Nemak, S.A.B. de C.V. 2018年12月期の動向
業績 |
(単位:百万メキシコペソ) |
2018年12月期 | 2017年12月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
売上高 | 90,327 | 84,779 | 6.5 | -同社製品の原材料であるアルミの価格上昇が販売価格に転嫁され、増収。 |
営業利益 | 7,824 | 7,015 | 11.5 | -上記の増収、および販管費の低下により増益。 |
受注
-2018年12月期、同社は280百万ドル相当の構造部品・EV部品を製造する契約を獲得、同部門の総受注額は年間600百万ドルに達する。
事業提携
-同社は、中国OEMとEV用構造部品の開発提携を開始。
海外事業
<スロバキア>
-同社は、VolkswagenグループのSUV、スポーツカー向けに供給する構造部品の製造プログラムにおいて、過去最高の生産レベルを達成。
事業概況
-2018年度に、構造部品・EV部品セグメントで400万個超を製造、販売。
-構造部品・EV部品セグメントにおいては、バッテリーハウジングが最も好調な製品の一つ。同社は、現時点までに獲得した受注から判断して、2020年までに北米および欧州のプラグインハイブリッド車の約20%のシェアを獲得すると見込む。
受賞
-同社は、Audi Q5 SUVへの構造部品の供給において、欠陥がなかったとする高い評価を受けた。
-同社は、GMから「Supplier of the Year」を受賞したと発表した。シリンダーヘッドとエンジンブロックのサプライヤーとしての貢献が評価された。同社の受賞は14回目。
-同社キャスティングプロセス「Rotacast」により製造されたエンジンブロックが、2018年のAutomotive News Pace awardを受賞。
研究開発費 |
(単位:百万メキシコペソ) |
2018年12月期 | 2017年12月期 | 2016年12月期 | |
合計 | 16 | 6 | 11 |
研究開発体制
-製品開発センターを10カ所 (オーストリア、カナダ、ドイツ、ポーランド、スペイン、中国、メキシコ、米国) に保有。
研究開発活動
-燃費改善に貢献するパワートレインやボディ部品改良技術に注力。主な開発プロジェクトは以下の通り:
合金システム
-高出力エンジンのための高性能合金の開発
-機械的強度およびマイクロ構造の挙動予測
-構造部品用鋳造技術
-シリンダーヘッドの肉薄化
複合形状
-先進のパワートレイン試作のための3Dプリンティング技術
-無機接着剤の開発
パワートレイン部品の統合
-シリンダーヘッドとターボハウジングの統合
-レンジエクステンダーとアルミ電気モーター部品の開発
表面処理技術
-ボアコーティング
-温度効率向上のための表面処理
-構造部品用鋳造技術
-アルミシリンダーヘッド用のSPM (Semi-Permanent Molding - 半永久鋳型) およびアルミブロック用のLPPS (Low-Pressure Precision Sand - 低圧精密サンドダイキャスト) ・HPDC (High Pressure Die Casting - 高圧ダイキャスト) を使用した生産工程は、より効率の高い操業および高品質を実現。
設備投資額 |
(単位:百万メキシコペソ) |
2018年12月期 | 2017年12月期 | 2016年12月期 | |
北米 | 4,076 | 3,838 | 4,919 |
欧州 | 2,735 | 3,837 | 4,321 |
その他 | 975 | 604 | 924 |
全社 | 7,786 | 8,279 | 10,164 |