Valeo Group 2017年12月期の動向

業績

(単位:百万ユーロ)

2017年
12月期
2016年
12月期
増減率 (%) 要因
売上高 18,550 16,519 12.3 1)
営業利益 1,410 1,301 8.4 -
部門別
コンフォート& ドライビングアシスタンスシステム 3,565 3,343 6.6 2)
パワートレインシステム 4,220 3,975 6.2 3)
サーマルシステム 4,953 4,622 7.2 4)
ビジビリティシステム 5,712 4,545 25.7 5)

要因

1) 売上高
-2016年12月期の売上高は前年比12.3%増の18,550百万ユーロ。一定の為替レート等により前年比約7%の増加。Valeo-Kapec の合弁設立や市光工業とFTE Automotiveの取得などが売上に約1,037百万ユーロ追加となった。

2) コンフォート& ドライビングアシスタンスシステム
-2017年12月期の売上高は前年比6.6%増の3,565百万ユーロ。売上増は欧州やアジアでのSCALAレーザースキャナー、フロントカメラ、レーダー等の注文が増えた事による。北米での360度カメラの売上増も事業部門の伸びを支援した。また、主要自動車メーカー2社からスマートフォンコントロール遠隔駐車システムも受注。

3) パワートレインシステム
-2017年12月期、売上高は前年比6.2%増の4,220百万ユーロ。売上増の要因として、特に中国市場でのバッテリーチャージャーの伸び、Valeo Siemens eAutomotiveの生産によるインバーターやハイパワーEVモーターの初受注、FTE Automotiveの取得、パワートレインセンサーの需要増等が挙げられる。

4) サーマルシステム
-2017年12月期の売上高は前年比7.2%増の4,953百万ユーロ。売上増は欧州やアジアでの売上の伸びが要因。特にサーマルクライメートコントロールやサーマルパワートレイン製品グループ。

5) ビジビリティシステム
-2017年12月期、売上高は前年比 25.7%増の5,712百万ユーロ。売上増は主に市光工業の買収に起因するもので、同社を自動車用照明の世界的なリーダーにした。またBiLED Access Matrix moduleの立上げ、薄いレンズの照明モジュールの販売増、室内照明システムや照明システムアーキテクチャーの受注なども売上増につながった。



買収

-同社は、欧州委員会とトルコ独占禁止法当局の承認を経て、FTE Automotiveの買収を完了したと発表した。買収により、同社はアクティブ油圧アクチュエーターの供給を拡大する見通し。同製品市場は、ハイブリッド車やEV増加の恩恵を大きく受けている成長著しい市場。FTE Automotiveの2016年の売上高は約550百万ユーロで、従業員は3,800人以上。ドイツやチェコ、スロバキア、メキシコ、中国など8カ国に生産拠点がある。(2017年10月31日付プレスリリースより)

-同社は、自動車用3D画像処理ソフトウェアを開発している独gestigonの全株式を取得したと発表した。gestigonの技術を利用することで、コネクテッドカー向けにシンプルで、直感的かつ効果的なヒューマン・マシン・インターフェース (HMI) を開発し、自動運転技術における優位性をさらに強化する狙い。特に成長分野である車載カメラや画像処理技術分野に注力し、快適な車室空間と高度な運転支援技術を開発する計画。gestigon のソフトウェアシリーズはあらゆるジェスチャー・動作認識センサーに対応する。(2017年3月13日付プレスリリースより)

-同社は、2016年11月24日から2017年1月12日まで実施していた市光工業の株式公開買付け (TOB) により、1株当たり408円で32,383,612株の取得を完了したと発表した。同社は2017年1月20日付で市光工業の株式55.08%保有する。市光工業は東京証券取引所における上場を維持しながら、2017年2月1日より同社グループに統合される。(2017年1月13日付プレスリリースより)



再編

-同社は、同社によるFTE買収について、欧州委員会(EC)から受動油圧アクチュエーター市場においてEC合併規則(European Commission Merger Regulation)に抵触するとの指摘を受けたと発表した。これに従い同社は、ECからFTE買収の承認を得るために受動油圧アクチュエーター事業の売却を検討する。事業売却に向け、同社はイタリアのクラッチおよびブレーキシステムサプライヤーのRaicamとの間で協議に入った。買収を行う場合は、2017年第4四半期に事業売却を完了させる予定。(2017年7月12日付プレスリリースより)



