芦森工業 (株) 2018年3月期の動向

業績

(単位:百万円)
2018年
3月期
2017年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 56,714 50,331 12.7 -
営業利益 1,879 1,510 24.4 -
経常利益 1,946 1,362 42.9 -
親会社株主に帰属する当期純利益 457 1,019 (55.1) -
自動車安全部品事業
売上高 39,991 36,006 11.1 -シートベルトは、韓国、中国で販売が減少したが、タイ、インドで順調に推移
-エアバッグは、国内における受注車種の販売が好調に推移、韓国では現地OEM向け新規受注品の量産が開始
-内装品その他は、国内、タイで販売が伸び悩み、売上が減少
営業利益 1,165 1,172 (0.6) -中国における販売価格低減による利益率低下、メキシコにおける受注車種の減産等により減益


海外事業

<メキシコ>
-国際協力銀行 (JBIC) は、民間金融機関と共同で2億1350万メキシコ・ペソ (約12億7600万円) を上限とする融資契約をこのほど結んだ。メキシコの第二工場の建設費や生産設備の購入に充てる。同社は2012年にメキシコ現地法人を設立。米国やメキシコ向けに自動車用シートベルトやエアバッグ、内装部品を供給してきた。今後も同地域への販路拡大を目指し、今年7月に第二工場を開設。設備投資の借り換え資金として今回の融資契約を結んだ。 (2017年11月28日付日刊自動車新聞より)

中期事業戦略

グローバル生産販売体制の確立
  1. 「欧州事務所」を新設。欧州向け拡販に向け、取引先との関係強化や新規取引開拓に向けた情報収集を進めている。
  2. メキシコ第二工場が操業開始。北米向けの増産へ対応するとともに、競争力を高めて受注拡大を図る。
  3. 山口に第三工場を建設中。稼働開始は2018年8月を予定。主要顧客向けの新規受注を獲得済みであり、生産規模拡大による生産性向上および内製化・FA化の推進で収益力向上を目指す。
次世代商品の開発強化 -カーメーカーとの協働による新評価基準対応レストレイント商品を開発(頭部傷害値の新評価基準(BriC)に対応した斜め衝突(Oblique Impact)対応デバイス)

2019年3月期の見通し

(単位:百万円)
2019年3月期
(予測)
2018年3月期
(実績)
増減
(%)
全社
売上高 61,500 56,714 8.4
営業利益 2,500 1,879 33.0
経常利益 2,400 1,946 23.3
親会社株主に帰属する当期純利益 1,500 457 228.0
自動車安全部品事業
売上高 43,100 39,991 7.8
営業利益 1,600 1,165 37.3


-2019年3月期は前期比増収増益の見込み。結果、売上高、営業利益、経常利益、純利益は過去最高を更新する見込み。


>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

研究開発費

(単位:百万円)
2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
全社 1,059 868 939
-自動車安全部品事業 449 434 471

研究開発活動

シートベルト
-先進・高度化する自動車安全技術に対応するための新デバイス開発。
-信頼性および生産性向上に適したデバイスの開発、商品化。

エアバッグ
-欧州新アセスメントやリアルワールドでの安全性向上に向け、新衝突モード対応デバイス開発、信頼性向上。
-グローバル生産に適した開発・商品化。

内装品
-各種シェード、トノカバー、ならびにカーゴネット類の高機能製品開発、新素材開発、付加価値向上。
-海外市場展開・顧客拡大に向けた商品化。

設備投資額

(単位:百万円)
2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
全社 3,803 2,691 1,800
-自動車安全部品事業 3,237 2,287 1,568

設備の新設計画

(2018年3月31日現在)
会社名
事業所名
所在地
設備の内容 投資予定
金額
(百万円)
着手
年月
完了
年月
完成後の
増加能力
同社
大阪工場
(大阪府摂津市)
自動車安全部品事業、機能製品事業の生産設備の合理化 4,705 2017年
4月
2019年
3月
品質向上を図るため能力の増加はほとんどなし
芦森工業山口㈱
(山口県山口市)
自動車安全部品事業の生産設備の増設 1,900 2017年
10月
2018年
8月
-
Ashimori Industria de Mexico, S.A. de C.V.
(メキシコ グアナファト州)

自動車安全部品事業の生産設備の増設 1,300 2016年
7月
2018年
2月
-