(株) ファインシンター 2014年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2014年 3月期 |
2013年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 36,807 | 34,591 | 6.4 | - |
営業利益 | 1,224 | 1,287 | (4.9) | - |
経常利益 | 1,245 | 1,374 | (9.4) | - |
純利益 | 717 | 1,218 | (41.1) | - |
粉末冶金製品事業 | ||||
売上高 | 34,784 | 32,629 | 6.6 | - |
営業利益 | 2,310 | 2,411 | (4.2) | - |
生産体制
ラインの再編、次世代ライン設置による平均稼働率向上-2017年度までに国内生産拠点の平均稼働率を現状の6割から8割に引き上げる。中部、近畿、関東地区に設置する4工場で低稼働のラインを整理、統合する。同時に成形、焼結工程などを少量生産でも採算が確保できる次世代ラインに切り替えていく。同社が生産するエンジン、変速機向けの部品は中長期的に自動車メーカーのユニット生産が海外移転することで、国内需要が減少することも見込まれる。これに対し、ラインの再編と製造革新を一挙に推進することで、高効率の生産体制を確立する。(2013年7月17日付日刊自動車新聞より)
>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
2015年3月期の見通し |
(単位:百万円) |
2015年3月期 (予測) |
2014年3月期 (実績) |
増減率 (%) |
|
売上高 | 36,700 | 36,807 | (0.3) |
営業利益 | 1,190 | 1,224 | (2.8) |
経常利益 | 1,240 | 1,245 | (0.4) |
当期純利益 | 720 | 717 | 0.4 |
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | 2012年3月期 | |
全体 | 191 | 208 | 241 |
研究開発体制
粉末冶金製品事業-自動車部品の研究開発は、開発生技部 (本社) が主体で行なっている。
-トヨタ自動車株式会社と技術連絡会を発足し、焼結部品の開発方針と役割分担を明確化し開発を推進。
-次世代ハイブリッド車や電気自動車用製品の開発に関して、トヨタ、豊田中央研究所、ダイハツ、アイシン精機等のトヨタグループ各社と共同開発を実施。
研究開発活動
材料-開発を完了した安価 (レアメタルレス) 材の量産展開を進めている。また、MIM部品 (金属射出成形部品) は短時間焼結工法の開発を完了し、量産展開中。
設備
-国内外で革新ライン (スリムな一貫生産ライン) でのショックアブソーバ部品、バルブシートの量産化を進めている。また、新工法を展開したトランスミッションハブの革新ラインを計画中。
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | 2012年3月期 | |
全体 | 5,949 | 2,593 | 2,297 |
-粉末冶金製品事業 | 5,756 | 2,584 | 2,229 |
粉末冶金製品事業
-国内では主に老朽設備の更新、海外ではタイ、中国、北米各子会社の設備増強およびインドネシア子会社の二次投資を実施した。
国内投資
バルブシート次世代生産ライン-エンジン用バルブシートの生産効率化に向けた次世代ラインの構築にめどをつけた。成形、焼結、加工、研磨の各工程で専用小型設備の開発作業が完了し、仕かかり品の在庫工程もゼロにすることができた。これにより、ライン長を従来に比べて半分の約20メートルに短縮。ラインの新設に必要な投資額や、生産コストも5割以下に低減する見通しが立った。14年夏をめどに滋賀工場 (滋賀県愛荘町) に同ラインを導入する。中長期的には国内外の工場で活用し、グローバル規模で生産体質を強化する。(2013年11月27日付日刊自動車新聞より)
設備の新設計画 |
(2014月3月31日現在) |
会社名 事業所名 |
所在地 | 事業 | 投資予定金額 | 着手 | 完了 | 完成後の 増加能力 |
Thai Fine Sinter Co., Ltd. | タイ ラヨン県 |
粉末冶金製品製造設備 | 700百万バーツ | 2011年 7月 |
2014年 6月 |
生産能力 20%増 |
精密焼結合金 (無錫) 有限公司 [Precision Sintered Products (Wuxi) Co., Ltd.] |
中国 無錫市 |
粉末冶金製品製造設備 | 66百万元 | 2012年 12月 |
2014年 12月 |
生産能力 年間120トン増 |