合弁事業

-同社は、韓国のPHC Groupと合弁会社「Valeo-Kapec」を設立したと発表した。両社は2017年2月6日、ATおよびCVTのトルクコンバーターを生産する合弁会社を設立することで合意していたが、規制当局の承認を得て、必要な手続きが終了した。新合弁会社は約3,150人を雇用し、同社傘下の連結子会社となる。年間売上予測は約10億ユーロと、設立初年度からValeoの営業利益増加に貢献する見通し。(2017年11月30日付プレスリリースより)



最近の動向

-同社は、中国の自動車やモビリティエコシステムへの出資を目的に、Cathay Capital初の中国・人民元建て基金「Cathay CarTech Fund」に50百万ユーロを投資すると発表した。長江産業基金 (Yangtze River Industry Fund)なども出資するCathay CarTechは、中国に焦点を絞って、新興企業やスタートアップに計200百万ユーロを投資する予定。(2017年12月11日付プレスリリースより)

-市光工業は、同社と進める日本事業の強化や製品開発でのシナジー創出に向け、両社間の橋渡しの役割を担うための新しい組織を4月に立ち上げる。市光工業が同社の子会社となったことから、業務プロセスなどを幅広く共通化してシナジーを追求する方針。両社の各部署から集めたメンバーが中心となり、互いが持つリソースの効率的な活用方法をベースにした経営戦略を立案する。サプライヤー間の競争が激化する中、業務が重複する無駄をなくしながら連携を強化しグローバルで競争力を高める。(2017年2月20日付日刊自動車新聞より)



受賞

欧州顧客

授与者 受賞名 受賞者
Daimler Excellent Suppliers Award 中国工場(広州市)
Best Suppliers Award 中国工場(深川市)
PSA Peugeot Citroen 2017 Supplier Awards, Program Management ライティングシステム
2017 Supplier Awards, Aftermarket Performance 同社サービス
Best Suppliers Plant 2017  フランス:Mazamei, Issooire
Quality System Basics Award

下記拠点工場
フランス:Sable-sur-Sarthe, Amiens, Issoire, Reims
アイルランド:Tuam
ブラジル: Campinas
アルゼンチン:Cordoba

日産 ヨーロッパ Top Quality Award フランス:Sainte-Florine 
トヨタ ヨーロッパ Distinction for delivery quality フランス:Etaples
Best Toyota Business Project of Core Group 6 ポーランド:Chizanow
Best Toyota Business project in Continental Europe ポーランド:Chizanow 
Certificates of Recognition for Supply エレクトリカルシステム、ポーランドライティング、 欧州ライティング
Certificate of Achievement in Value Improvement トルコ:Bursa



米国顧客

授与者 受賞名 受賞者
Ford Q1 Certification 下記拠点工場:
メキシコ:Queretaro
タイ:Rayong
トルコ:Bursa
中国:温嶺市
GM Supplier Quality Excellence Awards

下記拠点工場:
中国:仏山市、武漢市、温領市
メキシコ:Queretaro
ブラジル:Itatiba
ポーランド:Czechowice

GM Flag ブラジル:Itatiba
現代ブラジル Best Supplier for Localization ブラジル:Campinas
日産北米 Regional Supplier Initial Quality Certificate メキシコ:Rio Bravo
Certificate of Recognition for Supplier Best Practice メキシコ:Rio Bravo
トヨタ北米 Region Contribution Awards 下記拠点工場:
メキシコ:San Luis Potosi, Juarez, Queretaro
米国:Seymour
Excellent Value Improvement 下記拠点工場:
米国:Seymour
メキシコ:San Luis Potosi
Quality Alliance Gold メキシコ:Queretaro



アジア顧客

授与者 受賞名 受賞者
東風-日産 (Dongfeng-Nissan) Recognition for excellence in project management and launch 中国: 仏山工場
東風PSA (Dongfend PSA) Quality System Basics certification 中国:広州市、蕪湖市、仏山市
吉利汽車 (Geely) Excellent Development Supplier Award 中国: 仏山工場
Excellent Supplier Award 中国: 仏山工場, 長春工場
Best Supplier Award 中国:武漢工場
奇端汽車 (Chery) Excellent Supplier Award 中国:蕪湖工場
Excellent Recognition 中国:蕪湖工場
Bronze at Chery Annual Supplier Quality Competition  中国:蕪湖工場

