Meritor, Inc. 2018年9月期の動向
業績 |
(単位:百万ドル) |
2018年 9月期 |
2017年 9月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 4,178 | 3,347 | 24.8 | 1) |
営業利益 | 317 | 207 | 53.1 | - |
商用トラック/産業用車両部門 | ||||
売上高 | 3,171 | 2,615 | 28.5 | 2) |
要因
1) 全社
-2018年9月期の売上高は4,178百万ドルで、前年の3,347百万ドルから24.8%増加した。主な売上増の原因は、同社主要市場における生産増、市場シェア拡大、新規受注、および2017年9月期の第4四半期に買収したFabcoの売上が通年にあらわれたことが挙げられる。
2) 商用トラック/産業用車両部門
-部門売上は3,171百万ドルで、全主要市場の生産増、市場シェア拡大、新規受注等により、前年の2,615百万ドルから28.5%増加した。
受注
-同社はAA Gear & Manufacturing, Inc.の全資産を保有したと発表した。AA Gear & Manufacturing, Inc.はギヤやシャフト等を製造するメーカー。(2018年4月30日付プレスリリースより)
事業整理
-WABCOは、同社との合弁会社Meritor WABCOの全株式の取得を完了したと発表した。買収に伴い、Meritor WABCOはWABCO North Americaに統合される。今回の株式購入金額は250百万ドル。Meritor WABCOの従業員数は約200名で、2016年度の売上高は300百万ドル。北米商用車市場向け安全・効率化技術を販売、供給している。(2017年10月3日付プレスリリースより)
受注
-同社は、大型商用車向け電動化技術を持つTransPowerとの提携を通じて、Peterbilt向けに2つのプラットフォーム用全電気駆動系システムを供給する。 このプラットフォームは12車種のキャブトラクターと3車種のゴミ収集車を含むモデルに採用され、プラットフォームを構成するドライブトレインシステムは排水処理およびゴミ処理に適するような設計となっている。 TransPowerが電気ドライブトレインパワーシステム、制御システム、バッテリー、アクセサリーを供給し、同社が車軸、ドライブラインとブレーキをプラットフォームに提供するとみられる。(2018年5月1日付プレスリリースより)
-同社は、北米ダイムラートラック (DTNA) の大型トラックの新型「Freightliner Cascadia」に、エアディスクブレーキ「EX+ L」が採用されたと発表した。2018年第2四半期初めから搭載される予定。「EX+ L」は、性能を落とすことなく重量を最適化した、業界最軽量クラスのトラック向けエアディスクブレーキで、トラックの安全と性能の向上に貢献するとしている。(2018年3月5日付プレスリリースより)
最近の動向
-同社は、電気駆動系、効率性、および接続システムに重点を置いた新しい先進技術ブランド、Blue Horizonを発表した。 このブランドの下で提供される製品には、クラス4からクラス8の商用車向けの統合型電化ソリューションが含まれる。同社の電気駆動系ソリューションは、車軸に電動モーターを使用して自動車に動力を供給する統合eCarrierを搭載。 これにより、ドライブラインとドライブトレインの取り付け部品が不要になるため、コストと重量を削減できる。(2018年5月1日付プレスリリースより)
-同社は、TransPowerに対し戦略的投資を行うと発表した。投資条件については明らかにされていない。TransPowerは、米カリフォルニアを拠点に、統合ドライブシステム、フルEVシステム、エネルギーストレージサブシステムなどを主要トラックメーカーなどに提供。7年以上に渡り、電動ドライブシステムに焦点を絞って開発している。TransPowerへの投資を通じて、Meritorは、フル電動やハイブリッド、シングル、タンデムアクスルといった様々なドライブトレイン向けの同社のフレクシブル電動アクスルプラットフォームの導入加速を目指す。(2017年12月7日付プレスリリースより)
研究開発費 |
(単位:百万ドル) |
2018年9月期 | 2017年9月期 | 2016年9月期 | |
全社 | 73 | 69 | 68 |
研究開発拠点
-同社は以下の地域に研究開発拠点を有する。
- Troy(米国ミシガン州)
- Cameri(イタリア)
- Bangalore(インド)
- Mysore(インド)
製品開発
-同社は、「ELSA」シリーズのすべてのディスクブレーキに、オプションで油圧作動式を追加したと発表した。機械式の、空気圧で作動する現在のブレーキハウジングは、油圧式のシングルもしくはツインピストンタイプに変更される。ブリッジ、キャリア、スライドピンの配列は、空気圧・油圧タイプ共に共通。パッドも共通で、パッドエリアは107-226平方センチ。油圧タイプは、17.5-25インチのホイールブレーキに対応し、ローターの直径は324-500mm。(2018年9月19日付 プレスリリースより)
設備投資
|
(単位:百万ドル) |
2018年9月期 | 2017年9月期 | 2016年9月期 | |
全社 | 104 | 95 | 93 |