パイオニア (株) 2018年3月期の動向
業績 |
(単位:百万円) |
2018年 3月期 |
2017年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 365,417 | 386,682 | (5.5) | -全社の業績は、円安の効果はあったが、カーエレクトロニクスがOEM事業で減少したことなどにより減収。 -内、カーエレクトロニクス事業では、市販事業は、カーナビゲーションシステムが北米や国内で減少し減収、カーオーディオが欧州や中南米で増加し増収。 -OEM事業は、カーオーディオが北米で減少、国内や中国で増加、カーナビゲーションシステムが国内で減少。 |
営業利益 | 1,194 | 4,167 | (71.3) |
提携
-NVIDIAと協業、「3D-LiDAR」の自動運転向けAI車載コンピューターのオープンプラットフォーム「NVIDIA DRIVE PX」への対応を目指す。同社は2020年以降の量産化を目指し「3D-LiDAR」の開発を進めている。(2017年12月14日付プレスリリースより)
-CRI・ミドルウェア、スウェーデンのディラックリサーチと提携、リアルタイム音響補正ソリューションを車載分野などに展開する。 (2017年11月30日付日刊自動車新聞より)
-子会社のインクリメントPとオランダの地図大手HERE (ヒア) テクノロジーズとが、資本、業務提携で合意。自動運転を実現するためのキーデバイスとされるグローバルで一貫性のある高精度地図データの供給を目指す。(2017年9月20日付日刊自動車新聞より)
合弁
-コニカミノルタと有機EL照明で折半出資の合弁会社を2017年5月に設立。両社がそれぞれ持つ有機EL照明パネルの商品開発や販売などの機能を新会社に統合する。新会社は「コニカミノルタ パイオニアOLED」。新会社では車載用照明を事業の軸として成長を目指す。(2017年2月1日付日刊自動車新聞より)
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2018年3月期 | 2017年3月期 | 2016年3月期 | |
全社 | 25,852 | 23,863 | 24,804 |
-カーエレクトロニクス | 19,947 | 17,733 | 17,807 |
研究開発拠点
施設名称 | 所在地 |
研究開発部 / ベリフィケーションラボラトリ | 神奈川県川崎市 |
研究開発部 (甲府) | 山梨県甲府市 |
東北パイオニア米沢事業所内 | 山形県米沢市 |
中国研究開発部 Pioneer China Holding Co., Ltd 研究開発部 |
中国北京市 |
研究開発活動
3D-LiDAR
-開発中の走行空間センサー「3D-LiDAR」(レーザースキャナー) が名古屋大学発のベンチャー企業ティアフォー (名古屋市中区) の自動運転システム用オープンソースソフトウェア「オートウェア」に対応。(2017年12月1日付日刊自動車新聞より)
居眠り検知システム
-ドライバーの居眠りを検知した際に運転席に内蔵した振動ユニットでドライバーに注意喚起するシステムを実用化する。現在、シートメーカーに対し、心拍センサーと合わせた先進運転支援システム(ADAS)として提案している。大手自動車各社が実用化を計画している自動運転レベル3(緊急時のみ手動運転)では、自動運転から手動運転へスムーズに切り替える必要があり、これを実現するHMI(ヒューマンマシンインターフェース)の一つとしても早期の受注獲得を目指す。(2017年1月17日付日刊自動車新聞より)
みちのりホールディングスと実証実験
-複数のバス会社を傘下に持つみちのりホールディングスと路線バスの自動運転に向けた実証実験を茨城県常陸太田市で開始する。リアルな運行情報を収集・解析し、自動運転バスを実現する技術の研究・開発につなげる。
技術導入契約 |
(2018年3月31日現在) |
提携先 (所在地) |
内容 | 期間 |
Dolby Laboratories Licensing Corporation (米国) |
デジタルサラウンド装置および雑音低減装置に関する製造技術の特許権実施の許諾 | 1971年12月21日から特許権満了日まで |
MPEG LA, L.L.C. (米国) |
MPEG-2ビデオ規格製品に関する製造技術の特許権実施の許諾 | 1994年1月1日から特許権満了日まで |
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2018年3月期 | 2017年3月期 | 2016年3月期 | |
全社 | 37,061 | 21,952 | 25,426 |
-カーエレクトロニクス | 34,797 | 18,954 | 20,444 |