Johnson Matthey Plc 2014年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万ポンド) |
2014年 3月期 |
2013年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 11,155.2 | 10,728.8 | 4.0 | - |
営業利益 | 448.2 | 381.8 | 17.4 | - |
部門別売上高 | ||||
排気コントロールテクノロジー | 2,898.9 | 2,488.0 | 16.5 | 1) |
貴金属製品 | 7,243.2 | 7,368.0 | (1.7) | 2) |
新規事業 | 76.6 | 37.0 | 107.0 | 3) |
要因
1) 排気コントロールテクノロジー
-2014年3月期の売上高は、前年比16.5%増。
<小型車用触媒>
-小型車用触媒事業の2014年3月期の売上高は、前年比8%増の1,009百万ポンド。欧州の排ガス規制強化による対応製品の需要増、アジアおよび北米における自動車の需要増も売上高増加に寄与した。
<大型車用触媒>
-大型車用触媒事業の2014年3月期の売上高は、前年比20%増の573百万ポンド。全世界で景気回復を受けて自動車生産台数が増加したこと、また欧州および中国で排ガス規制が強化されていることが要因に挙げられる。
2) 貴金属製品
-2014年3月期の売上高は、前年比1.7%減。
<貴金属>
-貴金属事業の2014年3月期の売上高は、前年比14%増の138百万ポンド。
<カラーテクノロジー>
-カラーテクノロジー事業の2014年3月期の売上高は、自動車ガラス用の掩蔽エナメルおよび銀ペーストの需要増を受け、前年比5%増の86百万ポンド。同素材が事業部門の売上高に占める割合は70% (5年前は同45%)。
3) 新規事業
-2014年3月期の売上高は、前年比107.0%増。
<バッテリーテクノロジー>
-バッテリーテクノロジー事業の2014年3月期の売上高は、バッテリーシステムの需要増を受け69百万ポンド。同分野の研究開発を継続し、既存事業の拡大を図ることにより、今後の業績の拡大は期待できるとしている。
<燃料電池>
-燃料電池事業の2014年3月期の売上高は、前年比微増の7百万ポンド。
企業買収
-2014年6月、A123 Systems LLC (A123) と、26百万ドルでバッテリー素材の製造に関わる資産をA123から取得することで合意。主な取得資産として、中国の陰極材生産拠点 (約80名の従業員を含む) が挙げられる。また、A123に対するリン酸鉄リチウムイオンの全量供給条項も含まれる。見通し
-2015年3月期の業績は前期比ほぼ横ばいになると見込んでいる。全部門で売上高が増加すると見込むが、Anglo Platinumに対する手数料収入の減少および為替差損が売上増加分を相殺する。開発動向
研究開発費 |
(単位:百万ポンド) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | 2012年3月期 | |
全社 | 152.3 | 136.0 | 128.6 |
2014年3月期の研究開発費内訳 | (%) |
部門 | 内訳 (%) |
排気コントロールテクノロジー | 44 |
プロセステクノロジー | 19 |
貴金属製品 | 6 |
精製化学製品 | 8 |
新規事業 | 7 |
本社研究 | 16 |
合計 | 100 |
研究開発体制
-約1,400人が研究開発に従事。2014年3月期の研究開発人員内訳 | (%) |
部門 | 内訳 (%) |
排気コントロールテクノロジー | 38 |
プロセステクノロジー | 20 |
貴金属製品 | 6 |
精製化学製品 | 8 |
新規事業 | 7 |
本社研究 | 21 |
合計 | 100 |
研究開発活動
-アジアにおける現地顧客サービスの増強のため、中国と日本で小型車用触媒の試験/検査能力を強化している。研究開発拠点
-グループの技術センター:英国Sonning Common、Billingham-R&D拠点:以下8カ国に保有。
- 米国
- 英国
- ドイツ
- スウェーデン
- 日本
- 中国
- 韓国
- ブラジル
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万ポンド) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | |
排気コントロールテクノロジー | 72.1 | 75.6 |
プロセステクノロジー | 59.5 | 42.0 |
貴金属製品 | 40.0 | 35.1 |
精製化学製品 | 26.2 | 21.5 |
新規事業 | 8.0 | 3.6 |
コーポレート | 12.5 | 13.5 |
合計 | 218.3 | 191.3 |
国内投資
排気コントロールテクノロジー-2014年3月期の主な設備投資は、小型・大型車両に関する法規制に先立ち、Royston拠点の自動車用触媒の生産能力増強。
-欧州の排ガス規制強化により見込まれる需要増に対応するため、フィルター製造工場を拡張。
海外投資
排気コントロールテクノロジー-前年に引き続き、マケドニアの触媒工場の生産能力倍増プロジェクトを実施。