ThyssenKrupp AG 2010年9月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ユーロ)
  2010年
9月期
2009年
9月期
増減率(%) 要因
全社
売上高 42,621 40,563 5.1 -
税引前利益 1,135 (2,364) - -
部品技術
売上高 5,724 4,603 24.4 1)

要因
1)
部品技術部門
-自動車関連事業は好調に推移。売上高は、金融危機で打撃を受けた前年から大幅に増加した。自動車業界からの受注増によりPresta Camshafts、Presta Steering、Bilstein groupの売上高が高水準となった。

-鍛造グループは、乗用車及びトラック用鍛造クランクシャフトの売上が増加。需要は、特にブラジルや米国の市場で高かった。欧州市場の回復も始まり、売り上げが増加した。

受注

-ThyssenKrupp Umformtechnik GmbHは、ドイツのカーメーカーからBピラーを受注した。小型車向けに年間10万台分以上を供給する。ThyssenKrupp Umformtechnikはドイツに本拠を置くボディ部品、シャシー部品メーカー。(2010年6月25日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2010年9月期 2009年9月期 2008年9月期
基礎研究開発 249 284 316
顧客関連開発 215 193 224
技術品質保証 213 258 301
合計 677 735 841

研究開発体制

-約3,500名の技術者や専門家、科学者が研究開発に従事。

研究開発活動

スチール・プラスチックハイブリッドシャシー部品
-シャシー部品のコストや重量の削減という顧客からの要望に応えて、ハイブリッド構成部品を開発。スチールとガラス繊維強化プラスチックからなる部品は、ガラス繊維の高強度とスチールの靭性を併せ持つ。開発プロジェクトに基づき、様々なシャシー部品が、機能性や耐荷重性のために設計・試作・テストされた。最初の試作部品は従来のシャシー部品にくらべ疲労強度は同じだが、重量は約20%~30%軽減されている。

設備投資

設備投資額

(単位:百万ユーロ)

 

2010年9月期
全社 3,408
部品技術 272

海外投資

-Bilstein groupがドイツの主要カーメーカーにフロント・リアアクスル一式を納入するため、米国Chattanoogaに新工場を建設。また、メキシコ拠点にスタビライザー製造設備の投資も行った。