Pilkington Automotive Ltd. 2015年3月期までの動向

再編

-2013年、米国カリフォルニア州のLathrop工場を閉鎖すると発表。2014年2月に生産を終了し、出荷は同年8月に終了する計画。溶融炉の修繕費用、新基準に対応する環境汚染対応設備の設置費用がコストに見合わないと判断したため閉鎖する。

-2011-12年、生産能力および生産量を顧客需要に合わせるため、以下削減を決定。 

  • 英国の3基のフロートラインのうち1基を休止する計画を発表。同国St. Helensに位置するフロートラインUK6とガラス切断加工ラインを、2012年4月までに休止する。これにより、両ラインあわせて従業員150名を削減する見込み。

-2009年、経済状況の悪化を受け、米国ミシガン州Clinton拠点を閉鎖すると発表。工場閉鎖は段階的に行われ、2010年夏までに終了する見込み。(2009年11月発表)

-2008年、急速な景気後退に伴う欧州自動車産業の需要減少に対応するため、自動車用ガラス加工工場であるEisenerz工場 (オーストリア) を閉鎖すると発表。(2008年11月27日付プレスリリースより)

受賞

-2010年2月、バックライトの品質が評価され、トラックメーカーDAFから「Quality Achievement Award」を受賞した。対象はフィンランドのYlojarvi、Tampere両工場と、ブラジルのSao Paulo工場。(2010年2月3日付プレスリリースより)

認証

-2009年8月、中国の天津 (Tianjin) 工場がISO14001および、ISO/TS16949認証を獲得したと発表。これにより、長春 (Changchun)、桂林 (Guilin) を含めた中国の全3工場がISO14001認証を取得したことになる。(2009年8月4日プレスリリースより)

売却

-2007年7月、NSGグループはPilkington Australasiaを3億ポンド強でCSR Limitedに売却すると発表。オーストラリアとニュージーランド向けの建築および自動車用製品が対象。

研究開発費用

-同社は年間約29百万ポンドを研究開発に投資している。

研究開発拠点

-以下拠点を保有:

  • テクニカルセンター:英国、米国、日本
  • グレージングソリューションセンター:イタリア
  • 自動車サポートグループ:ドイツ、イタリア
  • グレージングシミュレーションセンター:欧州、日本、米国

 

技術提携

光量調整ガラス
-2009年10月、光調節技術「SPD-Smart」による自動車部品の生産・販売に関して、米国のResearch Frontiers Inc.からライセンス供与を受けた。「SPD-SmartGlass」を採用した製品は、乗員がボタン操作によって車内の光量を調整することが可能となる。ガラスが光線と熱を遮断するため、カーエアコン使用の必要性が低減。その結果、車両の軽量化、低燃費化、CO2排出量の低減につながる。(2009年10月12日プレスリリースより)

海外投資

<ポーランド>
-2015年3月期の第2四半期より、ポーランドのChmielow拠点の生産能力増強プロジェクトを開始。新たに敷地面積30,000平方メートル分を拡張し、サイドウィンドウおよび合わせガラスタイプのサイドウィンドウ製造ラインを設置する。投資額は24百万ユーロで同拠点の生産能力は50%増強する見込み。2015年末に完了し、新たに300名を雇用する。(2014年12月3日付プレスリリースより)

-2011年9月、総額450百万ズロチを投資し、Chmielowに工場を新設すると発表。65,000平方メートルの敷地に3本の製造ラインを設置する。同工場の年産能力は7百万ユニット (フロント、サイド、リアウィンドウ) を計画しており、2014年までに500名の従業員を雇用する見通し。(2011年9月15日付プレスリリースより)

<メキシコ>
-2012年、メキシコのMexicali拠点における新工場が、2011年12月に一部生産を開始し、2012年5月までにフル稼働に達すると発表。新工場への投資額は16百万ドル。面積9,600平方メートルの新工場は、既存ビルにある改修済みのメイン工場から50mの距離に位置する。新工場の建設により、同拠点のフロントガラスの生産量は年産2.5百万枚に増加する見込みで、補修用 (AGR) および新車用 (OE) のガラス市場に供給される予定。なお、新工場では、太陽光を吸収する自動車用ガラス「EZ-Kool」など、ラミネート加工のフロントガラス一式を生産する。(2012年6月5日付プレスリリースより)

<スロバキア>
-2009年5月、スロバキアのSenecに自動車用ガラス工場を設立し、生産を開始したと発表。この工場は組立ライン7本を備え、従業員数は46名。(2009年5月11日付プレスリリースより)

<ブラジル>
-2010年11月、サンパウロ州Cacapavaの既存拠点の隣接区域に新たな生産拠点を建設し、自動車用合わせガラスおよび強化ガラスを生産すると発表。投資額は140百万レアル。新合わせガラス製造ラインは2011年初頭に稼働し、年間3百万台分のフロントガラスを生産する。これにより、ブラジルでの生産能力は50%増加することになる。強化ガラス製造ラインは二段階での立ち上げとなり、第一段階は2012年に完了する計画。これらの稼働により、現地では新たに200名の雇用が創出される見通し。(2010年11月2日付プレスリリースより)

-2008年8月、ブラジルでの自動車用フロントガラスの生産能力を大幅に拡大すると発表。サンパウロ州Cacapava工場の隣接地に新たに生産ラインを建設。2010年初めに稼働を開始し、生産能力をさらに年間100万枚以上増加する計画。投資総額は約43百万ユーロ (約72億円)。 (2008年8月7日付プレスリリースより)

<インド>
-2007年8月、インド Vishakhapatnamに自動車用ガラス工場の建設を開始したと発表。2008年に生産開始を計画。建設費用は約15百万ユーロ、生産能力はフロントガラス年産約50万枚、従業員は約350名の予定。(2007年8月21日付プレスリリースより)

各種データ

売上高

(単位:百万円)
  2015年3月期 2014年3月期 2013年3月期 2012年3月期 2011年3月期
売上高 91,184 89,782 65,605 69,314 63,542
純利益 (8,017) (9,309) (8,537) (3,321) 3,270