告より)

製品ラインオフ

-2015年8月、同社のD19国Ⅴディーゼルエンジンを搭載した「上汽大通 (MAXUS) G10」のPPV (製品/プロセス検証車両) が上海汽車無錫工場で初めてラインオフしたと発表。「上汽大通 (MAXUS) G10」は2015年末までに量産を開始し、中国で発売される予定。(2015年8月24日付けプレスリリースより)

事業提携

-2015年11月、博世汽車柴油系統有限公司 [Bosch Automotive Diesel Systems Co.,Ltd.] と戦略的長期提携の枠組み合意書を結んだと発表。両社は製品の共同開発、技術提携を行うとともに、環境型電子制御式高圧コモンレールディーゼルエンジンの中国市場開拓、クリーンディーゼル車の普及などの分野で協力するとしている。(2015年11月19日付け会社公告より)

-仏Punch Powerglide Strasbourg SAS (略称PPS) と 「オートマチックトランスミッション共同開発協議書」 を結んだと発表。PPSは昆明雲内動力を中国で唯一のディーゼルエンジンに関する提携先とし、後輪駆動と四輪駆動エンジン用6速トランスミッションを開発する。開発後、両社は共同で国内外のオートマチックトランスミッション市場を開拓する。PPSは1967年に仏Strasbourg に設立された、ギアボックス、オートマチックトランスミッションの専門メーカー。(2015年9月10日付け会社公告より)

研究開発費用

研究開発体制

-国家認定の企業テクニカルセンターと昆明テクニカルセンター、成都ガス開発センター、東部テクニカルセンター、山東テクニカルセンターを保有。

-同社のテクニカルセンターは昆明市科学技術局より「昆明市ディーゼルエンジンエンジニアリング研究センター」に認定された。(2015年1月21日付けプレスリリースより)

-2015年1月、同社のテクニカルセンターが国家発展改革委員会 (National Development and Reform Commission: NDRC)、科学技術部 (Ministry of Science and Technology of the People's Republic of China) などの部門から「国家認定テクニカルセンター」に認定された。(2015年1月8日付けプレスリリースより)

-2014年7月、江蘇省無錫市に東部テクニカルセンターとして無錫分公司 [Wuxi Branch] を設立。

特許

-2015年末現在、107件の特許を取得。そのうち、発明特許は5件、実用新案は71件、外観設計特許は31件。

新製品

-同社が自主開発したDEVシリーズエンジンを搭載した山東凱馬汽車 [Shandong KAMA Automobile] のハイエンド軽トラック「凱馬 (KAMA)」 が発売された。DEVシリーズエンジンは国Ⅳ、国Ⅴ排ガス基準対応の低燃費、高トルクの小型エンジンである。(2015年11月24日付けプレスリリースより)

国内投資

-進めている「環境保護型小型商用車用エンジン実用化」 プロジェクトについて、2016年5月にテスト生産を、6月に量産を開始すると発表。このプロジェクトの総投資額は898百万元。昆明、無錫に生産ラインを新設、更新して小型商用車用ディーゼルエンジンを生産する。昆明工場では年間10万基のYNF40小型商用車用ディーゼルエンジンを生産する。(2015年12月30日付けプレスリリースより)

-第三者割当増資により650百万元を調達し、ユーロⅥ適合ディーゼルエンジンの開発とプラットフォーム建設、生産ライン改造を行うと発表。このプロジェクトが完成すれば、ユーロⅥ適合ディーゼルエンジンを年間20万基生産することが可能になるという。生産ライン改造後、生産するD19、D20、D25の各エンジンは乗用車と商用車に搭載されることになる。(2015年7月25日付け会社公告より)

各種データ

出典：中国汽車工業年鑑 (毎年10月発行)

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