奇端ジャガー・ランドローバー (Chery Jaguar Land Rover

Quality Award 中国: 仏山工場
長城汽車 (Great Wall) Quality Award 中国:瀋陽工場
Excellent Quality Activity  中国:瀋陽工場
R&D Quality 中国: 仏山工場
Best Reliability 中国:温領工場
Quality Improvement in 2016 中国: 上海工場
日産 Best Cost Reduction インド:照明製品グループ
トヨタインド Performance for Quality 0 PPM Award インド:Pune工場
Best Eco Kaizen Award インド:Pune工場
Achievement of quality targets インド:Pune工場
広州トヨタ (GAC Toyota) Quality Collaboration Achievement 中国:仏山工場、上海工場
Quality Excellence award 中国:仏山工場
Quality Improvement Excellent Supplier Letter 中国:中国深せん工場
Faw-VW Volkswagen Quality Performance Improvement Outstanding Supplier Award 中国: 瀋陽工場
Southern China Production Base Supplier Quality Excellence Award 中国: 仏山工場
A-rating Supplier Certificate 中国:南京工場
Volkwagen Quality Performance Award インド:Pune工場
ジャトコ Best Quality Award 中国:広州工場
Commercial and Achievement award 日本:厚木工場
ハービン・ドンガン (Harbin Dongan) Best Qauality award 中国:上海工場
FAW一汽海馬汽車 (FAW Haima) Best Quality Award 中国:上海工場
上海自動車ギアー・ワークス (Shanghai Automobile Gear Works) Excellwent Supplier Award 中国:南京工場
JAC Quality Contribution Award 中国:上海工場
Development Collaboration Award 中国:上海工場
Ashok Leyland Best Genba Award インド:Pine工場



研究開発費

(単位:百万ユーロ)

2017年12月期 2016年12月期 2015年12月期
コンフォート& ドライビングアシスタンスシステム 412 334 254
パワートレインシステム 212 183 167
サーマルシステム 204 184 148
ビジビリティシステム 279 235 216
その他 23 20 12
合計 1,130 956 797



研究開発拠点

-2017年12月31日現在、世界に研究センター20カ所、開発センター35カ所,研究開発センター全体で55カ所を保有。

-研究・開発センター58カ所の各地域毎の拠点数。

  • 西欧: 24
  • 中・東欧: 6
  • 北米: 6
  • 南米: 3
  • アジア、中近東、オセアニア: 15
  • アフリカ: 1

-同社は、人工知能(AI)およびディープラーニングのグローバル研究センターを新設すると発表した。同社.aiは、同社の自動運転分野にテコ入れを行い、同分野のリーダーとなることによって交通およびモビリティの変化に関与し、科学界との強いリンクを築くとしている。同社.aiは2018年末までに100名の専門家を招き、自動車アプリケーション用AIのアルゴリズム、インフラ、学習プロセス、検証、シミュレーションのグローバルコンピテンスセンターを形成する。(2017年6月14日付プレスリリースより)

-Michigan Economic Developmentは、同社北米が5百万ドルを投資してミシガン州Troy本社の改修と、Auburn Hillsに低速テストコースおよび建屋の建設を行うと発表した。 この投資に伴い290名の雇用を創出する。(2017年2月1日付 Detroit Newsより)



研究開発体制

-2017年12月31日現在、17,900人が従事している。



技術提携

-同社とCiscoは、スマートモビリティサービスで提携すると発表した。共同プロジェクト「Cyber Valet Services」の詳細は、パリで開催のViva Technology conferenceで発表された。このソリューションにより、同社 Park4U Auto技術を備えた車両の自動駐車を可能にする。ドライバーは駐車場入り口で車を降り、スマートフォンで自動パーキングシステムを起動すると、車両が駐車を完了するまで自動運転モードになる。駐車サービスおよびモバイルソリューションプロバイダーのIndigoが、フランスIssy-les-Moulineaux にあるCamille Desmoulins駐車場でこの新サービスを導入している。(2017年6月15日付プレスリリースより)

-同社は、2017年に貨物車両運行管理者のためオンボード・テレマテックの統合ソリューションを設計するKuantic社とパートナーシップを結んだ。



製品開発

「Busworld」での革新
-同社は、ベルギーKortrijkで行われる「Busworld 2017」で、電気・ハイブリッドバス向けHVAC (暖房・換気・空調) 最新技術を披露すると発表した。車内でのHVAC性能を最適化する電動ルーフユニット「REVO-E Global」や、電池の温度を一定に保つバッテリークーラー、化学冷媒を使用しない環境に優しいヒートポンプなどが出展される予定。 (2017年10月19日付プレスリリースより)

