Johnson Electric 2006年度の動向

ハイライト

業績
(単位:
百万ドル)
2007年
3月期
2006年
3月期

増減率 (%)

要因
全社
売上高 2,086.6 1,526.3 36.7% 売上の大幅増加の主たる要因は、2005年11月に買収したSaia-Burgess Electronics、Parlex Corporationの通年効果(前年度は5ヶ月のみ計上)。
上記2社の買収及びRi Yong社など近年統合した事業の効果を除外すると、同社の売上は実質約5%の伸張。
営業利益 164.1 121.5 35.1% -
税引き前利益 135.9 116.3 16.9% -
純利益 113.0 94.4 19.7% -
自動車用製品グループ(APG)
売上高 1,051 777 35.2% 自動車用製品グループ(APG)の売上は1,051百万米ドル。APGは、従来の自動車用モーターの事業ユニットを自動車用アクチュエーター、ステッパーモーター、その他Saia-Burgess社の自動車関連製品と統合したことにより、前年度比35.2%の伸張。

自動車用モーターグループのユニット別業績
ボディクライメイト(Body Climate)

前年度比16%増の99百万米ドルの売上を計上。北米SUV売上の停滞とそれによるシートモーターへの悪影響にもかかわらず、パワーリフトゲート用製品の売上げが大きく伸張したことにより同ユニットの北米での売上はわずかに増加。ウィンドウリフトモーターの売上は、欧州で引き続き伸張、またアジアでは新規顧客の開拓により、事業を全世界に拡大。またパワーシートモーターも同様に、販売の地理的範囲を広げ、欧州及びアジアでの顧客基盤を拡大することにより、北米の不振を補完。

ボディインストルメント(Body Instruments)

159百万ドルの売上を計上。厳しい価格状況に直面しつつも、刻々と成長し続けるコアマーケット(特にドアロック、ワッシャーポンプ、クライメートコントロール)で市場シェアを維持し、同ユニットの売上は5%伸張。来年度も、コスト低減活動、製品開発、他の事業ユニットとのシナジー効果実現などに引き続き努力。

パワートレインクーリング(Powertrain Cooling)

前年度比19%増の351百万ドルの売上を計上。売上増の主たる要因は、吸収したShanghai Ri Yong社(売上高50万米ドル)の初の通年効果。この効果を除くと、昨年立ち上がった新製品の出荷増が主に米国で発生したこと、また冷却ファンモジュールに搭載する電子速度制御ユニットの追加により、同ユニットの実質成長率は2%。同ユニットでは、モーター生産の中国の拠点への移管など、近年大規模なリストラを実施。

パワートレインマネージメント(Powertrain Management)
燃料システムとエンジン制御システム製品の売上は71百万米ドル。燃料効率や低排気がますます重要になりつつある比較的好況な市場で、同ユニットの売上は12%伸張。製品の性能改善に向けて現在取り組み中の設計革新は、今後の成長に向けて重点的な取り組み事項。

シャシーブレーキング(Chassis Braking)

この事業ユニットの売上は38百万米ドルで、前年度比22%減。北米の低調なSUV売上の結果、トランスファーケースアクチュエーター及びABSモーターの売上げが予想を下回った。今後数年は、アジア市場の開拓やトランスミッション製品に対する増大する需要を満たすことを重視。欧州においては、エレクトリックブレーキ能力の優位によりシャシーブレーキングの地盤を確立。

アクチュエーションシステム(Actuation Systems)-
この事業ユニットはSaia-Burgess社の旧自動車部門。ユニットの売上は333百万米ドルで、グループ全体の売上の16%。昨年度は、Saia-Burgess吸収合併後、5ヶ月間で134百万米ドルの売上。自動車の快適性や安全性に対しますます高まる要求と、永久磁石DCモーターに関する同社の技術ノウハウとあいまってさらに強化される技術面での優位性により、自動車のアクチュエーターシステム市場でのビジネスチャンスの拡大が見込まれる。


リストラクチュアリング
拡大した事業の世界での生産体制最適化を目的としたプロセスの一環として、同社は中国の大連工場や米国Cranston工場の閉鎖などを含む12百万ドルをわずかに上回るリストラ費用や引当金を計上(前年の費用は17百万米ドル)。

設備投資

(単位: 百万ドル) 2007年3月期 2006年3月期 2005年3月期

2004年3月期

設備投資費 77 66 67 51