株式会社エイチワン 2009年3月期の動向

ハイライト

業績 (単位:百万円)
  2009年
3月期
2008年
3月期
増減率
(%)
要因
売上高 136,790 158,042 (13.4) -第3四半期以降の主力得意先の生産調整が大きく影響し減少。
営業利益 779 6,549 (88.1) -
経常利益 658 6,631 (90.1) -
当期純利益 (2,281) 4,325 - -


国内事業
-東京工場を閉鎖。同工場の生産品目を他拠点に集約。

-現在の経営環境を踏まえグローバルに投資の優先順位を見直し、計画の凍結及び延期などを実施。

-開発技術面は、2ヵ所に分散配置していた開発拠点を福島県郡山市に集約。グローバル生産車種の開発体制を強化するとともに生産設備や冶工具の仕様統一を順次進め、金型及び溶接設備のコストダウンを図った。


海外事業
-生産基盤並びに技術基盤を強化するため日本からグループ各社への支援体制を強化、各拠点のコスト優位性を検証し相互補完体制の構築を進めた。

<アジア>
-タイ及びインドでは将来の新ビジネス拡大や生産能力充当のため工場の増築やプレス機の導入を実施。

<北米>
-オハイオ州の車体部品工場に大型プレス機の導入を決定。

>>>詳細は、設備投資へ

開発動向

研究開発費 (単位:百万円)
  2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
全社 740 667 650

-自動車部品関連事業に係る研究開発費が大半。


研究開発体制

-開発技術本部を中心とし、ホンダグループを始めとした多くの研究開発機関と連携をとり実施。

-主要納入先であるホンダのグローバル車種の拡充への対応に向けて、開発体制を見直す。2010年度までに試作や生産設備を含む開発、技術部門の再編成を完了し、トータルな開発効率を現状比で30%改善することを目指す。基礎研究および研究領域については集約をすでに完了。今後は2009年度までに、東日本の2拠点および中部地区の3カ所に分散していた金型、溶接設備、開発管理の機能を、郡山製作所(福島県)に集める。さらに、2010年度をめどに試作機能をまとめる計画。(2008年6月13日付日刊自動車新聞より)


研究開発拠点
研究開発センター 栃木県芳賀郡


自動車部品事業関連の主要課題
-溶接接合加工工法技術の開発

-高強度材料、軽量化材料のプレス加工工法技術の確立

-外板部品プレスの加工工法技術の確立

-厚板精密プレス加工方法と組付加工技術との複合による機能部品の開発

-材料の硬度化技術の開発

-CAD、CAM、CAEの技術革新にあわせたシステム開発及び技術者養成


技術援助契約(2009年3月現在)
相手方 国名 契約品目 契約内容 契約期間
Midwest Stamping Corporation 米国 四輪車部品 1)技術的知識、情報及びノウハウの提供
2)工業所有権の提供
1987年9月10日から1997年10月3日まで
(以後1年ごと自動更新)
UYT Ltd. 英国 四輪車部品 1)技術的知識、情報及びノウハウの提供
2)工業所有権の提供
2001年7月17日から2006年7月16日まで
(以後1年ごと自動更新)
Yachiyo of Ontario Manufacturing Inc. カナダ 四輪車部品 1)技術的知識、情報及びノウハウの提供
2)工業所有権の提供
2006年7月1日から2010年6月30日まで
(以後1年ごと自動更新)

設備投資

設備投資額 (単位:百万円)
  2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
金額 13,899 26,008 25,739

-自動車部品関連事業を中心に設備投資を実施。

-自動車部品事業関連では、新型自動車部品の量産開始に合わせて専用設備5,436百万円、生産効率化のための生産用汎用設備及び工場の増改築等で8,463百万円の投資を実施。


国内投資
-来年度の設備投資について当初の計画通り160億円規模を投じる方針を固めた。自動車の減産が見込まれるが、投資を縮小し経営基盤の確立を先送りすると 中長期の競争では不利になると判断。ホンダの鈴鹿製作所に部品を供給する亀山製作所(三重県亀山市)の能力拡大も計画通りとする。ただ、ホンダの寄居新工 場(埼玉県)への対応などを目的に用地を取得した埼玉県熊谷市の新工場は、2010年度に終了する現中期計画の間には建設を見送ることを正式に決 定。(2008年11月14日付日刊自動車新聞より)


海外投資
<北米>
-北米の生産体制を強化すると発表。オハイオ州の車体部品工場に2500トン級の大型プレス機の導入を決定、2009年秋に操業を開始する。同社は、ホン ダが2008年度中にインディアナ新工場を稼働、年産を現状の144万台から160万台に引き上げる計画を打ち出したことに合わせて、増産対応を検討して いた。(2008年5月22日付日刊自動車新聞より)


設備投資計画
会社名/事業所名 所在地 投資予定金額
(百万円)
着手年月 完了年月
エイチワン
亀山製作所 三重県亀山市 3,631 2008年6月 2012年3月
前橋製作所 群馬県前橋市 2,324 2008年11月 2011年11月
郡山製作所 福島県郡山市 2,853 2008年7月 2011年1月
連結子会社
KTH Parts Industries Inc. アメリカ オハイオ州 4,810 2008年12月 2011年3月
Kalida Manufacturing, Inc. アメリカ オハイオ州 1,550 2008年11月 2011年3月
KTH Leesburg Products, LLC. アメリカ アラバマ州 2,144 2009年1月 2011年3月
KTH Shelburne Manufacturing, Inc. カナダ オンタリオ州 2,316 2009年1月 2011年3月
広州愛機汽車配件有限公司
[GH Auto Parts Industries Inc.]
中国広東省 1,493 2008年9月 2010年11月
清遠愛機汽車配件有限公司
[QH Auto Parts Industries Inc.]
中国広東省 143 2008年7月 2010年3月
武漢愛機汽車配件有限公司
[WH Auto Parts Industries Inc.]
中国湖北省 1,763 2008年8月 2010年5月
H-one Parts (Thailand) Co., Ltd. タイ アユタヤ県 1,344 2008年8月 2010年2月
H-one India PVT., Ltd. インド
ウッタプラディッシュ州
263 2008年12月 2010年3月