株式会社ファインシンター 2007年度の動向
ハイライト
業績
(単位: 百万円) |
2008年 3月期 |
2007年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 |
全社 | ||||
売上高 | 41,887 | 37,602 | 11.4 | 油圧機器製品事業が減収となったが、 粉末冶金製品事業が伸長。 |
営業利益 | 2,049 | 1,271 | 61.2 | 単体が原材料価格の上昇等を売上増で吸収しきれず減益となったが、海外事業体の損益改善により増益を達成。 |
経常利益 | 1,641 | 1,196 | 37.2 | |
純利益 | 1,097 | 793 | 38.4 | |
粉末冶金製品事業 | ||||
売上高 | 39,890 | 35,564 | 12.2 | 主要顧客からの自動車用部品の受注が好調。 |
営業利益 | 3,330 | 2,531 | 31.6 | - |
国内動向
-2008年3月期の国内売上高は、自動車業界の好調に支えられ、36,582百万円(前年度比6.7%増)を記録。
-原材料価格上昇や販売価格値下げの影響を受け、営業利益は1,186百万円と0.1%の増益に留まった。
本社移転
-2008年1月、愛知県春日井市に本社棟を新設し、本社および技術部門を移転。
海外動向
アジア
-中国で本格的に生産を開始したことにより、売上高は前年度比82.6%増の4,506百万円を記録。
-タイ、中国での生産が順調に推移し、営業利益は同2,591.8%増益の799百万円。
北米
-米国における自動車部品の受注増加により、売上高は前年度比8.7%増の1,724百万円。
-生産体制強化と原価改善活動により、営業利益は同76.5%増益の92百万円。
今後の課題
タイ、北米、中国の全拠点で営業利益の黒字化を果たしたものの、北米は依然として最終損益が赤字。よって、今後は全拠点での黒字化、更には累積損失解消を早期に達成することを目指す。
開発動向
研究開発体制
2008年1月、愛知県春日井市に本社・技術等を設立し、技術部門(技術開発センター、生産技術部、金型製作部門)の集約を行った。
研究開発費
粉末冶金事業 (2008年3月期)
-材料では、バルブシート材で現行材料と同等の耐摩耗性を有する安価材料を開発。本材料はインテークで採用となり、2009年3月期より量産開始。
-高強度材料について長年開発してきた基礎評価が終了。2009年3月期より量産品評価を行い、早期の切替を実施する。
-プロセス・設備においては、バルブシート専用プレスを新規開発。一方、DE部(金型開発部門)と生産技術部で開発してきたショックアブソーバ部品用のコンパクトダイセットも完了。金型寿命の向上と金型コスト削減に寄与するものと見られる。
2008年1月、愛知県春日井市に本社・技術等を設立し、技術部門(技術開発センター、生産技術部、金型製作部門)の集約を行った。
研究開発費
(単位:百万円) | 2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 |
全体 | 327 | 363 | 370 |
粉末冶金製品事業 | 327 | 363 | 370 |
粉末冶金事業 (2008年3月期)
-材料では、バルブシート材で現行材料と同等の耐摩耗性を有する安価材料を開発。本材料はインテークで採用となり、2009年3月期より量産開始。
-高強度材料について長年開発してきた基礎評価が終了。2009年3月期より量産品評価を行い、早期の切替を実施する。
-プロセス・設備においては、バルブシート専用プレスを新規開発。一方、DE部(金型開発部門)と生産技術部で開発してきたショックアブソーバ部品用のコンパクトダイセットも完了。金型寿命の向上と金型コスト削減に寄与するものと見られる。
設備投資
設備投資額
粉末冶金製品事業では、機械設備取得等で3,351百万円、金型更新で914百万円の投資を実施。
設備の新設計画
(単位:百万円) | 2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 |
全体 | 4,843 | 5,317 | 4,544 |
粉末冶金製品事業 | 4,806 | 5,302 | 4,539 |
粉末冶金製品事業では、機械設備取得等で3,351百万円、金型更新で914百万円の投資を実施。
設備の新設計画
事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資 予定額 (百万円) |
着手 | 完了 予定 |
完成後の 増加能力 |
滋賀工場 (滋賀県愛知郡) |
粉末冶金生産設備 | 555 | 2008年 6月 |
2008年 10月 |
処理能力 微増 |