Cooper-Standard Holdings Inc. 2015年12月期の動向

業績 

(単位:百万ドル)
2015年12月期 2014年12月期 増減率 (%) 要因
売上高 3,342.8 3,244.0 3.0 1)
純利益 111.8 45.5 145.7 -
地域別売上高
-北米 1,778.6 1,698.8 4.7 2)
-欧州 1,033.6 1,138.4 (9.2) 3)
-アジア太平洋 435.1 249.2 74.6 4)
-南米 95.4 157.6 (39.4) 5)


要因

1) 売上高
-2015年12月期の売上高は前年比3.0%増の3,342.8百万ドル。北米、欧州、アジア太平洋地域での販売量の増加と製品ミックスの向上に加え、以前買収したHuayu-Cooper Standard Sealing Systems Co., Ltd. (Shenya) からの売上が寄与した。為替の影響と南米での販売減、またグローバルでの販売価格の下落が一部増収分を相殺した。

2) 北米売上高
-2015年12月期の売上高は前年比4.7%増の1,778.6百万ドル。販売量の増加と製品ミックスの向上が売上に寄与した。為替の影響 (44.9百万ドル減) と販売価格の下落が一部増収分を相殺した。

3) 欧州売上高
-2015年12月期の売上高は前年比9.2%減の1,033.6百万ドル。販売量は増加したが、販売価格の下落と為替の影響 (204.8百万ドル減) が減収要因。

4) アジア太平洋売上高
-2015年12月期の売上高は前年比74.6%増の435.1百万ドル。2015年2月に買収が完了したHuayu-Cooper Standard Sealing Systems Co., Ltd. (Shenya) からの売上と、販売量の増加による増収分を、為替の影響 (11.7百万ドル減) が一部相殺した。

5) 南米売上高
-2015年12月期の売上高は前年比39.4%減の95.4百万ドル。為替の影響 (36.8百万ドル減) と販売不振が減収要因となった。

合弁事業

-2015年2月、同社は華域汽車系統 [Huayu Automotive Systems] が保有する申雅密封件 [Huayu-Cooper Standard Sealing Systems] の株式取得が完了したと発表。これにより、Cooper-Standardの持分は95%となり、残りの5%は上海趙屯資産経営公司 [Shanghai Zhaotun Collective Assets Managing] が引き続き保有する。今回の買収により、Cooper-Standardは中国市場における最大の自動車用シーリングメーカーとなる。現在、上海に開設したアジア太平洋地域技術センターおよび本社を含めて、同国に9つの生産拠点と2つの技術センターを保有している。(2015年2月27日付プレスリリースより)

再編

-2015年2月、北米での競争力強化に向けてノースカロライナ州Goldsboroにある2拠点を統合すると発表した。これに伴い、20.7万平方フィートのWoodland Church工場の生産を16.7万平方フィートのFedelon Trail工場へ移管する。その他の北米拠点へ移される事業もあるという。統合は即時開始され、2015年下期から2016年はじめに完了する見込み。これにより従業員約300名に影響が出るとみられる。Fedelon Trail工場ではシーリングシステムを生産している。 (2015年2月4日付プレスリリースより)

-2015年1月、欧州の生産拠点を再編すると発表した。市場需要の現状と今後の予測に基づき決定したもの。余剰生産能力の削減や費用構造の改善、東欧への生産移管などにより、欧州事業の強化を進める。ドイツやフランスなど西欧地域において、効率化に向けた事業の統合や、高コストで生産余力のある工場の閉鎖および縮小を行う。同社は2017年末までにこの再編を完了するとしている。 (2015年1月21日付プレスリリースより)

受賞

-同社と華域汽車系統股份有限公司の合弁会社 「申雅密封件 [Huayu-Cooper Standard Sealing Systems]」 は、重慶長安フォードのサプライヤー大会において、エクセレント製品品質賞を受賞したと発表した。 (2015年1月13日付け各種リリースより)

研究開発費

(単位:百万ドル)
2015年12月期 2014年12月期 2013年12月期
合計 108.8 102.0 103.5

研究開発体制

-世界10カ所に設計、エンジニアリング拠点を持つ。

研究開発拠点

-2015年8月、江蘇省昆山 (Kunshan) の新しい生産・試験センターを公開した。同センターは、フルイドトランスファーシステムおよびフューエル&ブレーキデリバリーシステム事業に従事する。これら製品群の部品およびシステムを製造する能力も備える。 (2015年8月4日付プレスリリースより)

設備投資額

(単位:百万ドル)
2015年12月期 2014年12月期 2013年12月期
北米 64.9 68.1 71.6
欧州 46.8 77.0 72.9
アジア太平洋 43.3 21.3 20.3
南米 2.8 11.8 13.1
消去他 8.5 13.9 5.4
合計 166.3 192.1 183.3

海外投資

<中国>
-2015年8月、中国で新たに2工場を立ち上げたと発表。同社はまず、江蘇省昆山 (Kunshan) で第2工場となる生産・試験センターを公開した。同センターは、フルイドトランスファーシステムおよびフューエル&ブレーキデリバリーシステム事業に従事する。一方、遼寧省瀋陽 (Shenyang) では、近日中に新工場の開所式を行う予定。同工場ではシーリングシステムを生産する。現在、昆山拠点と瀋陽拠点の面積はそれぞれ25,060平方メートルと8,721平方メートル。新工場の開設により、同社の中国での従業員数は500名超増える見込み。 (2015年8月4日付プレスリリースより)