「IAA 2017」での革新
-同社は、革新的な20点の製品およびサービスをIAA Frankfurt 2017に出展すると発表した。ドライバーが車両の横で行動を監視する必要がなく、車両自らが駐車方法を学習する自動駐車システム「Park4U Home」。雨、泥、雪、埃などの障害物を取り除くことにより全ての天候や道路状況でセンサーの最適で継続的な操作を保証する LiDARセンサークリーニングシステム「Valeo everView」。ドライバーの習慣を学習し、ニーズを予測することによりカスタマイズされたルートを提案して安全性を強化するマンマシンインターフェース「Valeo yMobius」。
寒冷地において電気自動車の航続距離を30%近く延長させることができる、化学冷媒を使用しないヒートポンプ。
車両重量を最大30%軽減し、エネルギー消費量とCO2排出量の削減に貢献する、自動車用としては初採用となる最大軽量複合材料。そのほか、量産可能なレーザーセンサー「SCALA」も出展予定。
(2017年9月12日付プレスリリースより)

LiDAR(レーザースキャナー)用のセンサークリーニングシステム
-同社は、自動運転のLiDAR(レーザースキャナー)用のセンサークリーニングシステムを開発、欧州系自動車メーカーから受注した。2~3年後をめどに量産を始める。フロントガラスの洗浄に使用するウォッシャー液をレーザースキャナーに吹き付けることで汚れを落とし、検知能力が低下するのを防ぐ。今回採用されたのは、ライダーの上部にウォッシャー液を吹き付ける装置を組み付けたシステム。ウォッシャー液の洗浄力と吹き付ける際の圧力で汚れを落とす仕組みだ。吹き付け時間は約1秒間。ウォッシャー液は既に車両に搭載されているものをホースなどで各センサーまで分配し、使用する。(2017年7月14日付日刊自動車新聞より)

「CES 2017」での革新
-同社は米国ラスベガスで開催されるCESで、5つのイノベーションを世界初披露する。
・Valeo eCruise4U:電動モードでの自動運転体験デモ車両。
・Valeo XtraVue:コネクテッドコンピュータビジョンカメラ。視線の外も含めて、道路上で起きていることをドライバーに知らせる。
・Valeo 360AEB Nearshield:自動緊急ブレーキシステム。死角を排除し、ドライバーに潜在的な障害物を警告、必要に応じて車両を自動的に停止させて衝撃を防止する。
・Valeo C-Stream:中央のバックミラーに代わるドーム型モジュール。車室内をマッピングする。
・Valeo Cockpit:新たな車の利用方法に関連する製品群の技術デモンストレーション。
(2017年1月4日付プレスリリースより)

「XtraVue」ビジョンシステム
-同社はコネクテッドセンサーネットワークを通じ車両外部のクリアービューを運転者に提供するビジョンシステムを開発した。「Xtray Vue」システムは他のコネクテッド車両や道路インフラのカメラにリンクされたレーザースキャナーとカメラに繋がったテレマテックアンテナを使用している。既存の公共4GやV2Vネットワークがデータを「Xtra Vue」システムに統合するのに役立つ。運転者が通常の視野の範囲で見えるのを超えた周囲の情報全てを提供する。

軽EV用48Vパワートレイン
-同社は48V電気システムで動く完全EV試作車を設計した。この試作車は二座車両でどんなEVチャージングステーションでもチャージ出来る。この車両は100km/hの最高スピードで最長100キロまで走る。試作車の技術はバッテリーを除き全て同社が開発した。さらにこの試作車は高電圧車両に要求される不必要な部品やシステムを取り除く事により高電圧の小型EVより20%経済的である。

Kinetic後部ライト (Kinetic rear light)
-Kinetic後部ライトは絵文字とメッセージを表示することにより車両にその運行状況を伝達する。
例えば、Kinetic後部ライトシステムのメッセージ表示使用の自動運転車は前方の危険な状況を車両に伝える。

噴霧式空調システム
-同社は「IAA 2017」と「CES 2018」で後部の乗客者用の噴霧式空調システムを披露した。乗客に水の細かい霧を放ち、キャビン温度を3分以内に摂氏3度まで下げ、空気湿度を15%以上にする。車両内の空気の品質レベルを保証するためにバクテリアを99.9%を濾過する微粒子フィルターを使用している。

-下記リストは同社によって過去3年間に開発された製品および技術。これらの製品および技術は二酸化炭素または他の汚染物質の排出を減らし、コネクティビィティや自律機能を介して運転支援を提供することにより、持続可能なモビリティに貢献。

製品 概要 環境対応 運転支援:安全性、コネクテッド性、自律走行性
48Vベルト駆動オルタネター・スターター 従来のガソリン・ディーゼルパワートレインと低電圧(48 V)の電動モーターとの混成。運転者がスピードを落としたりあるいはブレーキを掛けた際エネルギーがリカバーされる。現在のEVに比べてこのシステムを使ったグラム当たりのCO2削減コストは半分。 5%~10%の燃費改善;
都市交通渋滞に短い距離で全ての電気モードを可能にする。
電動スーパーチャージャー 主要要素はパワートレイン(ガソリンおよびディーゼル)のダウンサイジング、ダウンスピード化。二つの関連技術は、最大ローエンドトルクを提供、燃焼を最適化。 12V仕様で8~10%の燃費改善;48Vマイルドハイブリッドと組み合わせることにより20%燃費改善 加速向上
内燃機関向けエアインテークモジュール 内燃機関のエンジンマネジメントの向上 2~3%のNOx削減 最大500msまでのターボラグ減
バッテリー温度管理モジュール HVおよびEV向け 走行距離の向上とバッテリー寿命の長期化 -
BiLEDヘッドランプ 100%LEDのヘッドランプ、1つのレンズでハイビームとロービームを切り替え 電費改善 視認性の向上
リモートクリーン4U(アクアブレードワイパーシステムベース) リモートコントールシステムを介してウインドシールド洗浄改善 ウインドシールド洗浄液量半減し、2kg重量減 雨天時の可視性向上;
停止距離縮小;
自動化機能強化
Valeo Mov'InBlue ロック、ロック解除、車両始動、様々なアプリケーションによるリモートコントロールを提供 様々な機能によるリモートコントロール;キーシェアリング
インテリジェントリバーシングシステム(背後保護システム) 超音波駐車支援センサーとリアービューカメラの組合せの後方視野支援システム 重量と価格を抑えたコンパクトサイズ 車両後方4mの範囲で事前に
障害物検知
リモートPark4U駐車支援システム スマートホーンで初期管理化出来る半自動駐車支援システム 駐車支援、障害物検知、
自動駐車
高効率フィルター アレルギーと微粒子を2.5ナノメター以下に除去するフィルター 車内の超微細粒子をほぼ100%取り除き汚染やアレルギー源を抑える



特許

-2017年で2,053件保有。



設備投資額

(単位:百万ユーロ)

2017年12月期 2016年12月期 2015年12月期
コンフォート&ドライビングアシスタンスシステム 537 342 306
パワートレインシステム 390 357 278
サーマルシステム 430 302 244
ビジビリティシステム 508 330 266
その他 37 30 31
合計 1,902 1,361 1,125

-2017年12月期の設備投資は主にメキシコ、中国、ドイツ、米国の既存工場の生産能力増加および拡張に使われた。主にライティングシステム、サーマルシステム、パワートレインシステム、トランスミッションシステムなどの製品グループに投じられた。



フランス以外での投資

<ハンガリー>
-Hungarian Investment Promotion Agency(HIPA)は、同社のハンガリー現地法人Valeo Auto-Electric Magyarorszagが、Veszpremの拠点拡張を継続すると発表した。60百万ユーロを投じて、既存の建物の一部改修、550平方メートルの開発ラボ拡張、4,000平方メートルの倉庫の新設などを行う。また拡張に伴い200名超の新規雇用を見込む。今回の投資の目的は、効率的で安全なインダストリー4.0に対応した高レベルな生産環境を形成することだとしている。(2017年12月13日付HIPAプレスリリースより)

<日本>
-市光工業は、神奈川県厚木市森の里に自動車用ランプの製造工場を新設すると発表した。新工場「森の里製造所」は親会社であるヴァレオの生産技術コンセプトを導入して2019年7月から稼働する予定で、近隣にある伊勢原製造所の製品を段階的に移管していく。市光工業はヘッドランプの受注が好調に推移していることから、国内に生産効率の高い自動車用ランプの生産拠点を新設する。ヴァレオの技術によるリーン生産方式を採用して競争力の強化を図る。工場は耐震要求の最新の要件を満たすことで事業継続管理にも対応する。投資額は約164億円。(2017年9月13日付日刊自動車新聞より)

<米国>
-同社は、25百万ドルを投資してテネシー州Smyrnaの工場を拡張すると発表した。既存の工場を130,000平方フィート拡張する。Smyrna工場はフロントエンドモジュール、アクティブグリルシャッターを生産する。今後はHVAC製品も生産予定。同社は世界32カ国に166カ所の工場、20カ所の研究センター、38カ所の開発センターおよび15カ所の配送センターを有する。(Tennessee Department of Economic & Community Development release on June 28, 2017)